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file .292 George SISLER【ジョージ・シスラー】

2010-10-16 | STU
【現役引退後】
George SISLER

通算2055試合、2812安打、打率.340、102本塁打、1175打点、
1920年に記録した年間257安打は、
イチロー(鈴木一朗)に更新されるまでメジャー記録であった。
守備・走塁も一流、当時最高の一塁手と言われていた。

現役を引退したシスラーは、
ブランチ・リッキーの右腕として
ブルックリン・ドジャースでスカウトを担当。
数多いニグロリーガーからジャッキー・ロビンソンを見いだしリッキーに推薦。
メジャーリーグの歴史において最大の案件の一翼を担った。
ロビンソン入団後は、
慣れない一塁の守備に就かなくてはならない彼に一塁守備を伝授。
プレー面でもロビンソンをサポートした。

その後、ピッツバーグパイレーツの打撃コーチに就任したシスラーは
1961年のシーズン前に、ロベルト・クレメンテを指導。
スイングが早過ぎるクレメンテに重いバットを使うようアドバイスし、
これに従ったクレメンテはこの年、
打率.351で首位打者を獲得。
大ブレークを果たす事となった。

プレーヤーとしてだけではなく、
フロントとして、
指導者としても優れた眼力と指導力を見せつけたシスラー。

年間最多安打だけで語るような人物では無いのであった。

file .291 Mickey RIVERS【ミッキー・リヴァース】

2010-10-15 | PQR
【Mick the quick】
Mickey RIVERS

1970年、エンゼルスでメジャーデビューを果たしたリヴァース。
キャリア2年目の71年には79試合に出場し、
打率.265 、13盗塁で、その才能の片鱗を伺わせる活躍を見せた。
74年にレギュラーに定着し、打率.285、30盗塁をマーク、
翌75年は打率.284、70盗塁、キャリア唯一となる盗塁王を獲得。
リーグ屈指のスピードスターとして、その名を大いに売った。

76年にトレードでヤンキースに移籍したリヴァースは
打者としても成長を見せ、打率.312、8本塁打、67打点、43盗塁をマーク。
MVP投票では、サーマン・マンソンやジョージ・ブレットという
名だたる名選手の後につける3位の評価を受け、オールスターにも初出場。
個性豊かな『ブロンクス・ズー』の一員として
全米クラスの選手にまでのし上がった。

気性が荒く、気まぐれ。
気分が乗れば攻守ともに素晴らしい働きを見せるが
そうでない時は散漫なプレーでファンやベンチをやきもきさせた。
部類のギャンブル好きで、試合前や練習中にチームメイトとカード遊びに耽り、
それをたしなめられると
「ああ、そうかい、じゃカードはやんねえよ。ついでに野球もやらねえけどな!」とうそぶいた。
競馬にも目がなく、試合中にクラブハウスのボーイに馬券を買わせていた。
それをたしなめられると
「ああ、そうかい、じゃ競馬はやんねえよ。ついでに野球もやらねえけどな!」とうそぶき、
実際に「足が痛い」と仮病を使い、試合を堂々と休んだ。

77年、打率.326、12本塁打、69打点、22盗塁、
78年は打率.265、11本塁打、48打点、25盗塁で
チームの2年連続世界一に貢献。
79年にレンジャースに移籍し、
80年には打率.330、7本塁打、60打点、18盗塁と結果を残すも、
以降は徐々に出場機会が減り、
84年、35歳で現役を引退した。

通算1468試合、打率.295、267盗塁を記録。

快速選手がカードゲーム好き・・・
どこかで聞いた事のあるような話である。