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file.166 Chuck KNOBLAUCH【チャック・ノブロック】

2007-02-28 | MNO
【ブロック・ヘッド】
Chuck KNOBLAUCH

1989年、ドラフト1位でツインズに入団したノブロック。
91年に打率.281、25盗塁で新人王に輝き、
プレーオフでも大活躍。
メジャー1年目にして、チームの世界一を牽引する働きを見せる。
ワールドシリーズでは、守備でファンを沸せた。
決勝の第7戦、無死一塁のピンチの場面.....、
左中間を破る長打を打たれたにも関わらず、
セカンドゴロを処理するような動きを見せて一塁走者のロニー・スミスを幻惑。
進塁を遅らせ、失点を食いとめる...というトリッキーなプレー(?)を披露。
ツインズ勝利の立て役者になった。

その後もツインズのリードオフマンとして安定した働きを見せたノブロック。
その脚力だけでなく、選球眼と全方向に打ちわける打撃も大きな武器で、
94年.312、95年.333、96年.341と、3年連続で高打率を残した。
97年には打率.297に加え、62盗塁を決めるが、盗塁王には至らなかった。

98年、ヤンキースへトレード移籍。
打率.261、17本塁打、31盗塁の成績で
チームのリーグ優勝に貢献。
プレーオフの守備では、審判への抗議中にランナーがホームイン、
決勝点を許す...というチョンボを犯してしまい、
そのプレーは、ボーンヘッドならぬ『ブロック・ヘッド』などと揶揄されたが、
ワールドシリーズでは第一戦の同点弾を含む打率.375をマークし
チームの世界一に貢献、汚名を返上した。

99年も打率.292、18本塁打、28盗塁の好成績。
ワールドシリーズでも打率.312の活躍で
2年連続でヤンキースの世界一に貢献したノブロック。
が、この年、ノブロックを謎の送球難が襲った。
ファーストへの送球がそれるようになり、
リーグ最多の26失策を記録。

2000年もチームは世界一に輝くが、
送球難はおさまらず、シーズン終盤は、DHの出場が主になった。

2001年からは、外野へコンバート。
慣れない守備の所為もあってか、ノブロックの打撃は鈍った。
この年、打率.250でヤンキースから放出、
02年、ロイヤルズで再起をはかるも、打率.210しか打てず
33歳の若さで現役を引退した。

90年代を代表するリードオフマンでありながら、
名前が出てくるのは、カズ松井やA-Rodらのイップス騒ぎの話題の時のみ...
なんとも寂しい話ではある。

実働12年で通算1839安打、407盗塁。