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29087、米、大手電力による同業買収が続出、市場変貌の可能性,1年余の間に5件

2014年08月23日 18時51分20秒 | thinklive

1,米電力大手AES、同業のDPLを35億ドル,負債12億$も引き受け *日経2011/4/21 

【ニューヨーク=蔭山道子】米国の独立系発電事業者(IPP)大手のAESは20日、同業のDPL(本社オハイオ州)を買収すると発表した。AESはDPLの株主に対して1株あたり現金30ドル、合計35億ドルを支払う。そのほかDPLが保有する12億ドルの負債も引き受ける。合計<47億$の買収は、北米での事業拡大が目的。電力の供給基盤を広げることで収益性の向上を目指す。AESは28カ国で発電所の運営や電力の供給を手掛ける。昨年10~12月期時点では収入の7割近くを南米市場から得ている。

2, 米バークシャー傘下の電力大手、同業買収=56億ドルで

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの傘下企業である米電力・天然ガス供給大手ミッドアメリカン・エナジーは29日、同業の米NVエナジーを買収すると発表した。買収額は約56億ドル(約5650億円)。

3,[ニューヨーク 11日 ロイター] 米電力供給大手ファーストエナジー・コープ(FE.N: 株価,企業情報レポート)(オハイオ州)は11日、同業大手のアレゲニー・エナジーAYE.N(ペンシルベニア州)を47億ドルで買収することで合意したと明らかにした。買収は株式交換方式で行われる。 買収が実現すれば、全米最大級の電力会社の誕生となるが、規制上のハードルをクリアする必要がある。 両社の発電能力は合計2万4000メガワットで、買収により7州で610万以上の顧客に電力を供給する見通しとなる。

ファーストエナジーは2003年、米国北東部で大規模停電を引き起こしており、原子力発電施設の運営でもトラブルに見舞われている。

 発表を受け、11日の米株式市場でアレゲニー株は12%急伸。ただ、株価は32%のプレミアムを上乗せしたファーストエナジーの買収提示額を大きく下回っており、買収実現に対する投資家の懐疑的な見方を反映している。

 近年、FPLグループ(FPL.N: 株価企業情報レポート)とコンステレーション・エナジー・グループCEG.N、およびエクセロン(EXC.N: 株価企業情報,レポート)とパブリック・サービス・エンタープライズ・グループ(PEG.N: 株価企業情報レポート)が計画していた大合併は、規制上の問題から実現に至らなかった。

4、米ダイナジー、デュークとECPから事業買収―発電容量倍増へ

2014 年 8 月 23 日 02:36 JST

  米電力大手ダイナジーは、計1万2500メガワット相当の石炭・ガス火力発電資産を同業のデューク・エナジーとエナジー・キャピタル・パートナーズ(ECP)から総額62億5000万ドル(約6500億円)で買収する。米中西部とニューイングランド地方での事業基盤拡大が狙いだ。ダイナジーはデュークに28億ドルを支払い、中西部の小売り事業と発電所11カ所の所有権を手中に収める。ECPとの取引では、ECP傘下のエクイパワー・リソーシズとブレイトン・ポイント・ホールディングスなどの資産を34億5000万ドルで購入する。

 取引完了は来年1-3月期末の見通し。完了すれば、ダイナジーの発電容量は約2万6000メガワットとこれまでのほぼ2倍に拡大する。

 ダイナジーは、この買収で年間4000万ドルの費用を削減できるほか、2億ドルの副次的な効果と約5億ドルの節税がそれぞれ見込めるとしている。15年のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)予想は、従来の3倍に引き上げた。

 資産取得費用は、確保済みの銀行融資枠に加え、約50億ドルの社債発行、12億5000万ドルの株式および株価連動債の発行により調達するとしている。

5,米電力大手デューク、4-6月期は24%減益*13/8 /8 日 

 米電力大手デューク・エナジー  DUK -0.23% が7日に発表した4-6月期(第2四半期)決算は、純利益が24%減少した。電気・ガス部門の業績が改善したものの、費用増加と特別損失が重しとなった。

 デュークは先週、建屋の構造問題が発覚したクリスタルリバー原子力発電所(フロリダ州)の早期廃炉に関連する費用2億9500万ドルと、フロリダ州レビー郡の原発新設計画の中止に伴う損失6500万ドルを計上する予定だと明らかにしていた

 13年の通期業績見通しは据え置いた。顧客向けの新たな料金体系を導入し、同業プログレス・エナジーの買収によるコスト削減効果が期待できるため、下半期には調整後利益が増加する見込みだとしている。

 ノースカロライナ州シャーロットに本社を置くデュークは、ノースカロライナ、サウスカロライナ、フロリダ、インディアナ、オハイオ、ケンタッキーの各州で700万人以上の顧客を抱えている。昨年のプログレス・エナジー買収(買収額約260億ドル)で、事業規模は格段に拡大した。

 4-6月期の純利益は3億3900万ドル(前年同期は4億4400万ドル)、1株利益は0.48ドル(同0.99ドル)だった。クリスタルリバー原発の関連費用、合併費用、原発開発の評価損など特別項目を除く調整後ベースの1株利益は、前年同期の1.02ドルから0.87ドルに減少した。営業収入は64%増の58億8000万ドル。トムソン・ロイターがまとめた直近のアナリスト予想平均は、1株利益が0.94ドル、営業収入が57億3000万ドルだった。 営業・管理費の74%増を含め、営業費用は大幅に膨らんだ。

 米国内の電気・ガス部門の利益は75%増の5億9000万ドルに急増。プログレス・エナジーとの合併や料金の値上げ、営業・管理費の低下が追い風となった。

  一方、商業発電部門の調整後ベースの損益は赤字に転落した。中西部の石炭・ガス発電事業の不振が特に影響した。このほか、国際エネルギー部門の利益は17%減となった。




 


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