カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

新島水産

2013年02月22日 | 兵庫
「ちょっと、寄り道。」

其処にわざわざ面倒な自己紹介など必要である訳もなく、顔など合わせていなくとも、それとなく、しかし的確に、お互い恩着せがましさなど感じさせることもなく、美味しかったお勧めの店を教え合うことができる、そんな場というのは、本当に素晴らしいものであると思う。

とある会話の中で、近々四国に渡るのだと言っていたのを知ってか知らずか、其の道中である淡路島にある、面白い食事処をタイムリーに紹介してくれた、そんな気の利く、心優しい御仁が鷹揚にも居られたのだった、本当にありがとう。

そして到着した其の場所というのは、本当に此処で間違いないのかと訝るような山道の途中で、そうと聞いてはいたものの、其の看板を見てさえも、それでもちょっと其処で食事ができるものだとは信じ難い、そんなあまりに野放図な趣きなのである、これは参った。

其の水産会社の倉庫内にある、明らかに何かの使い回しであろうと思われるプレハブ内にて、其の宴は開催される。

其の新鮮な海鮮、特に貝類を、目の前に設えた小さなコンロで焼き、そのまま戴く、其れはまるで遠慮の要らない知人の一人に偶々親切な漁師がいたかのような、そんな心持ちにさせる接待、其の風情である。

形式張ったところは一切なく、其の従業員が焼いてくれるのは勿論であるが、望めば自分で自由に焼かせてももらえる。

急ぐ必要はないのだろうけれど、焼き上がった其のペースで食べてしまわないと、せっかくのこの状況がもったいないような、自然とそんな気にさせられる。

その後の先を急いでいたのもあるけれど、はふはふ言いながら一切を食べ終わったのは、およそ30分後であった、其れは逆に、正直少々早く食べ過ぎてもったいなかった、そうなのかも知れない。

そして言われていた通り、いちばん美味しかったのは大浅蜊だったのであるが、実はこの貝、外見が似ているからそう呼ばれているだけのことで、厳密には浅蜊の一種ではないとのこと。

以前、同じく水産会社が母体である赤穂のさくらぐみで其のパン粉焼きを戴いた時も、とても美味であったので其の名前を憶えていたのだけれど、あえてご教授戴き、非常に勉強になりました、新島水産の若い方、ありがとう。

新島水産魚介・海鮮料理 / 洲本市その他)

昼総合点★★★★ 4.0



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