ザンビア事務所の瀬戸口です。
日本は残暑厳しい折でしょうか。
こちらは寒さが少しずつ和らぎ始めています。
さて、ザンビアの数少ない国民の休日の一つにファーマーズデイ(農民の日、今年は8月6日(月))
というのがあるのですが、毎年その頃になると首都のルサカで開かれるお祭りがあります。
その名もアグリカルチャー&コマーシャルショー。
直訳すると「農業および商業展示会」となり、ザンビアではおなじみのイベントです。
ショーを「展示会」と訳したのは、販売促進を目的に企業が最新商品や一押し商品を展示しているためです。

今年でなんと86回目(
)の開催、つまり独立以前から毎年開催されているという歴史の長さ。
当初は農業のみの展示会だったそうですが、途中から商業が加わったそうです。
年間イベントの中で一番盛り上がると聞き、物見遊山
で出かけて来ました。
親しくしているザンビア人に案内してもらったのですが、
まず連れて行かれたのは何故か刑務所の展示エリア。。。
日本の刑務所同様、工芸品や家具などを囚人が作成して安く販売しているようです。
え、これもありなの??と早くも、このイベントの主旨が分からなくなる私。。
次に連れて行かれたのが、警察のブース。
農村で没収した野生動物をしとめるための手作りの銃が展示されていたり、
交通事故の生々しい写真が展示されていたり、
日本で言う白バイが展示されて、子どもたちが楽しそうに乗っているほほえましい場面もあったのですが、
この警察のブースの向かいは保健省のブースで、健康に関する情報を展示していました。


・・・なんだこれは・・・農業でも商業でも展示会でもない・・・とますます混乱する私。。
「の、農業に関する展示がメインだと思ってたんだけど・・・
」と
案内してくれているザンビア人に伝えると
牛
や鶏
、肥料などが展示されている場所に連れて行ってくれたのですが、
特にスペースが多く割かれてるわけでもなく、これはもうただのお祭りなのではないかという疑念がふつふつと・・・


▼わたがし屋が至るところに出店。 ▼手作り感満載の遊園地(人力観覧車)

もちろん中東や北アフリカの企業やルサカ外に拠点を置く企業からの出展があり、
これを機にザンビアやルサカでビジネスを広げて行くチャンスを
このイベントが提供しているというのが分かるエリアもありました。
しかし参加者は一般市民が大半。彼らの様子を見ているとおでかけ
という言葉がぴったりなんです。
広場では軍隊の行進や模擬コンバット
、あるいはサッカーの試合が行われており、
このイベントは誰をターゲットに何を目的にしているのか、
いろんな展示エリアを回れば回るほどわけがわからなくなる
のですが、
そんな小難しいことはきっと考えなくていいんでしょうね
案内してくれた人は、次の日は子どもを連れて来ると言っていました。
後日、このイベントでチケット売りをしていたTICOドライバーに話を聞くと、
今回は10億ザンビアクワチャ(1600万円)近くを売り上げたそうで、
1枚のチケットが15,000クワチャ(240円)ですから、6万人以上が訪れた計算になります。
なぜ、TICOドライバーがチケット
を売っていたのか。気になりますね。
実はチケット売りの仕事は公募制になっていて、彼の所属している教会グループが応募・受託したのです。
この仕事を請け負うといくばくかの収益がそのグループに入るのですが、
応募の際に、その収益を何に使うか、という計画書を申請書類に添えるんだそうです。
彼の教会グループの場合は若者のための職業訓練校を建てる
、というのが目的。
一度、受託すると5年間(つまり5回分)はその団体がチケット売りを担い、今年が最後ということでした。
チケット代が出せないからと参加出来なかったというザンビア人の知り合いもおり、
やはりこのイベントは「特別なおでかけ」なんだと思ったのでした。
文責:瀬戸口(ザンビア事務所)
日本は残暑厳しい折でしょうか。
こちらは寒さが少しずつ和らぎ始めています。
さて、ザンビアの数少ない国民の休日の一つにファーマーズデイ(農民の日、今年は8月6日(月))
というのがあるのですが、毎年その頃になると首都のルサカで開かれるお祭りがあります。
その名もアグリカルチャー&コマーシャルショー。
直訳すると「農業および商業展示会」となり、ザンビアではおなじみのイベントです。
ショーを「展示会」と訳したのは、販売促進を目的に企業が最新商品や一押し商品を展示しているためです。

今年でなんと86回目(

当初は農業のみの展示会だったそうですが、途中から商業が加わったそうです。
年間イベントの中で一番盛り上がると聞き、物見遊山

親しくしているザンビア人に案内してもらったのですが、
まず連れて行かれたのは何故か刑務所の展示エリア。。。

日本の刑務所同様、工芸品や家具などを囚人が作成して安く販売しているようです。
え、これもありなの??と早くも、このイベントの主旨が分からなくなる私。。

次に連れて行かれたのが、警察のブース。
農村で没収した野生動物をしとめるための手作りの銃が展示されていたり、
交通事故の生々しい写真が展示されていたり、
日本で言う白バイが展示されて、子どもたちが楽しそうに乗っているほほえましい場面もあったのですが、
この警察のブースの向かいは保健省のブースで、健康に関する情報を展示していました。


・・・なんだこれは・・・農業でも商業でも展示会でもない・・・とますます混乱する私。。

「の、農業に関する展示がメインだと思ってたんだけど・・・

案内してくれているザンビア人に伝えると
牛


特にスペースが多く割かれてるわけでもなく、これはもうただのお祭りなのではないかという疑念がふつふつと・・・


▼わたがし屋が至るところに出店。 ▼手作り感満載の遊園地(人力観覧車)


もちろん中東や北アフリカの企業やルサカ外に拠点を置く企業からの出展があり、
これを機にザンビアやルサカでビジネスを広げて行くチャンスを
このイベントが提供しているというのが分かるエリアもありました。
しかし参加者は一般市民が大半。彼らの様子を見ているとおでかけ

広場では軍隊の行進や模擬コンバット

このイベントは誰をターゲットに何を目的にしているのか、
いろんな展示エリアを回れば回るほどわけがわからなくなる

そんな小難しいことはきっと考えなくていいんでしょうね

案内してくれた人は、次の日は子どもを連れて来ると言っていました。
後日、このイベントでチケット売りをしていたTICOドライバーに話を聞くと、
今回は10億ザンビアクワチャ(1600万円)近くを売り上げたそうで、
1枚のチケットが15,000クワチャ(240円)ですから、6万人以上が訪れた計算になります。
なぜ、TICOドライバーがチケット

実はチケット売りの仕事は公募制になっていて、彼の所属している教会グループが応募・受託したのです。
この仕事を請け負うといくばくかの収益がそのグループに入るのですが、
応募の際に、その収益を何に使うか、という計画書を申請書類に添えるんだそうです。
彼の教会グループの場合は若者のための職業訓練校を建てる

一度、受託すると5年間(つまり5回分)はその団体がチケット売りを担い、今年が最後ということでした。
チケット代が出せないからと参加出来なかったというザンビア人の知り合いもおり、
やはりこのイベントは「特別なおでかけ」なんだと思ったのでした。
文責:瀬戸口(ザンビア事務所)