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file.110 Luis TIANT【ルイス・ティアント】 

2006-12-02 | STU
【マウンド上のアステア】
Luis TIANT

独特のピッチングフォームでファンを魅了した
キューバ生まれの人気投手。通算229勝、オールスター出場3回。

ゆっくりとした動作で、ワインドアップ時は、バッターに背を向け体をひねり、
上手投げから下手投げまでを自在に操り打者を幻惑した。
意味不明な動作をマウンド上で行う事もしばしばあったが、
多彩な変化球と鋭い速球を合わせ持ち、実力も申し分無し。
かのレジー・ジャクソンをして
『マウンド上のフレッド・アステア』と言わしめた。

1964年にインディアンズでメジャー昇格するといきなり10勝、
68年にはリーグトップの防御率の1.60に加え21勝をマーク。

72年、リーグ1位の防御率1.91で15勝、
73年、防御率3.34、20勝、
74年には防御率2.92、22勝をあげるなど、
71年から78年まで在籍したレッド・ソックスでは
75年から7年連続で10勝以上を記録、
主力投手として、安定した働きを見せた。

1975年のレッズとのワールドシリーズ、
カールトン・フィスクの感動的なサヨナラホームランに代表される名勝負だったが、
惜しくもレッド・ソックスは、一敗地にまみれた。
そんな中、ティアントは3試合に先発、2勝をあげ、奮闘している。

ヤンキース、パイレーツ、エンゼルスを経て引退。

キューバ訛りの英語といつでも手はなさない葉巻きがトレードマーク、
年齢詐称疑惑が持ち上がった事もあるが、真偽の程は不明である。