*まだ、VWを購入するというお客がいることの方がフシギ?台数で3割減少したが、7割の購入者がいる、それがスゴイ!
*イタリアでは9月の販売台数が、6.1%増えた、シュコダとアウディが好調でカバーした、
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による排ガスソフト不正スキャンダル発覚から数週間たち、米国での同社製ディーゼル車の中古価格が大きな打撃を受けている。価格ガイドを発行しているケリー・ブルー・ブック(KBB)によると、9月中旬以降、1台当たり平均13%、金額で約1700ドル(約20万円)値を下げた。
KBBの主任製品アナリスト、ティム・フレミング氏は「競売からの当初の兆候を見ると、ディーラー各社がVWのディーゼル車購入に一段とためらうようになっている」と述べた。そして「中古車価格は通常、秋のこの時期に下落するが、VWディーゼル車の大幅な下落は確実に際立っている」と語った。
KBBによれば、競売で売却されるVWディーゼル車の台数も過去2週間で27%減少したという。
米環境保護局(FDA)は9月18日、VWが排ガス試験でのごまかし工作用のソフトを搭載した車両が米国で50万台近くに上っていると発表した。
KBBが競売データを追跡したところ、ディーゼル車の価格の下落率は、VWのガソリン車の下落率2%をはるかに大幅に上回った。米国の小型車販売におけるシェアは小さいものの、ディーゼルの乗用車には通常、同等のガソリン車をかなり上回るプレミアム価格が付く。これは台数が少ないことと、ディーゼルエンジンのコストが理由だ。
しかし、ディーゼル車とガソリン車の価格差は、不正工作が明らかになる前まで2700ドルもあったが、10月6日時点で1300ドルにまで縮まった。VWは、対象車の所有者を把握していると述べており、スキャンダルに伴う一連の問題に対処できるまで辛抱強く待つよう要請している。
フォード、クライスラーフィアット、欧州でVWからの買い換え客に、奨励金、
フォードは9月25日から、VW製の自動車(年式は問わない)から買い換える消費者に750ユーロから1750ユーロ(約10万円から約24万円)の奨励金の提供を始めた。これまでも奨励金は提供されていたが、以前は2004年ないしそれ以前の年式の車にのみ適用されていた。
フォードの奨励金の額は国によって異なり、イタリアでは同社の小型ハッチバック・フィエスタを購入した場合の750ユーロから、乗用車・フォーカスを購入した場合の1750ユーロまで幅がある。同社はこの措置の期限を明らかにしていない。
フォード欧州部門の広報担当者は、「当社と販売店は世界中でしばしば特別なキャンペーンを行い、現在はフォードの車に乗っていない顧客に買い換えを検討するよう促している」と述べた。
フィアット・クライスラーの奨励金は、フィアット500購入者の500ユーロからジープ・グランド・チェロキーの1500ユーロまで幅があるが、販売店に対して支払われる。販売店はその奨励金を販売店で保持することも、顧客に渡すこともできる。これは今月末までの措置だ。
今回のスキャンダルは9月18日に明らかになったが、イタリアのVW車販売にはすでに悪影響が出ている。9月にイタリアのVWブランド車販売台数は前年同月比1.4%減少した。これは、市場全体の販売台数が17%増加したのと全く対照的だ。9月のVWの総販売台数はアウディとシュコダの好調が主因で6.1%増加したが、伸び率は今年当初9カ月の9.2%を下回った。
*VWへの信者が欧州には多い、ということ、