アイリス ふれあい農園

野菜作りを楽しみませんか。定年後の第二の人生の癒しに、家族で野菜を育てる楽しみ、土と戯れて野菜作りでストレス発散。

Tengu の World Report Australia Cairns

2011年03月18日 | 国際・政治
オーストラリアのケアンズから東北関東大震災について街の声をレポートして頂きました。
こんにちは。メールありがとうございました。
まずは、私に関わることから、レポートさせて頂きます。
地震当日の先週金曜日は夜勤明けで、家にいましたが、早速携帯に心配のメッセージが来ました。
会社の人より
I hope your and your wife's relatives are safe in Japan
(日本にいるあなたとあなたの奥さんの家族が皆無事である事を祈ります)
卓球クラブの人より
Are your family and friends OK in Japan?
(日本にいるあなたの家族と友達は大丈夫ですか)
特に、会社と卓球クラブでは、私が唯一の日本人ですので、皆さん心配して下さいました。
まず聞かれるのは、私と妻の家族が大丈夫か、友達は大丈夫か、ということです。
私は新潟出身ですので、福島が隣である事、新潟は日本海側(中国に向いている)であるが、
風向きに寄っては、放射性物質が飛んで来る事、等説明しました。また、福島以外にも、
長野や富士で地震があったことにも触れ、長野は新潟の隣で、新潟の親戚と電話中に、余震が
来て「おお、今来た今来た」というのを聞いて電話を切った事、富士は名古屋からそんなに
離れてないので、妻の家族が心配であると言った事を伝えました。
家族や友達が皆無事であると伝えると、皆安堵してくれました。
その他、町や近所の人と話した事をお伝えします。
スーパーで、見知らぬ黒人のおばさんから、「あなたたち、日本人でしょ。大丈夫だった」と
声をかけられました。
先日サッカーを見に行きました。サッカーを見に行く時、いつも色が同じなので、地元の
アルビレックス新潟の旗を持って行きます。ロゴが違うので、売店にいたおじさんから、
「これ、どこの旗」と聞かれ、「日本の地元チームの旗ですよ」と言ったら、「日本は大変
だっただろう」と言って頂きました。
日本と違い、見知らぬ人に声をかけることに違和感が少ないオーストラリアということも
ありますが、やはり地震には相当関心があるようでした。1月のブリスベン大洪水、2月の
ニュージーランド、クライストチャーチでの地震、3月の日本の大地震と、関連の深い
国で自然災害が起きていますので、関心の高さは相当なものだと思います。
近所の家族(オーストラリア人、ギリシャ人)や会社の人たちとの話を下記に綴ります。
日本は、オーストラリアのものをたくさん買ってくれる国(放射性物質、海産物、鉄鋼、
石炭、など)なので、日本の経済が打撃を受けると、オーストラリアにとってももよくない
こと。
私たち(オーストラリア)は、日本に放射性物質を売っているが、私たちはいらない 
(オーストラリアのギラード首相は、「オーストラリアに原子力発電所を作る計画なし」
と明言)。
チェルノブイリと比べてどうなのか。チェルノブイリでは、1980年代の事故の後、人が
全く住んでいない。このように、チェルノブイリと関連させる人が多い。
福島の原発のリアクターはどうなっているのか。水をかけているようだが、冷えているのか。
消防車で水をかけると言っていたが、子どもの水鉄砲じゃあるまいし。
原発の放射能が漏れてしまったら、そのあと住めるのか。住めなくなるならどれくらい
の範囲がどれくらいの年月住めなくなるのか。
原発に海水注入はよいが、その水が contamination (汚染) されてしまったら、海が汚染されて
海産物が食べられなくなるのではないか。
原子炉に穴が開いて、水が流れ出ているのではないか(水位が下がって冷却されないのと、
汚染された水が流れ出てないかという、2つの観点からと思われます)。
原発付近の雪や雨は放射能を含んでいるのではないか。
(私が、10m x 2km の防波壁が15mの波によって軽々とこえられてしまったことに触れ)
自然はいつも、人の人知を超えるものだ、と言っていた。
(ドイツ人の工場長より)ドイツでは、古いタイプの原子炉を止めた。
そのほか、人々の口から聞かれる言葉の多くが、"Far Out! (とんでもない)"、
"devastating(ひどい)" などの語を伴っています。
このように、オーストラリア(ブリスベン)では、高い関心と、Empathy (共感)を
もって、この大震災は見守られています。
私のつぶやきを一つ、被災地に雪が降っているので、本日付けの新聞、"Courier Mail" 一面の
見出しが、"Nuclear Winter (核の冬)" となっていました。明らかに、本来の意味の「核の冬」
とは違う意味を指します。単に、「核」と「冬」をかけたのでしょう。ただ、被爆国
の日本出身の私としては、少し違和感を覚えました。「核の冬」になるほど放射能が出たり、
核爆発はしていませんし、原発は沈静化に向かっていますので。ライターは若い人なので
しょうから、湾岸戦争のときみたいに、とは言いませんが、テレビゲーム感覚なのかな、
と疑ってしまうような見出しでした。新聞の見出しなので、あまり良く知らない人たちが、
額面通り取らなければよいと思っています。
それでは、失礼致します。
また、報告できるような事例がありましたら、ご連絡させて頂きます。
失礼致します。
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