TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

ンコンジェ・コミュニティスクール お披露目式!

2012年11月29日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所の瀬戸口です。

今月初めに全ての建築作業終了!!とお伝えしたンコンジェ・コミュニティスクール。

11月28日、ついに地域住民とチボンボ郡関係者へのお披露目式を迎えることが出来ました!
当日はあいにくの曇天で雨が心配されましたが、なんとかもってくれました。


ンコンジェの地域住民と学校関係者はこの日のために2週間以上も前から準備を進めてきました。
建築が終わった後の盛り土をならしたり、ゲストが通り易いように道を整備したり、
村の有力者を招待したり、開会式に必要な飲み物や食べ物を手配したり、
校庭に国旗を掲揚するための場所を作ったり、それはもう村をあげての大仕事


その甲斐あって当日はほぼ予定通りに式が始められるのではないかという
ザンビアでは信じられないほどの準備万端さで私たちを迎えてくれたのです(嬉涙)!!!


▲8本ものドラムに準備されたのは伝統的な飲み物”チブワントゥ”。出席者全員にふるまわれました。


が、そうは問屋が卸さず主賓が3時間も遅刻し、
12時には終了予定の式が、12時から始まってしまいました


しかし一度、式が始まれば
スピーチの間に披露される歌や踊りが場を盛り上げます。


▲地元バンドの演奏をバックに踊りまくる村人


▲ンコンジェの生徒たちによる歓迎の歌

郡教育局、そして郡総局長代理から、ドナーであるセカンドハンドTICO
そして日本の人たちの貢献への感謝と、本校でのよりよい教育環境整備に向けて努力していく主旨が述べられました。
この地域一帯を治める伝統酋長からは、住民が主体的にこの学校での教育を支えていくよう檄が飛びました。


▲このお披露目式のために住民が手作りしたゲスト用即席テントに座る来賓の面々



村人からは感謝の歌(朗吟)や歌い語り(独白)も披露され、
本当に村全体でこのンコンジェ・コミュニティスクールの完成を喜んでいること、
そしてその思いをアフリカ式に、嬉し楽しく愉快に祝うことで伝えてくれました。



とても幸せな気持ちに満たされた式でした。
本当に本当に本当に素晴らしかったです




政府からの有資格教員の派遣や、公立校への格上げ、卒業試験センター(*)としての認定と
よりよい教育環境を目指す彼らの道のりはまだまだ長く厳しいのですが、
その不安を忘れさせてくれる程の連帯感を見せてくれました。
*小学校卒業認定のための国家試験を実施できる学校のこと。


▲たくさんの人が集まりました。


この引渡式をもって、本支援事業は幕を閉じます。
ンコンジェ・コミュニティスクールとンコンジェ村に大いなる幸あれ!


  
▲校舎のビフォー&アフター

文責:ザンビア事務所(瀬戸口)

変則的な今年のゆず狩り

2012年11月29日 | イベント参加
毎年恒例のわらびの会のみなさまが主催するゆず狩り
本来であれば11月の第2日曜日に開催されるのですが、今回は雨のため、延期。
11月17日に開催するも、大雨の中すべてのゆずを収穫するに至りませんでした

というわけで、今年は第2回目のゆず狩りに28日行ってきました

今回は下草刈りでもご報告した通り、木々に充分な日があたっていないため、手入れがメイン。

いそいそと通常通り高枝バサミと剪定バサミでゆず狩りをしている端で、
チェーンソーを使ってバッサバッサと柚子の木を剪定↓


そのうち高枝の出番もなくなり、剪定後の枝についたゆずをひたすら収穫↓


ほとんど光が入らない状態だった畑に↑、どんどん光が差していきます↓


収穫するだけでなく剪定後の枝や木を一箇所へまとめるのも一苦労。
「足がアメゴ(注1)みたいになるけんな~。」と言われた通り、
ゆずの棘に負けた私の太ももは、切り傷と刺された後のような赤い斑点とあざが
(注1)アマゴのこと。赤い斑点がある淡水魚

ゆず畑は杉林の中の段々畑にあるため、収穫したゆずはリフトで上げます。




平日とあって人数が集まらず、午前中は10名で、午後からは6名で奮闘
コンテナ31杯のゆずが収穫できました

15年経っても当時と変わらない木屋平のみなさまのTICOとザンビアへの熱い思いを感じ、
国内外ともに活動に励まなければと気持ちを新たにした1日でした。
ご準備くださったわらびの会のみなさま、本当にありがとうございました

文責:事務局(庄田)

地球人カレッジ 11月

2012年11月26日 | 地球人カレッジ
*とき:11月23日(金・祝)13時~15時
*参加人数:21人(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくら診療所デイケア室
*講演者:大橋瑞紀さん(滋賀医科大学医学部医学科3年)
     小淵香織さん(徳島大学医学部医学科4年)

今回の地球人カレッジの講師はTICOユースのお二人です。


2010年にTICOユースの活動を再開し,TICOでの研修等を通じて今年の8月、
念願叶い初めてザンビアへ訪れたお二人。
ザンビアで見聞きしたことや、感じたことを共有してくれました。

今回のザンビア滞在は、TICOが活動しているモンボシのヘルスポストの訪問や、
ボランティアさんの住む村でのビレッジステイがメイン。


最初に大橋さんから

ザンビアの第一印象は、茶色。。。
公用語は英語ですが、現地語で話しかけた方が反応は良いそうです。
是非、ザンビアへ行く際は、現地語を覚えてから行きたいものですね。

