TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

12月23日 インターナショナルフェスタ徳島2009

2009年12月29日 | イベント参加
鳴門教育大学国際教育オープンフォーラム
インターナショナルフェスタ徳島2009~世界とつながる日本、世界とつながる徳島~
にて、TICO活動紹介のためのパネル展示を行ってきました!



今回は留学生の方も多く、パンフレットくらいは英語版を作成できれば、と思いました。
TICOの活動を、日本の方だけでなく海外も含め、もっと多くの人に知っていただけるようにがんばりたいと思います

文責:事務局(瀬戸口)

地球人カレッジ 12月

2009年12月21日 | 地球人カレッジ
*と き:12月19日(土)19:00~21:00
*参加人数:28名(講師含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:渡部豪/田淵幸一郎(NPO法人TICO職員、さくら診療所医師)
*テーマ:カンボジア・ザンビア便り~TICO活動紹介~
*内 容:TICOが現在活動しているカンボジア・ザンビアでのプロジェクトについて、11月にそれぞれ短期滞在したTICOスタッフが活動状況を報告しました。


カンボジア:救急医療支援(*NPO法人セカンドハンドとの共同事業)

支援を開始するまでは、公的な救急搬送システムがなかったカンボジア。
民間病院の救急車は、患者を自分の病院に搬送して法外な医療費を取ることが常態化。
また荒い運転で、かえって患者を痛めることもありました。

とはいえ、公的病院、診療所では救急対応をしたことがないため、
自信がなく、患者を断ってしまい、結果的に信頼を失っていました


そこでTICOとセカンドハンドは、
公的な病院であるポチェントン病院で
救急隊を整備し、医療従事者の救急対応研修(心肺蘇生など)を行っています。

いまではすっかり救急措置が上達し、「自分よりも、うまいんじゃないかと思う」と話す渡部


また、救急に関する教科書が不足していたため、公的な救急ガイドラインの作成も行っています。

医療機関の救急対応能力を向上させるだけでなく、
住民に対しても応急手当の講習を行ったり、
交通安全に対する啓発活動も行っています

今後は、カンボジアと日本の医療技術の交流や、
プノンペン市保健局での自発的な!救急隊養成開始を受けて、
組織的なトレーニングの仕組みつくりをしていこうと考えています。

(参考)TICO HP:カンボジア事業について


ザンビア:プライマリーヘルスケア(PHC)事業
~モンボシ診療所はフル稼働 住民ボランティアも活躍中~

首都から100キロ北に位置するチボンボ群モンボシ地区。
周辺に比べて人口が多いにも関わらず、医療施設が遠く、医者や看護師もおらず、
薬も手に入りにくい状況にありました。
そんな地域保健医療の状況を改善し、住民(特にこどもとお母さん)の健康を守るためのプロジェクトです。
(参考)TICO HP ザンビアプライマリーヘルスケア事業

プロジェクトの要となるヘルスポスト(簡易診療所)が完成してから約9ヶ月。
カルテの数はいまや約2000冊!!
外来患者は、1ヵ月で6~700人に上ります。
(年代別に見ると、5歳以下の子どもが約半分弱)
想定以上に需要があり、こちらとしても嬉しい限り

ただ、悲しいのは、
ヘルスポストで実施した簡易のHIV/AIDS検査で
10人に1~2人が陽性と診断されること...

陽性と診断された場合、
ヘルスポストでは治療ができないため、一番近くのヘルスセンター(といっても、30Km離れています)に紹介します。

今後は、妊婦さんにとって安心で安全なお産ができる環境を作っていこうと考えています。

ヘルスポストで唯一の医療従事者であるムクンバ看護士や、
彼女を支える熱心な保健ボランティアによって、
モンボシの人たちの健康が保たれるようになるという本事業の目的は、
現在のところ順調に達成されているようです。


当日、雪の降った徳島
お足元の悪い中、会場までお越しいただいた皆様。
どうもありがとうございました。


お詫び
今回のインターネット中継は、こちらの不手際で
充分に実施することができませんでした。
この場を借りて、深く陳謝いたします。
次回からは、このようなことがないように努めてまいります。


文責:事務局(瀬戸口)

栄養向上 料理教室の実施

2009年12月18日 | TICO ザンビア
7月に実施したお料理教室のトレーナー養成コース。
このコースを卒業したグループの一つが、
本日、地元でお母さん達を相手にお料理教室を開催いたしました。



