カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

グリム

2012年11月17日 | 兵庫
「玉手箱。」

店名、所在地、そしてそのブログ、いずれから推し量ってみたところでちょっとその雰囲気が掴めないというのは勿論のこと、具体的にそのパンがこれまで知る中において、どのような傾向、どういう類の代物であるのか、PCの画面を眺めるばかりのカゲロウには長らく謎のまま、それがこのパン屋であった。

それは期待感を抱かせるという意味では楽しみのようでもあり、しかし今となっては少々その予想は裏切られてしまったような、そんな気もしないでもない、その箱を楽しみに開けてみて出てきたのは、もやもやぽわぽわとした白い煙ばかりで、ちょっと肩透かしを喰らってしまった、そんな印象も、正直カゲロウの心中なくはない。

そんな擬音の如く、あまりにふわふわとしたその柔らかなパン生地の多くは、所謂、甘えのないハードなパン生地の歯応え、そして其処から感じさせられる、或る種の高みを目指す感覚とは、まさに対極にあるものであり、勿論その種類にもよるのではあるけれど、この店で提供されるおよそそれらのパンの何が特殊なのかと言えば、その具材の多彩さは勿論ではあるにせよ、何より土台になる生地の軽さ、その印象に尽きる、数種のパンを戴いてみて、そう断言して間違いはないようにカゲロウには感じられたものである。

良く言えば、幼い子供やお年寄りに優しい、そんなイメージを抱かせる、あまりにわかり易い美味しさばかりを内包したそれらのパンというのは、今現在の時点で老人でも子供でもないカゲロウにはちょっと淡すぎて、何処か少々物足りないように感じられはしたものの、それでもそういった方向性に真面目に向かい合うこの店のパン作りに関し、真摯でさえあればその結果には其処に合致したニーズというのが必ず付いて来るものなのだと、少なくともカゲロウは素直に納得させられたのではあった。

グリムパン / 伊丹駅(阪急)新伊丹駅伊丹駅(JR)
昼総合点★★★☆☆ 3.5



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