県教委は29日、南阿蘇村と高森町にまたがる「幅・津留遺跡」で、弥生時代中期後半(約2000年前)に建てられたとみられる県内最古の花弁状住居跡1棟が見つかったと発表した。
花弁状住居跡は、竪穴住居の一種で、円形部分の周囲に、長方形に盛り上がった部分が花弁状に広がっているのが特徴。発掘された住居跡は半円状で、半径約3・5m、周りに長方形部分(奥行き約45cm、長さ約3m)が3つあった。
残りの半円部分は調査区域外のため全体の詳細は不明だが、直径は最大約8mになり、長方形部分は5つほどあり、倉庫や寝床などとして使われていたとみている。
花弁状住居跡については、佐賀県では弥生中期前半のものが、県南の人吉市や錦町、宮崎、鹿児島県では弥生後期のものが見つかっている。今回、その間の地点で、時代をつなぐような住居跡がみつかったことから、県教委は「北部九州から南九州に約200年かけて花弁状住居が伝わり、そのルート上に幅・津留遺跡があったとみられる。
また、県内最古となる弥生時代の高床倉庫跡も発掘された。
[参考:読売新聞]
過去のニュース・情報
2008.11.19 佐賀県・みやき町 西寒水四本柳遺跡 九州北部で初の「花弁状住居」跡
花弁状住居跡は、竪穴住居の一種で、円形部分の周囲に、長方形に盛り上がった部分が花弁状に広がっているのが特徴。発掘された住居跡は半円状で、半径約3・5m、周りに長方形部分(奥行き約45cm、長さ約3m)が3つあった。
残りの半円部分は調査区域外のため全体の詳細は不明だが、直径は最大約8mになり、長方形部分は5つほどあり、倉庫や寝床などとして使われていたとみている。
花弁状住居跡については、佐賀県では弥生中期前半のものが、県南の人吉市や錦町、宮崎、鹿児島県では弥生後期のものが見つかっている。今回、その間の地点で、時代をつなぐような住居跡がみつかったことから、県教委は「北部九州から南九州に約200年かけて花弁状住居が伝わり、そのルート上に幅・津留遺跡があったとみられる。
また、県内最古となる弥生時代の高床倉庫跡も発掘された。
[参考:読売新聞]
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