TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

ザンビアチボンボ郡モンボシ地区 住民が支える安全な妊娠/出産の支援事業スタート!

2010年10月27日 | TICO ザンビア
南半球のザンビアは夏を迎えました
そして昨日、今季初めての雨が降りました。雨季はもうすぐです

さて、今日は新規プロジェクト開始のご報告です
ながい準備期間を経て、関係諸機関からの承認もおりようやくプロジェクトが正式に始まりました

妊産婦をとりまく状況が厳しいザンビアで、
モンボシ地域の妊産婦の妊娠出産をめぐる状況が改善し、
安全なお産が可能になることを目標とした3年間のプロジェクトです

始まったばかりのプロジェクトですが、これから現地の様子をどんどんブログにアップしていければと思います。





建築案件では、「お産を待つ家」、スタッフハウス等の建築に使うレンガを村の人たちが自分たちで作って焼いています。
本格的に雨が降り始める前に無事焼き上がりますように


ザンビア事務所さかい

地球人カレッジ 10月

2010年10月26日 | 地球人カレッジ
*と き:10月16日(土)19:00~21:00   
*参加人数:36名(ネット中継での参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:小田隆博さん(学校法人盛岡大学 法人本部企画部 次長)
*テーマ:トイレの窓から世界が見える

あなたはどうしてトイレに入るとき、トイレスリッパに履き替えるのでしょうか?

トイレスリッパは日本特有!!なんでも昔トイレは屋外にあったため、
靴を履き替える習慣の名残で、トイレスリッパが未だにあるそうです。
(是非、日本からのお土産にもどうぞ、トイレと書いたスリッパを。)


さてさてそれでは、Un国際理解講座「トイレの窓から世界が見える」のはじまりはじまり~。

いきなりぽんっと取り出した棒の先には黄色い丸い物体が。これは海綿、今で言うスポンジがついているのです。
トイレの歴史は古く、ローマ帝国時代(紀元前500年頃)にはすでに水洗式のトイレがあったそうで、
水を含ませたスポンジを使ってお尻を拭いていたそうです。
ここからはトイレのなが~い歴史、トイレの世界史を紐解いていきます。


時は変わって12世紀ヨーロッパ。お城の上部に張り出したお部屋が!ここは空中トイレ。
空中トイレはお城を攻める際に侵入されやすく、トイレから攻め入って落城するケースも多かったとか。

18世紀になってもヨーロッパではトイレの整備がなされておらず、ヴェルサイユ宮殿の舞踏会にはオマル持参
そこら中に捨てて、それはそれは異臭を放ったとか。(香水が最も発達したのもルイ14世の時代というのは有名な話ですね。)
また、何百年間もオマルを使用してきたため、ドイツのミュンヘンにはなんとオマル博物館なるものがあり、
非常に美しい陶器のオマルが燦々と陳列されております。

立ってするか、しゃがんでするか、これもさまざまなようです。
日本では男性は立って、女性はしゃがんで排尿しますが、逆のパターンも海外ではあるようです。
(なお、おばあちゃんが立ち小便をする目撃情報が徳島でもありました!

ここで少し、日本のトイレ事情も覗いてみましょう。平安時代はヨーロッパ同様、
トイレの設備がなかったためそこら中で垂れ流し状態だったようです。
その頃お姫様はさぞたいそうな十二単をまとって神殿造りの家で上品に暮らし、
排泄はトイレがなかったため、畳の上に箱をおいてそこにしたようです。
箱にはT字形の板を後部に差し込み、長い裾をそこにかけて衣で隠す、これが衣隠(きぬかくし)、
これが鎌倉時代には前に移動し、訛ってキンカクシになったそうです。

日本はトイレ先進国で、戦国時代には道に向かって作られたトイレが公衆トイレのような働きをしており、
通行人に開放されていました。(斬新!)江戸時代になると、財テク法として長屋のトイレから出た糞尿を回収し、
肥料として売っていたそうです。さて、どこの肥料が高く売れたかみなさん分かりますか?
美味しいものを食べている裕福な・・・お医者さんだったようです。(吉田先生!!)逆に牢屋のものは安かったようです。

食べたものは20%が吸収され、80%は排便されるようで、今こそ肥料にする時だ!と小田さんは言います。
お米を食べて糞になる。発酵させて、肥料になり、またお米に・・・。米が異なると書いて糞。納得です。

途上国に行くと、トイレは原っぱ!なんてこともしばしば。小田さんは海外旅行で持っていくべき4つのものをご紹介いただきました。
1.ティッシュ 2.ウェットティッシュ 3.ふろしき 4.懐中電灯
みなさんも是非参考に。

様々な海外の現代トイレについてお話しいただき、岩手県で実際に残る紙以外での習慣をご紹介、
どれで拭く?と問いかけがありました。
縄、フキの葉、竹べら、木べら、いたどり・・・あなたはどれ?


