歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

薩摩川内市・天辰寺前遺跡 イモガイ製腕輪をした女性の人骨が出土

2009年10月24日 | Weblog
 市教委は23日、同市天辰町の天辰寺前(あまたつてらまえ)遺跡で、貝製腕輪をした女性の人骨1体と銅鏡など副葬品が出土したと発表した。出土した場所は、1600年前の古墳時代の円墳(直径約28m、高さ約3m)とみられ、昨年7月発見され今年8月から頂上部分にある深さ約1・5mの石室内部を調査した。腕輪をした人骨が出土したのは県内初という。
 出土した人骨は頭と腕、ろっ骨など。イモガイという貝で出来た腕輪が左腕に13個、右腕に1個あった。骨格が華奢で、歯の成長状態から20歳代の女性とみられ、この付近の支配者であったと推定される。
 副葬品として、国内製の銅鏡(直径10cm、重さ148g)と刀子(とうす、長さ10cm、重さ19g)1個が出土した。
 現地説明会が25日に開催される。
[参考:毎日新聞]
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芦屋市・会下山遺跡 全山に広がる大規模な防御集落、山の斜面で鉄を生産か?

2009年10月24日 | Weblog
 市教委が23日、2008~09年にかけての発掘調査で、弥生時代中期から後期(紀元前2世紀~1世紀)の代表的な高地性集落・会下山(えげのやま)遺跡(同市三条町)で、全山にわたって遺構が広がっていたことが分かったと発表した。金属器生産か、のろし台に使われたとみられる焼けた土の穴や、堀状の遺構が見つかり、数十年単位で定住していたことが推定される。
 中心集落とされた尾根部の東側斜面には、竪穴式住居1棟の跡や土器片が多数発見され、北側、東側の別の斜面でも土器片や柱穴などが出土し、生活の跡がうかがえた。遺跡の範囲はこれまで山頂や尾根部など約3000㎡とされていたが、斜面や山裾まで含め、少なくとも1万5000㎡を超える規模に広がると推定されるという。
 東側斜面にある焼けた土の穴は長軸約1・6m、短軸約0・6mで、土の硬さなどから高温で焼かれたとみられる。鉄の生産に使われたと確定すれば、県以東では最古級となる。市教委が土の成分をさらに分析する。
 堀状の遺構(深さ約0・9m、幅約3・3m)は、境界か防御、祭祀のための保護に使われた可能性があるという。
 現地説明会が31日午後1~3時から行われる。
[参考:読売新聞]
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