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伊藤忠、英、蓄電管理の自動操作システムのモイクサエナジHDに8億円出資、自社システムにに採用

2018年01月30日 16時01分09秒 | thinklive

 伊藤忠商事は一般家庭の太陽光発電機でつくった電力を蓄える蓄電システムに人工知能(AI)を搭載する。蓄電池をAIで制御する技術を持つ英国のスタートアップ企業に出資し、この技術を自社で販売する蓄電システムに搭載する。伊藤忠は2017年5月から大容量の家庭向け蓄電システムを販売しており、商品の利便性を高めて販売を拡大する。

 伊藤忠は英国のスタートアップ企業、モイクサエナジーホールディングス(モイクサ)に約8億円を出資した。同社はAIを使って天候などを分析し、最適な時間帯に蓄電池に電力をためたり、放出したりする技術を持つ。伊藤忠はこの技術を自社で扱う家庭向けの大容量蓄電システムに搭載する。18年度にもAIを搭載した製品の販売を始める。

 家庭用太陽光発電の固定買い取り制度が19年から順次終了する。一般家庭の太陽光で発電した電力は売電目的から自家消費に切り替わる家庭が増えるため、伊藤忠は自家消費に必要な家庭用大容量蓄電池の販売を拡大してきた。17年度末で計約6000台を販売する見通し。

 AIを搭載することで天候や各家庭の時間帯ごとの電力の使用状況などをもとに、必要な時間帯に蓄電システムに電力がためられて使用できるようにする。太陽光発電の電力を有効活用することで、家庭の電気料金の削減につながる。モイクサには東京電力も出資している。伊藤忠は将来的には電力会社などと連携して、AIを使った「スマートハウス」の技術を確立していきたい考えだ。


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