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file .288 Dan QUISENBERRY【ダン・クイゼンベリー】

2010-03-18 | PQR
【サブマリンストッパー】
Dan QUISENBERRY

1975年、ドラフト外契約でロイヤルズに入団したクイゼンベリー。
79年にメジャー初登板を果たし、32試合 3勝 5セーブ 防御率3.15をマーク、
まずまずの結果を残した。

が、当時の監督ジム・フレイは、今のままだと、
この程度が限界の並みの投手に終わってしまうと考え、
コントロールに光る物があるクイゼンベリーを伸ばすため、
アンダースローへの転向を画策。
80年のオープン戦、対戦相手のパイレーツにいた
サイドスローのストッパー、ケント・テカルヴィに引き合わせる。
テカルヴィに師事し、アンダースローに転向したクイゼンベリーはこの年、大変身。
75試合 12勝 7敗 33セーブ 防御率3.09、リーグ最多セーブをマークする。

クイゼンベリーの武器はなんと言っても、コントロールの良さと
精度の高いシンカーである。
相手をねじ伏せるような速球は無く
ランナーをしばしば出したが、必殺のシンカーでゴロを打たせ打ち取る。
当時のロイヤルズは、フランク・ホワイトを始め、ジョージ・ブレットら
内野に名手が多かった事もクイゼンベリーに幸いしていた。

「クイゼンベリーは、30-30-30を達成したんだぜ
 100イニング以上投げて三振がわずか37
 で、30セーブをあげて、奴が投げてる間・・・
 30ものファインプレーが産まれたんだよ」
これは、ジョージ・ブレットの弁である。

その後も、クイゼンベリーは、
チームのストッパーとして活躍。
82年~85年にかけて4年連続でリーグ最多セーブを記録。
83年には、32試合 5勝 45セーブ 防御率1.94、
ア・リーグでは前人未到の40セーブを記録し
85年は84試合 8勝 37セーブ 防御率2.37、
カージナルスとのワールドシリーズでも4試合に登板し1勝 防御率2.08。
チームの世界一に貢献した。

チームとも、終身雇用の契約を交わすなど、
まさに絶頂のクイゼンベリーだったが、
86年以降、徐々に調子を落として行く。
88年には、終身雇用だった筈がチームを解雇され、
カージナルスに移籍。
89年は63試合 3勝 6セーブ 防御率2.64で
セットアッパーとしてチームの勝利に貢献するも、
90年、大けがの影響もあって、そのまま現役を引退した。

愛嬌のある風貌と、頭の回転の早さを活かした軽妙な発言で
大いに、人気を博したクイズことクイゼンベリーだったが、
98年、ガンでこの世を去った。

通算674試合 56勝 244セーブ 防御率2.76

メジャーリーグの歴史で、最も成功した
アンダースロー投手といえるだろう。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-08-12 05:48:20
83年には、32試合 5勝 45セーブ 防御率1.94、

ここの部分ですが83年は69試合登板ですね
お気づきでしたらすみません
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