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file.119 Jerry KOOSMAN 【ジェリー・クースマン】

2006-12-11 | 1969/Miracle Mets
【トムとジェリーin NY】
Jerry KOOSMAN

通算222勝をマークしたサウスポーで、
1969年の「ミラクル・メッツの立て役者」である。

メジャー昇格2年目の68年、防御率2.08、19勝の好成績をあげ
チームの左のエース格になったクースマン。

翌69年も25勝のトム・シーバーと両輪の大活躍で
17勝をマーク、メッツの初のリーグ優勝に大きく貢献した。

この年のワールド・シリーズでは、まず第2戦に先発、
8回を1失点の好投を披露し、
1戦目をシーバーで落としたチームに活気をもたらすと、
世界一を決めた5戦目では9回を3失点に抑え堂々の完投。
シリーズMVP級の活躍を見せた。

その後も、トム・シーバーと共に、
安定した活躍でチームを支える。
68年から76年の9年間は71年の6勝を除いて
全ての年で10勝以上をマーク、
二人がメッツでチームメイトだった67年から77年の10年間
シーバーが189勝、クースマンが137勝、
合わせて実に326もの勝利をチームにもたらした事になる。

76年に21勝でキャリア・ハイの成績をおさめたクースマンだが
77年に8勝20敗と調子を落とすと
翌78年は3勝15敗を喫し、ツインズに放出される。

が、地元のミネソタで復活、移籍1年目にして20勝をあげ
力が衰えていない事を示した。

その後、ホワイト・ソックス/フィリーズとチームを変え、
フィリーズ在籍の84年、41才ながら14勝をマークした。

殿堂入りの大投手トム・シーバーの影に隠れがちだが
ジェリー・クースマンも60、70年代のメッツを支えた
名投手である。