家畜用薬浴槽(ディップタンク)建設プロジェクト in ンプンドゥ村
前回のディップタンク、遂に完成!?からはや半年 気になるその後の行方ですが、
ついに稼動しました
勢いよく飛び込む牛
バシャーン という牛が飛び込む音と、牛飼いたちの掛け声
が賑やかに
辺りに響いています。
前回までは、デップタンクの建物だけだったのが、今では牛と人でごった返していました
この辺りでは唯一の施設であり、今までディップタンクへ入った経験のない牛もいるため、
牛を入り口に誘導させるために牛飼いたちも必死です
牛と人でごった返すディップタンク周辺
5月13日に行なわれた引渡し式から、やってくる牛の数は増え、先週は、900頭を越えたとのこと
ディッピングは毎週行なわれているので、牛も牛飼い達も少しずつ慣れていくことでしょう
盛大に行なわれた引渡し式(5月13日)地方行政局長(日本で言う県知事)(左)とザンビア畜産局主任専門官(真ん中)ディップタンク運営委員長(右)
今後は畜産局が助言やモニタリングをする立場となり、村が維持管理をしていくことになります。
建物は完成しても、運営していくためにはまだまだ必要なことがあります。
水の確保と、運営方法を学ぶ
ことです。(大竹財団から助成金をいただき、井戸の掘削と研修費用に使わせていただきました。)
掘削した井戸
運営方法を学ぶ研修として、稼働中の他のディップタンク(チルクトゥ村)にて業務を経験し、利用料管理帳簿の記録方法や金銭管理方法など
実践的に学ぶ機会を設けました。(3月4日)
薬浴へ参加する牛飼いを広めるための啓発活動の必要性を訴える講師。
前回のブログでお知らせした研修内容を定着させるために、稼働直前に畜産局獣医の指導のもと、ンプンドゥ村のディップタンクで実際に薬剤の
用意や運営シミュレーションを行いました。(4月8日)
薬液をかくはんしている村人たち
そうして、ついに稼動したディップタンク
出口では、担当者が出てくる牛を数え帳簿に付け、金額を計算します。
出口の段差が高いので、このお金でセメントを購入しスロープを作る予定だと、話していました。
また、ディップタンク委員会として、集めたお金の管理をするため、銀行口座の開設を現在準備しているとのこと。
さらに、口座を持っていることで、政府からの助成金も活用てきるようになるんだそうです
牛を死に至らしめる感染症の媒介を防ぎ、地域の人々の生活を守る大きな役割を果たしてくこと間違いなしです
ディップタンクの回りには、小さなムチを持った未来の牛飼いたちも
プロジェクト開始から約2年、ゆっくりとした歩みではありましたが、ついにこの日を迎えることができました
これまで、ご支援いただきました皆様に感謝申し上げます。
文責:事務局(近森)