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file.149 Don SUTTON【ドン・サットン】

2007-02-09 | STU
【一流】
Don SUTTON

23年間の長きに渡り、安定した活躍を続け
通算324勝を稼いだ右腕。

曰く「300勝した投手こそが一流、出来なかった奴は並の投手さ」

サットンは66年にドジャースでデビュー。
いきなり12勝をあげ、コーファックスやドライスデールらと
ローテーションを組み活躍、チームの主力投手となる。
以降、自慢の制球力と大きなカーブ、
加えて、ボールの表面に小さなキズをつける事で
変化を大きくする不正投球を武器に、安定感抜群の投球を続け、
現役23年間で、実に21度の10勝以上をマークした。

69年に防御率3.47、17勝、
72年、防御率2.08、19勝、
74年には、防御率3.23、19勝をあげるなど、
76年まで8年連続の15勝以上。
特に76年は、キャリア・ハイの21勝(防御率3.06)を記録した。

サットンが支えていた頃のドジャースは、
かつての黄金期を過ぎ、優勝から見放されていた時期だったため
輝かしい賞や世界一の美酒には縁がなく、
サットンは、孤軍奮闘の非運のエースでもあった。

80年、現役で一度きりのタイトルとなる
リーグトップの防御率2.20(13勝)をマークするが
この年限りでドジャースから移籍、
アストロズや、ブルワーズ、エンゼルス等を経て
86年、エンゼルスで300勝を達成、
88年に引退した。

現役生活のほとんどをドジャースで過ごしたサットン。
ニューカムやドライスデール、コーファックス、ハーシハイザー、
トミー・ジョン、ヴァレンズエラ、野茂といった個性派揃いの
歴代エース達の中にあって、その存在は地味に感じる。
が、前述の誰よりもドジャースに勝利を捧げた大エースなのである。

背番号20は永久欠番、
98年には殿堂入りも果たし、名実共に
『一流投手』の仲間入りを果たした。