今回は、5歳児以下の定期健診と合わせて料理教室を行ったので、
まず、お料理教室の前に、参加者の情報収集とともに、子どもの情報も集めます。
年齢等を確認し、体重を量り、定期健診の登録表に記録します。
これで、子どもたちの発育状況を記録、観察するとともに、
料理教室の影響力や効果も調べられるようにする訳です。

その横で、リーダーのアルフレッドさんは、
ザンビアでは女性しか使わないチテンゲという布をエプロンのように巻いて、
玉ねぎのみじん切りから、たまごのゆで加減まで、
お母さん達相手にてきぱきと指導をしておりました。
「玉ねぎの大きさはこれくらい。トマトもこれくらいに細かく刻むように!」
と、なかなか頑張っております。

「ゴミは、袋の中にきちんと捨てる!」
と、衛生問題にもきちんと対応。

ナイフを使うので、HIV/AIDS等の感染問題にもさりげなく、
でも、しっかりと触れておりました。
大切な家族のために作るお料理ですからね。

今回がトレーナートレーニング終了後、初めての料理教室ですが、
今回の実習で経験を積み、いろいろとやり方も工夫をしてゆき、
継続して行ってゆけるように頑張ってもらいたいです。


PS. 写真がなぜかアップロードできないのですが、
近いうちに何とか方法を見つけますね。ごめんなさい!
絵文字がやたらと多いのは、そういう理由なんです。。。とほほ。

12月17日ESDシンポ@岡山

2009年12月18日 | 地球市民教育
持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)
についてのシンポジウムが岡山で開かれたのに合わせて、
「Sustainable Developmentの視点を取り入れた国際協力の事例」
というテーマで代表の吉田が講演。

新人事務局員は、そのお供。
(半分、旅行気分だったりして

徳島から岡山って意外と近いんですね。
初めて瀬戸大橋を電車で渡りました。


講演内容としては、
「持続可能」というのを

1)プロジェクトが持続可能
(例えば、資金的に持続可能なプロジェクトや、日本人スタッフがいなくなっても続いていく、という意味の「持続可能性」)

という意味と、

2)環境的に持続可能
(環境的に負荷をかけないという意味の「持続可能性」)

に分けて、TICOおよびさくら診療所の取り組みを紹介するというものでした。




いただいたコメントの中には、
「支援するNGOの側の持続可能性についてどう考えますか?」
というある種核心をついたものもありました
世代交代を担える人材育成であったり、資金繰りの問題であったり、
確かにNGO活動自体も持続可能でなければいけませんよね。


このシンポジウムは4日間にわたって開催されているようで、
他の日程には色々おもしろそうな体験型のワークショップもあり、時間が許せば参加してみたかったです。


文責:事務局(瀬戸口)

講師派遣:12月16日脇町小学校

2009年12月18日 | 地球市民教育
TICO事務局のある山川町から、車で約20分
うだつの町並みで知られる脇町の小学校に、出前講座してきました。

依頼者は、かつてザンビアにTICOのスタディツアーで行かれたことのある先生。
ザンビアで見た光景が衝撃で、何かしなければとずっと思い続けて来られたようです。

4年生約50名が対象とのことで、TICOの活動紹介というよりも
「世界」に目を向け、身近に考えてもらえるようになるきっかけになればと
「世界がもし100人の村だったら」というワークショップを行ってきました。

いくつか印象に残る反応はあったのですが、例えば、
50年前の世界の人口は現在より多いか少ないかという問題に対するある子どもたちの答え。
だいたいの子は、「戦争でたくさん人が死んだから」という理由で少ないという答えだったのですが昔の人の方が、子だくさんだから、という理由で今の人口より多いと考える子もいました。
彼らにとっての「世界」はまだまだ「日本」のようです。

世界の富の分配をお茶の量で表現したワークショップでは、
少ない人数で、たくさんもらえるグループに
多くの人数がいるのに、少ししかもらえないグループから非難囂々。
あくまでゲームなので、最後はみんなで分けましたけどね

どれくらい伝えたいことが彼らの中に残ったのか、知るべくもありませんが、
世界で起こっている出来事や、自分たちの生活の裏に何があるのかということに
少しでも興味を持ってくれるようになるといいなと思いました
ま、楽しい時間を彼らが過ごせたのであれば、それで十分かな、とも思うんですけど。

授業のあとは、10数年ぶりの給食を子どもたちと一緒にいただきました。
元気いっぱいで、なつっこい生徒たち、とっても可愛かったです


文責;事務局(瀬戸口)