TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

ザンビア滞在記(後編)

2013年03月24日 | 未分類
 それでは前編に引き続き、後編をお届けしたいと思います

 TICOザンビア事務所がある首都ルサカから約2時間半、途中から舗装されていない凸凹の道を行くと学校、ヘルスポストや昨年開所したお産を待つ家などがあるモンボシに到着しました。


また、セカンドハンドの支援によって立派になったンコンジェ小学校はここからさらに約30分、道なき道を進んでいったところにありました。でも、TICOのドライバーさんは、ちゃんと道が分かるそうで、神業としか思えません

↑この草の下には道が続いています・・・

さらに、村を訪れると伝統的な飲み物をごちそうしてくれました。シマの原料でもおなじみの白トウモロコシで作られる“チブワントゥ”

村の人は“サワービア”と呼んでいましたが、味は薄い乳酸菌飲料のようで甘くて美味しかったです

さて、前編でザンビアの首都ルサカが急成長しているとお伝えしましたが、帰国前に訪れたショッピングモールは本当に立派で大変驚きました ちなみにこのショッピングモールの名前は「LEVY]
国民から慕われていたのですが在職中に亡くなってしまったザンビア大統領の名前が付けられています。


1週間の滞在では、ほんの少ししかザンビアを知ることは出来ませんでしたが、それでも実際にいろいろなことを経験させていただきました
また、ザンビアを訪れる日を楽しみにしています


文責:事務局(近森)




ザンビア滞在記(前編)

2013年03月21日 | 未分類
 国内事務局員の近森です。
 いつもは日本の徳島からブログを更新していますが、本日はなんとザンビアからお届けしています
 今回の渡航はザンビアにあるTICOザンビア事務所と活動内容の視察が目的です。

 関西空港からUAEのドバイを経由して、飛行機で約18時間、ザンビアの首都、ルサカに到着したのは1週間前。
あっという間に帰国の途につくことになりました。

実は、ザンビアへ来るのはこれが初めてザンビアへ入国する時はとても緊張しました
しかし、空港から外へ出た途端、そこには緑一面の光景がアフリカに来たんだと実感する瞬間でした

また、首都のルサカは本当に大きな都市で高そうな車や日本車の多さにびっくり
しかし、少し車で移動すると、そこにはスラム街が広がっていました。ザンビア事務所のTICOスタッフから聞いた話ですが、
発展しているところと、そうではないところの差がとても激しいということでした。

TICOが支援しているモンボシにも行ってきました。TICO事務所のあるルサカから青い空と緑そして赤い大地の広がる中を
車で約2時間移動します。ザンビア事務所のスタッフは定期的にこの距離を移動しており、日本からは見えなかった苦労を
垣間見ることができました。


この滞在中で感動したのは、食べ物の美味しいこと

マトベト(場所の名前)で食べるシマ定食は最高でした~

また、ルサカは想像していたよりもはるかに過ごしやすく、ザンビアの人々もみなフレンドリーで気軽に話かけてくれます


今日でザンビアを離れるのはとても残念ですが、また絶対戻ってきたい場所の一つとなりました。

それでは、帰国後に後編をお届けいたしますお楽しみに



文責:事務局(近森)



SMAG(安全なお産支援グループ)リフレッシュ研修の1日を追跡!

2013年03月18日 | 地球人カレッジ
ザンビア事務所田村です

今日は、先日お伝えしたSMAG(スマッグ:安全なお産支援グループ)の研修1日を追跡してみたいと思います。
普段会報ではお伝えしきれない研修時のSMAG達をご紹介します。

研修当日は本当にいい天気。
朝9時からリフレッシュ研修が始まります。講師が村に出向いて研修をするのですが、中には1時間ほど歩いて研修会場に来るメンバーも。
こんながたがた道も雨季であれば普通の光景。雨季の終わりとともに雨量が減ってきたため、ぬかるんでいたり洪水でふさがれていた道もずいぶん乾燥して歩きやすくなってきています。それにしても素敵なブルースカイ

研修会場であるカリミナ公立小学校に着きました。「元気?」「家族も問題ない?」とみなが握手と共に挨拶をしてくれます。
ばっちりカメラ目線の女性陣!学ぶ気満々です☆
まずは「施設分娩の重要性」というトピック。妊婦の約半数が未だに家族や友人の介助により自宅出産をしているザンビアでは、非常に重要な問題です。自宅分娩、施設分娩それぞれの利点欠点を通し、議論は白熱しました。
中でも「村長をもっと巻き込んでいこう」という意見はとても印象的でした。村という単位の中で村長の持つ権威や影響力は計り知れないもの。村長のマネージメント力によって村のまとまりの良し悪しが露呈することがたびたびあります。
彼らの活動が地域にもっと浸透し当たり前のこととして受け入れられるには、これまで以上に村全体を巻き込んでいくことが必要です。まだまだやるべきことがたくさんあるのだな、と私も考えさせられました。

そして・・・やっぱり集中力は何時間も持たないもの。お決まりの休憩タイムです。休憩にはザンビアのソフトドリンクといえばこれ、「マヘウ」を飲むおちゃめなチロコタさん。白トウモロコシが原料のこのドリンク。日本人にはあまりなじみのない味ですが、癖になる美味しさです!そしてすぐお腹に溜まるのでザンビア人にとって効率のよいドリンクといえるのでしょうね


休憩後は分娩時の危険兆候を学びます。学校の校庭にでて円になります。
ジェスチャーを交えながら危険兆候を覚え、村での啓発活動にすぐに取り入れられるように学んでいきます。

お昼休みはみんなワイワイガヤガヤ。もちろん食事はシマ。みなで分け合いながら食事をします。手でこねこねしながら食べるのが美味なんですね~。本当に!
  

