カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

純手打うどん よしや

2011年05月04日 | 香川
「純真、うどん、そのもの。」

気張った雰囲気がない、
此処、よしやに入って最初に受けた印象は、
良くも悪くも、そのようなものであった。
現代的と、言えば言えないこともない、
ひと昔前のドライブイン的、建築様式、
これもまた、良くも悪くも、
ある種、朴訥な印象を受ける。

気軽に入れるその雰囲気のせいか、
客筋は比較的、若い年代のようである。
然程、遠方からではないように見える、
女の子5名程度の団体さんが、
この、うどんとサイド・メニューしかないお店で食事して、
満足気に店員さんと挨拶を交わし、帰っていく、
此処は、そういう御店なのだ。

だが、何でもないように見えるこの御店は、
どこにでもあるような、ありふれたうどんを出す、
そんな御店では、まったくなかった、驚いたことに。

観光客が多数居た、他のうどん屋さんとは、
明らかに、麺が違う。
例えば、讃岐うどんを謳う、県外のお店のように、
如何にも麺が太い、そういう訳でもない。
讃岐うどんとしての特色を出そうという
変なプライドは、此処では必要ないのだ。
ひと昔前のヤンキーのように、
ズボンの太さでハッタリを効かせるような、
無駄な麺の太さは、必要ない。
太さだけで言えば、よくある程度ではあるが、
実は戴いてみれば、その差は歴然としたものがある、
当たり前の事であるが。
やはり、事前に仕入れていた極秘情報、
緑あひるの小麦粉の、それが威力なのであろうか。
扱いの難しい原料であることから、
うどんの出来も、日によってムラがあるとの話も聞く。
その製法も、全て手作業であるとのことで、
それは例えば、清酒で言う、きもと造りのようなものであろうか、
その労力に、頭が下がる思いである。

そしてそれを、謙虚にアピールするかのように、
店内に立てかけられた、緑あひるの小麦粉の大袋。

・・・店内の客も、ごく少数、
これは、事前に聞いていた※極秘情報を試してみる、
絶好の機会なのではないであろうか。
時間に追われる中の、遠方からの折角の来訪、
それを、申し出てみない手はない。

かくして、提供されるうどんのように、
実直で誠実な人柄の若い店員さんは、
嫌な顔ひとつせず、緑あひる柄の、
そのTシャツを、快く分けてくれたのであった。


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