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file.109 Lou WHITAKER【ルー・ウィテカー】 

2006-12-01 | VWX
【Sweet Lou】
Lou WHITAKER

日本では知名度は、限り無くゼロに近いが、
タイガース一筋で現役を終えた名セカンドである。

ショートを守るアラン・トラメルとは、
メジャー史上において、最強とも言われる二遊間コンビを形成、
19年にわたり、息の合ったプレーを披露し、ファンを沸せた。

1977年、トラメルとともにメジャー昇格を果たしたウィテカーは
78年には二塁のレギュラーに定着。
この年、トラメルも遊撃のポジションを確保し、共に新人王レースを争うが、
打率.285、58打点のウィテカーが勝り、見事、新人王に輝く。
以降、リード・オフマンとして安定した打撃を見せると共に
ゴールドグラブ3度に輝く好守で、チームを支えた。
相棒のトラメルとは、メジャー記録の1915試合でコンビを組み、
二塁手として、歴代4位にあたる1527個の併殺を決めた他、
数々のファインプレーを演じた。

打撃面においても、徐々に長打力と勝負強さを身に付け、
83年、打率.320、12本塁打、72打点、17盗塁、
MVP投票8位にランキングされる程の活躍を見せると、
84年には打率.289、13本塁打、56打点で
チームのリーグ優勝に貢献。
ワールドシリーズでも出塁率.409と活躍、
タイガースを世界一に導いた。

85年には打率.279、21本塁打、73打点を打つなど
1985年以降、20本塁打を4度記録している。

1995年、打率.293の成績を残しながら、現役を引退したウィテカー、
トラメルの方も翌96年、後を追うかのごとく、キャリアを終えた。

通算2369安打、殿堂の声が聞かれてもおかしくない程の名選手であるが
オールスター戦で、ユニホームを忘れ、球場のショップで買ったレプリカジャージに
マジックで背番号等を書き込んで試合に出場した...という間抜けなエピソードを持つ。