お昼ごはん前の手洗い風景。こんな風に手を洗っています。
バケツに入ったキレイな水をコップですくい、相手の手に少しずつかけてあげます。水道の蛇口はありませんので、こうして皆で助け合って洗うのですね

昼からは「新生児の育児」「産婦健診の重要性」について質問やグループ討議を交えながら講義は16時まで続きました。

知識を得ることは研修に参加すればできることかもしれません。しかし、知識が行動となり根付くには一人ひとりがその重要性を身をもって感じ、気付きがなければ変容には結びつかないことが多いですよね。私たちの身の回りの生活を思い返しても同じことが言えると思います。自分の生活習慣を変えることは並大抵のことではありません。


研修の最後にSMAGたちへ私から「今日学んだ知識を自分の中に留めてしまうのではなく、まず家に帰ったら1つ(本心はもっと欲張りたいところですが・・・)自分たちの家族、親戚、友人に伝えてください」とお願いをしました。


そして、研修の終わりと共に陽が落ちる前にそれぞれの帰路に着くのでした。家に着くまでが研修です


文責:ザンビア事務所(田村)

講師派遣:高知南高校 最終回

2013年03月14日 | 地球市民教育
 3月13日(水)、本日第5回目の高知南高校へ講師派遣に行ってきました
 昨年の10月から始まったこの授業もあっという間に最終回となりました

 最初は簡単なワークショップから
おやつをテーマに日本と世界を比べてみました。
最初にみなさんの好きなおやつを考えてもらいました。
私たちはお店や工場で作られる加工品をよくおやつとして食べているのではないでしょうか
次に様々な国で食べられているおやつと比べてみました。
おやつが大好きな私としてはとっても辛いですがもちろんおやつがない国もあります。
また、日本に古くからあるおやつもあることも知ってもらいました。高知(土佐)にもその地域ごとに
伝わる伝統的なおやつがたくさんありました
世界を知ることは、日本を知ることなんですね~


そして、今までの授業のおさらいをしました。
ザンビアの世界遺産(自然遺産)、ヴィクトリアの滝についても紹介させてもらいました
是非、訪れてみたい場所の一つですね~
今までの授業でもザンビアのことについてお話してきたので、こんなにもザンビアのことを知っている
高校生はいないんじゃないかと思ってしまったほどです

また、初回の授業で書いてもらった「世界のつながり」を最終回でも書いてもらいました
この授業を通じてどんな風な気持ちの変化があったでしょうか

最後に一人ずつ、自分のライフスタイルを見直し、これから出来る事、やってみようと思ったことを宣言
してもらいました。
少しずつでも、行動を起こすことがとっても大事

みなさんのこれからの活躍を期待しています


文責:事務局(近森)


SMAG(安全なお産支援グループ)リフレッシュ研修しています!

2013年03月10日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所田村です

最近のザンビアではやっと雨量が落ち着いてきており、暑かった雨季も終わりの兆しです

プロジェクト開始時にモンボシ地区で養成したSMAG(スマッグ:安全なお産支援グループ)たちの知識の定着とリフレッシュを目的に昨年から連続講座を開催しています。
現在第3回目の研修を実施している最中です。

総勢120名と大所帯のSMAGですが、モンボシ地区の人口は約2万人、しかもその土地は広大
お隣さんまで歩いて20分などあたりまえ

それらの地区をカバーし、安全なお産のための知識を普及啓発するために多くのSMAGたちが活動してくれています。

研修は毎回トピックを変え、重点的に知識を補いつつSMAGたちから地域への幅広い波及効果を狙っています。

ちなみに・・・第1回目は「妊婦健診の重要性」「妊娠期の危険兆候」
        第2回目は「家族計画」「バースプラン」
そして今回の第3回目は「施設分娩の重要性」「産後健診」「新生児の育児」

学ぶことが本当に幅広く、これらを地域に還元していくという重要な役どころを担っています。
自分の住む地域・家族のためとはいえ、無償ボランティアでおこなっているというのですから、本当に彼らには頭が下がる思いです

SMAG120名を一気に研修できる場所がないこと、またできるだけ多くのSMAGに無理なく研修に参加してほしいということもあり、モンボシ地区を3つに分け講師が村へ出向くという形で1日研修を実施しています。3月に入り5日・8日と2箇所で研修を終えたところです。
写真は1箇所目のンジョブという村の教会で研修を行っている様子。


ちなみに今回の講師は男性看護師/助産師さん。ザンビアでは多くの男性助産師さんが活躍しています
次回の【TICOブログ】では、SMAG1日研修がどのように進めらているのかを追跡してみたいと思います~お楽しみに

文責:ザンビア事務所(田村)