大企業の間で職場のドレスコード(服装規定)をよりカジュアルな方向に見直す動きが相次いでいる。日本オラクルは服装規定を全廃し、伊藤忠商事はジーンズ着用を解禁した。多様な働き方を認める機運が高まる中、働く人の個性を引き出そうと、職場の装いもこれまで以上に変わろうとしている。
東京・青山通り沿いにあるIT(情報技術)大手、日本オラクルの本社。最近、ジーンズにTシャツやショートパンツ姿の男女が行き交うよウニなった、6月に服装規定を撤廃した、社員がおもいおもいの服装で出社でできるようになった、
日本でクールビズという考え方が広まってから10年以上が経ちました。それまでは暑い夏もジャケットにネクタイが基本だった日本のビジネスパーソンも夏に合わせたファッションを考えるようになりました。今ではノーネクタイが当たり前になり、政治家の先生たちでさえネクタイをしなくなりました。そんな中でクールビズファッションがさらに進化し、くるぶしを出すスタイルが今注目されています。
2017年夏は例年以上に暑さを感じる毎日です。東京では毎日30度を超える暑さが続き、都心部のオフィスに通うサラリーマンも服装をどうしようかと悩む日々かと思います。
これは世界的な傾向のようで、夏のファッションだけでなく、休みの取り方、仕事の仕方さえも変わり始めています。
今では地球温暖化対策のクールビズというより、暑さ対策のファッションへと嗜好が変わってきたように感じます。それによって夏のファッョンスタイルもバリエーションが生まれ、男性の恰好にも変化が見えるようになってきました。
これまではジャケットを脱ぐ、ネクタイをしないという上半身だけに注目するスタイルだったのが、チノパンやジーンズ、スニーカーでも良しとするように、下半身のファッションにも変化をつけるようになったのです。
毎週金曜日の社内のドレスコードを大きく緩和して、ジーパンもOKにしたという内容です。この取り組みによって出てきた1つのスタイルが、くるぶしを出したファッション、いわゆる「くるぶし男子」です。
従来は禁止されていたポロシャツやカーゴパンツ、ジーンズ(破れ加工したものやオーバーオールは不可)、スニーカーなどを解禁したことで、着こなし方のバリエーションが増えました。そこで、くるぶしが出るようなパンツのロールアップなどができるようになり、伊藤忠商事にくるぶし男子が登場し始めたのです。
特にくるぶしを出すというスタイルは若者の特権であって、オヤジたちがやると、「つんつるてんですよ」と言われかねません。相当な着こなしレベルが求められます。
しかし、くるぶしを出して、スニーカーソックスよりもさらに短い靴下を履き、ローファーやデッキシューズ、スニーカーで仕事ができたら快適に働けそうです。くるぶしを出すだけで涼しさを感じますし、目の錯覚で足も長く見えます。このようなスタイルは日本の暑い夏にぴったりだと、いくつかの会社ではクールビズのファッションコードを緩めることで、くるぶし男子がたくさん生まれているようです。
このように、くるぶし男子は1つのファッショントレンドという枠を超えて、これからの私たちの働き方や発想の転換につながるスタイルになるかもしれません。
これまではくるぶしを出すというスタイルは、「失礼なやつだ」「行き過ぎている」などとビジネスシーンでは受け入れられませんでしたが、今回のトレンドをきっかけに価値観が変わり、これからますます増えてくることでしょう。くるぶし男子というスタイルは新しい時代の幕開けを意味しているかもしれません。
クールビズで日本のファッションが変わり始めたように、くるぶし男子がファッションだけでなく働き方改革の推進となるように思います。
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