トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

彼の生存は社会的倫理上の問題なのか?

2012-04-15 19:43:58 | 劇場版・TF3

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ごきげんようでござる!

前回・前々回に続いて今宵は劇場版「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」より、レスキュー車に変形するデラックスクラス版オートボット・軍医、ラチェット(DA-06、ラチェット、2730円)を召喚してみたでござる!

Photo_2本品は2011年5月にシリーズ第1弾商品として販売された完全新設計のデラックスクラス商品で、日本販売版は海外パッケージに日本語表記シールを貼り付け、日本語説明書とメックテックウォーズ対応カード2枚を封入させた商品でござる。

なお、今シリーズではデラックスクラスの本品とサイバーバース商品(CV-16、ラチェット、714円 / CV-18、ラチェット&ルナークローラー、3360円)の2種類が日本販売されているでござるが、海外では店舗限定という形でヴォイジャークラス版のラチェット(ターゲット限定、ラチェット・サイバトロニアンタゥー、日本未販売)も販売されていたりするでござる。

新規にヴォイジャークラス商品が販売されなかった事は人気が無い証でもあるでござるが、デラックスクラスでも新設計で販売されたのでござるから流石は劇中登場トランスフォーマーの貫禄と言えるでござろう。 (笑)

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さて、本シリーズよりヴィーグルモードのカラーリングが変更されたおかげで先に販売されたデラックスクラス商品のN.E.S.T.版ラチェット(RA-28、N.E.S.T.ラチェット、2415円)との差別化が図られており、結果的には劇中商品が欲しければ本品を買ってねという販売戦略は成功していたりする商品でござる。

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しかし、ヴィークルモードがハマーH2レスキュー車という事を考えればボリューム不足でござるし、同じデラックスクラス商品のN.E.S.T.版ラチェットより若干小さく設計されている事が少々残念な商品でござる。

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が、小さく設計された事で別売りのオプティマスプライム・メックテックトレーラー(DA-03、オプティマスプライム・メックテックトレーラー、6825円)との連動した遊び方には違和感がないでござる。

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そして、本品自体は付属するメックテックウェポン(パワーソー)を取り付けてアタックモードを再現する事が可能でござる。

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なお、本品のメックテックウェポン取り付け用ジョイントは非常に目立ちにくく、屋根部分の予備タイヤと車体側面パネル(4のマーキング部分)をひっくり返して活用する3箇所があるでござる。

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メックテックウェポンはカノン砲(?)状態からレバー操作でパワーソーが回転しながら出現するアクションギミックを備えた設計でござる。

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パワーソーの回転ギミックは他のメックテックウエポンと比べても面白い部類でござるが、やはり残念ながら武器展開状態で固定できず、商品梱包に使用されている透明のゴムバンドで固定しているでござる。

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なお、パワーソーの設定はN.E.S.T.製の兵器だそうで、ラチェットは緊急手術に使用することがあるそうでござる?

一応の武器イメージとしては映画一作目でラチェット(MA-02、オートボットラチェット、3675円)が使用した武器がモトネタのようでござる。

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なお、ロボットモードの変形手順は説明書だとサイドパネルの折り畳みから始まるのでござるが、サイドパネルが開きにくいので、先にフロントドア部分を展開させた方が楽だったりするのでござるが・・・ コレ、一応劇中の変形パターンをイメージしているらしいでござるな?

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拙者的には横から見た背中の折り畳みが若干残念でござるが、変更された肩の前輪位置とか全体のバランスは好みの体型だったりするでござる。

流石は、設計を繰り返して商品化されたトランスフォーマーであるに関心するでござるよ。

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手足の造形は簡略化されているでござるが、頭部造形の表情は良いでござるな。

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可動範囲は腰に回転軸が無いのとクセのある肩関節には問題があるでござるが、概ね良好だったりするでござる。

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また、ロボットモードでのメックテックウェポン取り付けジョイントは両腕に保持できる他は少々タイヤが邪魔になるでござるが両肩と脚部に2ヶ所づつ存在するでござる。

なお、メックテックウェポンを左手に装備させている理由は、説明書指示では右手でござるが、メッテックウォーズ対応カードでは珍しい左手装備なので左手を尊重させてもらったでござるよ。 (笑)

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さて、ラチェットの能力値は体力(4)、知力(9)、速度(6)、耐久力(9)、地位(5)、勇気(10)、火力(3)、技能(10)で設定されており、バリエーション商品では多少差異があるものの基本数値で設定されているでござる。

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キャラクター設定も、仲間の修理と防衛の為に武器を取るオートボットの衛生兵。 

どんな戦闘の真っ只中であっても、傷ついた全ての命を助ける方法を考えている。

と記されているでござるが・・・

映画本編を観る限りでは、戦死者続出・・・ バンブルビー(DA-05、バンブルビー&メックテックホルダー、3675円)の発声装置は直せないなどなどオートボット陣営の優秀な軍医としての活躍がほとんど見られず、ご都合主義な映画ストーリーのおかげで完全にヤブ医者のイメージが付いてしまったでござる。 (笑)

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映画本編3部作を生き抜いた強運は、オプティマスプライムバンブルビーの様な主人公補正(?)で死ぬ事が出来ないのではなく、米国映画のモラルちゅーか社会的倫理観で、たとえ赤十字は付けておらずとも救急車や医者は攻撃できない殺せないちゅー お約束があるのでござろうな?

そう、機械技士(DA-31、オートボットキュウ、2730円)は殺せるくせに医者だと殺せない矛盾、直接地球人を惨殺してもしたいが残らない、流血描写が無い所謂綺麗な死体だったらOKな倫理観があの映画は一般大衆向けなのでござろうな・・・ (笑)

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拙者に限らず、ゲームなどでは、敵の回復系ユニットを最優先に壊滅させるのが常識的な戦略だと思うのでござるが、やはり娯楽映画となると殺し合いでも人道的倫理観が反映されてしまうのでござろうな。 (笑)

一対一の戦いであらば騎士道精神も理解できるでござるが、話し合いすらできない相手と戦うのに倫理観を求めちゃうのも娯楽作品でござるよな。 ・・・実際に現在の米国では反戦映画は作れない状況も娯楽中心の倫理観が働いているせいでござるよな。 こりゃ、映画原作が似たり寄ったりな形になり、日本の漫画原作などが求められたりもするでござるが・・・ やはり、いくら米国人には新鮮な話でも、結局米国人向けに改変しちゃうから映画として失敗しちゃったりするでござる・・・

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まあ、日本の映画も数々の規制ができたおかげで、同じような駄作しか作れなくなっていたりするので、米国映画を批判できないでござるよな。 (笑)

まあ、表現の自由といいつつ、表現できない不自由がある為に、面白みの無い作品が量産されていくのが、なんとも面白くない現実でござるよな?

映画「TRANSFORMERS 4 (仮)」は監督が変わるようなので、是非に空気化したヤブ医者のラチェットじゃない、戦う軍医さんなラチェットを見せてもらいたいでござるよ。 (笑)