杉の葉を匂い消しに使う、落し紙で音を消すなど(今風の乙姫)、日本人は細やかな気配りが昔からあったようです。
また、身近にある自然のものを活用し、排泄物は肥料にし、とってもエコな生活でした。
今の私たちのトイレはどうでしょう?
進んだ技術はトイレを自動化し、便座を温め、アロマや音楽が流れるトイレを作り、
大量に紙を使用し(日本人はひとりあたり年間で約50個)、環境を無駄にしているのではないでしょうか?

トイレを切り口に異文化理解地域文化の再発見、はたまた環境問題について考え私たちのライフスタイルを振り返るとてもいいきっかけになりました。

*講演を視聴する*

次回の地球人カレッジは11月13日(土)19:00~「ニュージーランドはなぜ良い国か~翻って日本社会は~」です。
〈詳細はこちら〉

文責:事務局(庄田)

日本外国語専門学校@TICO道場

2010年10月21日 | 地球市民教育
10月16日~19日の3泊4日、日本外国語専門学校国際ボランティア専攻の学生さん13名、先生1名がTICO合宿に来られました!
授業の一環として毎年来ていただいております。※昨年の様子

昨年来られた学生さんとはまた違った個性豊かなメンバーで、
受け入れ側のこちらもとても楽しい時間を過ごすことができました。



~実施したプログラム~
・世界がもし100人の村だったら
・貿易ゲーム(写真↑)
・コーヒーの真実(映画鑑賞)
・宇宙ステーション
・地球家族
・チャレンジアフリカ(写真↓)


また徳島ならではの藍染め、紙すき体験や、
代表の吉田が運営するさくら診療所見学およびデイケアでの体験(レクリエーション)もしていただきました。

期待を100点とすると今回の合宿は何点ですか?
という質問には平均97点(有効回答数10人)という高得点でした!(最低85点/最高120点)


<参加者感想>
・また来たい。また同じ授業をしたい。分かっていてもここまで深く考えたことなかった。心が痛くなったし感動した!!
・ワークショップを受けて世界の問題を身近に感じて感心を持ちました。参加できてよかったです。
・朝はやく起きるのはつらかったけど、普段の生活・授業では知ることができない重要なことがたくさん知ることが出来た。徳島まで来て本当によかった。

合宿の受け入れは随時行っております!!
お気軽にお問い合わせ下さい!

住民対象のワークショップ終了

2010年10月15日 | TICO カンボジア
住民対象のファーストエイドに関するワークショップが一通り終了
しました

3月末から12ケ村の全世帯を対象に開始し、住民の方は平日は忙しいため、
主に土日にワークショップを実施してきました。
これまで合計39回にわたって開催し、参加者は1,867名にのぼります。

診療所スタッフ、地域ボランティア、救急隊員と協力して開催することで、
これまであまり情報が入らなかった地域の様子や実情を共有する良い機会
となりました。

住民からの質問の中には、「醤油は料理に使うため、結局は身体の中に
取り込まれるのに、なぜ皮膚には使用してはいけないの? 身体に入れる
のは一緒じゃないの?」等の意外な(?)質問がたくさんあり、私たちも
大変勉強になりました

また、これまでの住民への聞き取りの中で「診療所に知り合いがいないから
行けない」とか「救急車が怖い」等の意見があったため、お互いに顔を
合わせる機会を作ることは大切だなぁと感じました。

ワークショップには1世帯につき1名に参加してもらいました。その後、家族内で
情報を共有してもらえることを期待しています。

ワークショップでは参加者の識字率が大変低く、参加者の大半が文字を読めない
ということもありました。

配布しているハンドブックでは、できるだけ絵を見て理解できるように作成
してはいますが、救急車の番号を読む事ができないということ、ポチェントン
病院の救急車の番号は長いため暗記することが難しいということから、
いざという時に家族や周囲からの助けが必要となることが予想されます。

村人にどれだけファーストエイドに関する知識が普及しているのかを調査し、
開催したワークショップの効果を測る予定です

その結果を踏まえ、今後、どのような形でフォローアップをしていくか検討
したいと思っています


▲クモイ村でのワークショップの様子。お坊さんも参加しました。

文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

関西国際保健勉強会“ぼちぼちの会”にて、田淵医師が講演!

2010年10月14日 | 地球市民教育
9 月25日、関西国際保健勉強会“ぼちぼちの会”が
大阪市立総合生涯学習センターにて実施されました

そこでTICOの保健医療専門家、田淵幸一郎医師が講師となって
「村人の健康は村で守れる!・・・ちょっと助けはいるけれど」
~徳島発国際協力NGO TICO(ティコ)のザンビアでの取り組み~ と題し、
ザンビアでの活動を紹介してきました

〈参加者感想〉
一方的な援助だけでは何も改善されない、
仕組みから取り組むことが必要だと感じていた私にとって、
TICO、田淵先生の取り組みは、まさにその仕組みから取り組む活動で、
大変勉強になりました。住民が無理なく、
そして自主的に参加することができる仕組みづくりが、
彼らのこれからの自立に結びつくんだなと思いました。


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