TICOブログ

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ザンビアの子どもたちが健康に育つために

2014年02月07日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所の瀬戸口です。

突然ですが、問題です。
これはなにをしているところの写真でしょう?




真ん中の吊り下げ式体重計ではかっているのは・・・・・??









はい、子どもの体重です。
体重計にぶらさがった袋から子ども(赤ちゃん)の足が二本見えるでしょうか。
(分かりにくい写真ですみません・・

これはJICA都市コミュニティ小児保健システム強化プロジェクト(SCHePS)の事業地の一つ
カブエ郡マクルル地区で実施されている乳幼児の成長モニタリング及び促進(GMP)の様子です。


乳幼児の成長モニタリング及び促進・・・・

これだけでは一体何のことやら、、という感じですよね。

ざっくり言ってしまうと、
子どもの体重を測って成長をチェックすることです。
育ち具合が悪い子どもが見つかった場合は、栄養指導などに回します。
並行して、予防接種なども実施されます。


この体重測定(と簡略化してしまいますが)自体は、
どのヘルスセンターでも行われている通常のプログラム。

TICOが活動しているモンボシ地区でも毎月実施しています。


しかし、、、、


子どもの成長を確認する、低体重の子どもを見つけるというよりは、
ただ体重をはかって記録して終わり、という状態。
そこからが肝心なのに・・
そして毎月実施している割には進行に無駄が多く、私たちからすると結構もどかしい。。。


一方、SCHePSでは子どもたちが元気に育っていくために、
この”乳幼児の成長モニタリング及び促進”の機会を活用し、
きちんと体系立って効率的かつ効果的に実施されるべく取り組んで来られました。


これはもう、私たちがごちゃごちゃ言葉で説明するより、お手本を見てもらうのが早いんじゃないか


ということで、モンボシヘルスポストから看護師1名、
いつも体重測定を手伝っているボランティア3名と一緒に見学したのが冒頭の写真。


どのような反応を彼らが見せるのか、期待半分、不安半分で臨んだのですが、
こちらの想定以上に興味深々、熱心に質問をしているモンボシの人たち。


見学後の振り返りでは、普段自分たちが実施している体重測定の改善点が次々と挙がり、
改めて子どもたちのすこやかな成長への思いが強くなった模様。

後日、再度話し合いを持ち、具体的な改善プランを一緒に作成、
今月から実際にやってみることになりました。

あまり手を出し過ぎず、見守っていければと思いますが、
はてさて、どうなることやら。


見学受入れのアレンジをしていただいたSCHePSのみなさん、
実際の受入れを担当してくれたカブエ保健局職員、マクルルヘルスセンター職員のみなさん、
どうもありがとうございました。


文責:ザンビア事務所(瀬戸口)

1月の地球人カレッジ

2014年02月05日 | 地球人カレッジ
*テーマ:「何を、どう教えるのか~アフリカの学校が直面する、次なる課題~」 」

*日時:1月11日(土) 19:00~21:30
*参加人数:16人(発表者、ネットでの参加者含む)
*場所:さくらcafe
*発表者:赤井秀行さん (鳴門教育大学大学院)

 今回は教育についてのお話です
 赤井さんは鳴門教育大学の大学院に通われている学生さんです。
 この度、縁あってTICOの活動地であるザンビア共和国のモンボシにある学校で
 活動することになりました。
 実際に授業をしたり、先生たちと話をしたり、そしてそこで感じたことを話し
 てくれました
 
 

 なぜ、教育を受ける必要があるのか
 学生の頃に感じた、因数分解が将来何の役に立つのか
 その答えの一つとして、
 自分の人生を自分で決める手段を手に入れることが出来るからだ
 と熱く赤井さんは語ります。 
 
 また、計算が出来る、因数分解が出来る、ということに価値はなく、
 計算をするための思考力をつけることの方が重要なんですと。
 確かに、電卓があればそれで事足りるわけですから。

 私自身、算数、数学は苦手な教科でしたが、こんな風に数学も捉えてみると、
 案外面白そうな教科かもしれないな という気持ちになりました

 ザンビアの教育において、今までとは違った新しい可能性を赤井さんが発見
 してくれるのではと期待しています

 地球人カレッジの様子はこちらでご覧いただけます
 これで、あなたも数学好きに

 文責:事務局(近森)