ザンビアの村でホームスティすることは、どんな雰囲気なんでしょうか
忙しい時なら朝5時には家族全員が起きているそうですが、
彼らが訪れた時は一年で一番暇な時だったようで、朝ごはんの準備だけで、
数時間かかったそうです日本では考えられないことですね
また、作ったものは全部食べなければ、次の仕事に移れないそうです
時間に追われて生活している我々とは、なんだか時間の使い方が全く違いますね。

さらに、お買いもの事情についてもお話してくれました。
マーケットには、さまざまな物が売られているようで、生きたニワトリもいたそうです
でも、とりわけ目に付いたのは、至る所にあるごみの存在
あまり現地の人々はその存在を気にしていなかったそうです。

さらに、驚いたことは首都のルサカでは日本と大して変わらないような
立派なスーパーマーケットがあるそうです。
物価も日本と変わらないらしく、
いったいどんな人たちがここでお買いものをするんでしょうか

外国人やお金持ちのザンビア人だそうです。。。
ここザンビアでも貧富の差は確実に広がっています。国自体が豊かになることは重要ですが、
一部の人々だけが富を握ってしまうのは、やはり健全な国の発展とは言えないですね。
何かしら富の分配ができるシステムがあれば良いのですが

また、TICOが活動しているモンボシのヘルスポストでは、たった1人しかいない看護師さんの
実情を垣間見ることができたそうです。遠い道のりを何時間もかけてやってくる患者さんに対して
24時間で対応しているとのことです。
お二人は看護師さんはさぞかし大変だろうと思ったそうですが、病気の体で何時間もかけて
やってくる患者さんの方がもっと大変だよと逆に看護師さんに言われてしまったそうです

また、そこでボランティアとして働くSMAG(伝統的産婆や既存の住民保健ボランティアからなる、
安全なお産支援グループ)のメンバーとそれにかかわるTICOのザンビアスタッフの働きも目にする
ことができたそうです。無償のボランティアであり、他に農業等で生計を立てているため、
SMAGのミーティングには遅れてきたりするメンバーですが、ミーティングが始まると一日中続くこと
もあるそうで、それに同席しているTICOのスタッフの苦労も相当なようです。

しかし、SMAGはボランティアとはいえ、皆さん誇りを持って活動しており、お産を待つ家の開所に
伴いこれからの彼らの活躍はもっと重要になってくることでしょう

続いては、小淵さんから

モバイルクリニックに同行した時のことを話してくれました。
医療のアクセスが困難な地域に医師と医療機材が一緒に訪れ現地の方を診療をします。
印象的だったのは、マラリア感染者が多いとのこと。小淵さんが訪れた時期は雨季でもなく、
水辺もあまりないこの地域でどうしてなのか不思議だったそうです。

最後にお二人のサンビアに対する印象は、人々が本当に幸せそうだった
ということ。
滞在日数も少ないし、一部の側面から見ることしか出来なかったそうですが、やはりお二人とも口揃えて
そう言います。

大橋さんは、ザンビアから帰国して毎日お弁当を作っているそうです。
また、小淵さんは「足るを知る」ことを実感したそうです。



日本に暮らす我々がザンビアから学ぶことは想像以上にたくさんあるようですね。

大橋さん、小淵さん、この度はありがとうございました

これからもTICO ユースとして、TICO の活動にご協力どうぞよろしくお願いいたします
そして、立派なお医者さん目指してこれからも頑張ってください

文責:近森(事務局)

TICOの活動を展示しています!

2012年11月23日 | イベント参加
11月23日、アスティとくしま(徳島県徳島市)で開催されている
「世界の踊りダンスフェスティバル」にTICOの活動を展示しています。
 
徳島県内の国際交流等に携わっている団体のパネル展示や世界のダンスが
披露されているようです
同日、TICOでは地球人カレッジを開催しており、残念ながら当日行くことは
できませんでしたが、とっても楽しそうなイベントです。
また、地球人カレッジのブログも近日中にアップします。

文責:近森(事務局)

ゆず狩り

2012年11月19日 | イベント参加
11月17日、わらびの会が主催する「ゆず狩り」に参加してきました
昨日のお天気が嘘だったかのように、今日は一変して雨模様 
これ以上、ひどくならないようにと祈る気持ちで木屋平へ向かいました
早速、レインコートに着替えて作業開始です

黄色になったゆずを丁寧に一つ一つ収穫していきます。ゆずはとってもデリケート
ほんの僅かな傷があったり、木から落ちてしまったりすると、そこから腐ってしまい売り物になりません。
慎重にいかなくてはと緊張していたのも束の間、雨のなかでもハサミを入れた瞬間にゆずの香りがいっぱいに広がりあっという間に癒し空間となりました

そして、待ちに待った休憩です温かいお茶と手作りのおまんじゅうを頂きました
冷えた体には最高でした~楽しいお茶の一時も終わり、さあ、もう一つ踏ん張り頑張ろうと思ったその時、
どざーという雨音・・・雨がさらに強くなってきました
しかし、参加者のみなさんは黙々と作業を続けます。この頑張りが、ザンビアの支援につながっていると思うと、雨などに負けるわけにはいかないですね

収穫されたゆずは、ロープウェイで道路まで運び、出荷されます。そして、わらびの会では、ゆずを売った収益を全額TICOへ寄付してくれています。このように、TICOの活動を支えてくれているのは、本当にありがく、貴重なことだと改めて実感しました

最後に、TICOの活動報告を行いました。木屋平のゆずから始まった支援は着実にザンビアへ届いています

文責:近森(事務局)