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file .222 Andre THORNTON 【アンドレ・ソーントン】

2007-10-25 | STU
【thunder】
Andre THORNTON 

1973年、カブスで一塁手として
メジャーデビューを果たしたソーントン。
3年目の75年には、打率.293、18本塁打、
さらに88四球を選び、出塁率.428をマーク。
その才能を開花させた。

76年は、シーズン途中でエクスポズにトレードされた上に
打撃も不調に終わったソーントン。
が、ソーントンは77年に移籍したインディアンズで
再び輝きを取り戻す。
打率.263、28本塁打、70打点をマーク。
相変わらずの選球眼で70四球を選び出塁率は.378。
貧打のチームを支える活躍を見せた。

この年のオフ、ソーントンは最悪の悲劇に見舞われる。
自身が運転する自動車で事故に巻き込まれ、
最愛の妻と娘を失ってしまう。
悲しみにくれるソーントンだったが、
信仰と野球への情熱でそれを乗り越え、
78年、打率.262、33本塁打、105打点をマーク。
それまでで最高の成績をおさめ、天国の母娘に捧げた。

また、この頃から奉仕活動に力を入れはじめ、
「プロ運動家社会奉仕委員会」のメンバーとして
精力的に活動を牽引。
79年にはロベルト・クレメンテ賞を受賞した。

80年、ソーントンを今度は、膝の故障というアクシデントが襲う。
この年は1年まるまる全休するも、81年シーズン途中で復帰し。
82年は打率.273、32本塁打、116打点と華麗に復活。
カムバック賞やハッチ賞を受賞。
変わらぬ、強靭な精神力を見せつけた。

その後もインディアンズの主力打者として活躍。
1987年に現役を引退した。
通算253本塁打、895打点。
通算打率は.254だが、抜群の選球眼で出塁率は.360を誇る。

引退後もクリーブランドに住み続け、
事業家として成功をおさめる傍ら、
奉仕活動にも携わり続けている。

file .221 Wilmer FIELDS  【ウィルマー・フィールズ】

2007-10-21 | Negro League
【ウィルマー“グレート”フィールズ】
Wilmer FIELDS

1939年、ホームステッド・グレイズに入団したフィールズ。
右のエースとして、鋭い変化球を武器に
チームの勝利に貢献すれば
三塁手/外野手としても、強打ぶりを発揮。
マルチな活躍でチームを支えた。

48年のグレイズ優勝を牽引するなど、
50年まで、8つもの優勝チームに在籍し、
8度のMVPに輝いている。

ベネズエラのリーグでは2度の三冠王を達成、
まさに投げて良し、打って良しの
天才プレーヤーであった。

現役引退後は煉瓦工や、警備員などの仕事を経て、
ニグロ・リーグ協会のメンバーに。
90年台には協会の会長を勤めつつ
伝記を執筆するなど、
精力的に活動した。

2004年、心臓の病気を煩い死去。
81歳であった。