カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

中華 こまめや

2014年01月04日 | 兵庫
「ハードボイルド・マーボードーフ。」

おそらくは、常連の客ばかりに取り囲まれている、およそアウェイであると言っていい其の状況で、ワレワレは、そうとは知らず術中に嵌り、顔面から噴き出す汗を拭っている。

どちらかと言わずとも、年配であると言っていい夫婦連れ、其のご婦人でさえ、ワレワレのテーブルに置かれている物と同じである筈のマーボードーフを、まったく平気な顔をして平らげておられる、此れはおかしい、そんな筈はない、この辛さは尋常ではない、もう間違いなく危険な部類の衝撃ではないか。

世間には、既にいい大人でありながらにして、辛い食べ物に鈍感であるというだけで、痛さに絶えられることを自慢げに誇る小学生のような人物も絶対数いるのではあるけれど、実際大方の人にとって、そんなことは何の自慢にもならない、己の味覚の鈍さを世に晒している、只、其れだけのことである。

当然のこと、ワレワレはそんな類の悪趣味とは無縁であるし、同じく眼前の老夫婦にしろ、其のような無謀な愚かさとは無縁であろうと思われるのである、然るに、やはり、其のマーボードーフと、此のマーボードーフの味付けというのは、別物であるとしか思えない、そうでなければ、此の花椒の効き具合に、正常な一般人的味覚が耐えられる訳はない、そう思える訳である。

どう見ても、初見であり、余所者であるワレワレは、或る意味やはり、道場破り的人物として、先ず認知されてしまったのであろう、そして、其のような輩に限って、あの店のマーボードーフは大して辛くなかった、期待外れだったと吹聴したりするものなのだ、確かに其れは、世間によくある、善くない話。

だが、ワレワレは、そんな輩とは違うのだ、只、美味しい中華料理が食べたかった、其れだけなのであって、何も極端な料理を味わいたかった訳ではない。

いやしかし、初めての訪問において、マーボードーフを注文する、其のこと自体が、云わば挑戦的行為であると取られてしまった、其のような成り行きであるのかも知れない、次回はもっと大人しく、穏やかな注文を、ワレワレは先ず心掛けるべきなのだろう、此のような苦難を課せられてさえ、再度、此の扉をくぐることを厭わない、其れに値する旨さを、此の店の料理は基本的に内包している、其れは充分に感じ取ることは出来たのだから。

中華 こまめや中華料理 / 伊丹駅(阪急)新伊丹駅
昼総合点★★★★ 4.0



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