WSJ、ロシアのシリア空爆、イスラム国の立場を強化
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だからといって、ロシアは今後シリアにこれ以上は踏み込まないだろうと言っているわけではない。チェチェン共和国のカディロフ首長は今週ロシアのテレビに対し、ロシアが戦闘歩兵部隊をシリアに派遣しようとしないことに不満を表明している。
ロシアはアサド政権と同様に、ISと、サウジアラビアやトルコ、カタールが支援する穏健な反体制派、さらには米国が支援するもっと穏健な反体制派をきちんと区別していない。これら反体制穏健派の間からは、ロシアの初の空爆は穏健派を標的としたものだとの抗議の声が出ている。
*アサド政権の打倒を目指す反体制派は、すべてロシアの今回の標的で区別の必要性がない、
トルコや湾岸諸国の各国政府当局者はつい最近まで、シリアの反体制派支配地域を守るため飛行禁止区域を設定することだけでなく、アサド政権の拠点を標的にした空爆を実施することまで口にしていた。しかし、ロシア軍機のシリア上空での飛行に対してあからさまには対抗できないので、飛行禁止区域の設定や空爆は選択肢から外れた。
米国務省の顧問を務めた経験を持つジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)のバリ・ナスル学長は「トルコやサウジアラビアなどはロシアの対応に反発しているが、それに対抗する選択しはほとんどない。これらの国はロシアと事を構えずに状況を変える手段を持っていない」と話す。
多くの中東問題アナリストや外交官によれば、これらスンニ派諸国はロシアの策略に対して、シリア北・南部で戦う反体制派への武器供与など秘密支援作戦を強化する可能性が大きい。
*それ以外の選択肢はない!その武器がISへ流れることを防ぐ手段もない、それらの兵器はカネに代わる、
ドバイにある近東・湾岸軍事分析研究所(INEGMA)のリアド・カフワジ最高経営責任者(CEO)は、シリアの「反体制派向けに、より高度な兵器が流入するだろう」とし、「いずれの勢力も譲歩するつもりはないと思う。政治的な対話が始まるにしても、戦闘がさらに激化した後になりそうだ」と予想する。