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file.129 Joe BLACK 【ジョー・ブラック】

2006-12-24 | ABC
【1952年の熱投】
Joe BLACK

ニグロ・リーグのエリート・ジャイアンツでエースとして投げていたが、
1950年、ドジャースと契約した。

52年、メジャーデビューを果たすと、この年、
56試合に登板、防御率2.15、15勝 4敗 15セーブと、
八面六臂の大活躍をみせ、チームをリーグ優勝に導き、新人王に輝いた。
エース格のドン・ニューカムを兵役で欠くドジャースにとっては、
まさに、救世主の出現であった。

この年のワールド・シリーズ、
監督のチャック・ドレッセンは、
シーズン2度しか先発登板していないブラックをあえて先発で起用、
するとブラックは、第1戦、完投で2失点と好投を見せ勝利、
黒人投手初のワールド・シリーズ勝利投手となった。
第4戦も先発し7回を1失点も、味方の援護無く敗戦投手。
第7戦は5回を3失点で再び敗戦投手になってしまい、
ワールド・シリーズ制覇はならなかったが、
ジョー・ブラックはこの1年でおおいに名前を売った。

53年、ブラックは、さらなる活躍を期待されるも、
防御率5.33で6勝...と前年に比べ数字を大幅に落とした。
54年はわずか5試合の登板で0勝、
55年、シーズン途中にレッズへ移籍、
2チームで合計38試合に投げ、6勝をあげるが、
防御率4.05と、安定感に欠ける投球を続けていた。

結局57、通算30勝 25セーブの数字を残し引退、
2002年に死去した。

通算勝利数の半分をメジャー1年目の1952年に稼いだブラック、
この年の熱投のみでジョー・ブラックは後世に名前を残したのである。