TICOブログ

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10代の妊娠を減らそう!

2012年09月27日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所、瀬戸口です。
こちらは日増しに暑くなって来ており、そうめんがとても恋しい今日この頃。

会報最新号(30号)でお伝えしておりますが、中央州チボンボ郡モンボシ地区で実施している安全な妊娠出産支援事業の一環として
ピア・エデュケーションという手法を取り入れ、若年妊娠の防止に力を入れています。

10代後半になると結婚するのは当たり前で、10代前半の妊娠もめずらしいことではありません。
しかし十分に発達していない体で妊娠・出産を経験するのは、相対的にとてもリスクの高い行為です。
その危険性を、親や教師ではなく、当事者の年齢層である学生たちが発信することで、
メッセージがより社会に浸透することを狙いとしています。

今回は、5月に研修を終えた学生たちがどのように活動しているのかを見学してきました。
場所は、モンボシ地区の中心的な学校であるモンボシ小中学校(1年生~9年生が在学)です。


▲観客は5年生から9年生


▲まずはコーラス部による歌から始まります。


▲若年妊娠の危険性について話をするピア・エデュケーターのギルバート君


▲その後、劇を披露。テーマは安易な性交渉による性感染症や望まない妊娠。

締めは再びコーラス部による歌。
これらの歌は、このピア・エデュケーション・プログラムのために作成したとのことでした。

普段は、ピア・エデュケーターが各クラスを回り、
授業の中の15分ほどを使って啓発活動を実施しているそうで、反応は上々とのこと。
今後は教会や地域での啓発にも力をいれて、学校に来ていない子どもたちにもメッセージを届けたいと、
担当の先生が熱く語ってくれました。

今後は、研修に参加した他の学校とも交流を進め、
互いに切磋琢磨できる機会を設けることができればと考えています。

文責:ザンビア事務所(瀬戸口)

焼き芋の美味しい季節

2012年09月08日 | TICO ザンビア

ザンビア生活日記。田村です

夏休みを利用してザンビアへTICOの活動見学に来ていたTICOユースの学生さんが、村でステイをした際に頂いてきたたくさんのさつま芋があったので。。 日本の秋の味、焼き芋を、ザンビア流に作ってみました~!!


さつま芋は、サンビアでも蒸して朝ごはんに食べることが多いようで、お店でもよく出回っています。


ザンビア人の多くは、毎食炭で火を起こしご飯を作っています。ガスを使うよりも火力が強く、電気が安定共有されないことも多いためです。

炭で焼いたさつま芋なんて最高においしいはず!と思い、事務所警備員さんのカニエンボさんに協力をしてもらい、夕飯を作るついでに焼き芋を作ってもらいました。


写真のモデル:MR.カニエンボ

カニエンボさんに聞くと、ザンビアでもこうして焼き芋にして食べることがあるそうです。


なかなか甘くておいしい焼き芋だったのでした。




地球人カレッジ 8月

2012年09月03日 | 地球人カレッジ
*とき:8月24日(金)19時~21時
*参加人数:25人(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくら診療所デイケア室
*講演者:加藤琢真さん (NPO法人GLOW代表)
*テーマ:地域医療から国際保健へ

地域医療を志し医学の道に進む傍ら、国際協力との両立に果敢に取り組んできた加藤さん。
自分の世界を広げるために初めて訪れた国は、モンゴルだったそうです。
医学の知識が少しついた大学4年目に訪れた国、インドネシアでは売春婦とストリートチルドレンの支援団体を、
HIV/AIDSが蔓延しているアフリカの地域をこの目で確かめたいとの思いで訪れた国、
ウガンダではエイズ孤児の支援団体を立ち上げ、国際保健・協力活動に携わってきました。

卒後は長野県の佐久総合病院での初期研修が始まり、プライマリーヘルスケアHealth for all
の概念のもと、医療サービスの届かないところに届けたい、という気持ちが強まったそうです。
そしてそれは、日本でも海外でも同じではないか、日本での地域医療は医師として
国際保健の立場では医師としてではなく医療の知識を持ってすれば、
両方で活かすことができるのではないかと思うようになります。

そこで立ち上がったのが、現在加藤さんが代表をされているNPO法人GLOW(グロー)です。
地域医療と国際保健の両立をしたいけど、入口がなかなか見つからない、そんな気持ちを繋ぎたいということで、
GLOWでは国内の病院で臨床研修を行いつつ、海外のフィールド研修を取り入れたプログラムづくりを始め、
現在は鹿児島で看護師さんがGLOWのプログラムに参加しているそうです



また、TICOザンビアの妊産婦ケア事業の短期保健医療専門家として
中間調査・評価に行っていただきましたので、その報告もありました。
調査の報告は機関紙「Face to Face 30号」にも掲載されていますので、そちらも参考にしてください

最後に学生さんに向けてメッセージがありましたので、ご紹介します。

20代を振り返っての教訓は3つ。

1. 思い立ったらすぐ行動を。その行動に責任を。
2. お金にならない仕事をすることで、お金では得られないものが得られる。
3. 経験不足は人とのつながりで補う。(助けてもらう)


学生のうちにNGOを立ち上げ、行動力とリーダーシップを発揮してきた加藤さんの
これからのますますのご活躍が楽しみでもあり、加藤さんのような若者が未来を担うことを非常に心強く思いました。

動画はこちらから。(2部にわかれています)

文責:事務局(庄田)