佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

アルビレックス新潟の過去現在未来(その1)~選手寮の見学で思う~

2006年02月25日 23時42分16秒 | スポーツ

 

 もうすぐJリーグが開幕することを、

どれくらいの人が知っているのだろうか?

 

ワールドカップイヤーで取り残されているJリーグ。

今までも、スポーツニュースで

Jリーグのキャンプが放送されたことがあっただろうか?

プロ野球は毎日取り上げられているのに。

Jリーグ無くして代表を語れないはずなのに。

 

 

 なぜJリーグの話かというと。。。

 

 今日午前中、アルビレックス新潟の新しく完成した

選手寮を見学に行ってきた。

 

 これ、誰でも見られるわけではなく、

建設資金として、カンパに参加した人に案内状が配られたようで、

3日間、時間別で公開することに。

実は一口(3,000円)だけ参加したので、案内状が届いたわけだ。

参加した人のネームプレートはまだ出来ていなかったが。

食堂や休憩室、選手部屋(全て個室)、入浴所などを見学。

3階建。作りはシンプルだったが、もちろんきれいで、

選手部屋には冷蔵庫、電磁調理器、テレビ、ビデオ、

ベッド、エアコン、トイレ等が備え付け。

机もあり、収納も多かった。

脱衣所には7台の洗濯機。

何より、食事の心配をしないで良いことが、プロ選手として最大のプラス。

バランスよく良いものを食べないと身体は育たない。

定員は20名。もちろんトップチームの選手が使う。

 

 

 アルビレックスの最大の課題は、ユース世代の育成にある。

大まかにしか知らないが、新潟のユースチームは強くない。

これまでユースからアルビのトップチームに昇格したのはたった1人。

それも1年で契約解除。

 

 ガンバやジェフ、サンフレッチェのように、ユースを強くすること、

自前で選手をまかなえるようにする事が、

資金力のないチームの強くなる一つの方法だ

(ガンバは資金力もあるけど)。

 

 クラブも当然それを分かっている。

J1昇格&定着のため、経験豊かなベテラン選手を集める一方、

別組織ではあるが、アルビレックス新潟シンガポールを組織し、

シンガポールリーグへ参戦。

若手に経験を積ませるべく、レンタルで選手を出してきた。

 

 そして2季連続J1残留を果たした反町監督が勇退。

今期、前モンテディオ山形監督の鈴木淳氏を迎えた。

全日本のユース世代のコーチ、監督経験も豊富で、

山形でも限られた資金力、戦力で若手を中心に育成し

2年続けて昇格争いに絡んだ実績を持ち、

若手育成に定評のある監督をフロントは選択した。

 

 そしてこの選手寮。

長期的な視野に立って若返りを図ろうというチームの意図を感じる。

 

 しかし、どうやって若返りを図るか、

ということについては、色々な意見があるのでは。

 

 なぜそれを感じたか。

 まず、今回、若返りの一環で、木寺、桑原、丸山など、

昨季レギュラークラスの選手との契約を満了したこと。

 

 チームの方針があるのであまり言えないが、

チームというのは、常に結果と育成の両方を

求めていかなければならないと思うので、

フロント主導で急激な若返りを図るのはあまり賛成ではない。

 

 若手を試すことは、可能性の反面未知数も多い。

その部分をベテランが補い、お互いに学び刺激を受けて、

バランスよく共存するのが良いと思うのだが。

実力主義が本来のあり方。そうでないとベテランの存在意義がなくなる。

 

 そして、昨季レンタルで加入しレギュラーだった萩村、菊池も復帰してしまい、

上野も広島へレンタル。それに比べて今季の選手加入を見ると、

サポーターなら皆心配するはず。バランスが悪いのではないか。

 

 それに増して納得がいかないのは、

シンガポールへレンタルしていた若手選手との契約を

次々解除していること。

特に、2004年にシンガポールで得点をあげて結果を出し、

昨季復帰した末岡も復帰後わずか1年で契約解除。

一体、シンガポールリーグ参戦の意義がどこにあるのか、

本当に、若手の育成に役立っているのか。疑わざるを得ない。

勿論、私は選手のプレーを客観的に判断して書けるだけの能力はないので、

偉そうな事は言えないが、結果だけ見ればそう言われても仕方ないと思う。

 

 幸いなのは、ここ数年のアルビの躍進により

(日本一の観客動員力や、アルビレッジ等のハード(施設)面の充実)、

ここ2、3年は、ユースで日本代表経験のある有望な若手が

加入している。これは今までなかったこと。

 

 とにかく、今更心配しても始まらない。

開幕を待つしかない。

(開幕前にその2もあるかも)

 


昼食考

2006年02月25日 01時29分45秒 | 食・レシピ

 

 皆さんは、昼食をどうしてますか?

どこで、何を食べてますか?

 

 特に、仕事をしているときの昼食を。

 

 私、最近、パン食から弁当に変えました。

パンもご飯も好きなのですが、

僕の中では、昼食と言うと、パンなんです。

昨年の8月から、仕事の日は、全てパンを食べてました。

市内の業者がうちの職場の購買に卸していたパンを。

 

 しかしですね。。。ここ数ヶ月、身体に変調をきたしていたのです。

私、もともとアレルギーっぽい体質で、

食べ物でじんましんが出たりするのですが、

ここ数ヶ月、やたら身体がかゆくなり、

かくと、かいた分だけみみず腫れになるのです。

 

 これ、実は前もあったことで、おそらく、カロリーの高いものや、

たんぱく質、糖分、油脂関係ばかり取ると、なるようなのです。

ご存知のとおり、私は甘党で、昼はパン食。

そのパンも惣菜パンだけならまだしも、

1,2個甘いパンが絶対混ざるのです。

ああ、これは食生活を何とかしないと、、、と思い、

仕事の日は外部業者が届けてくれる弁当を食べることにしたわけです。

(ただし、火曜日だけはパンの日。やっぱり食べたいので。。。)

 

 本当は、昔、職場に食堂があったのですが、

味に問題があったらしくつぶれてしまったらしく、

安く、栄養価を取って昼食を上げるのは色々難しいのです。

皆さんもご苦労されているのではと思います。

実家住まいの人や既婚者なら弁当を持参できるでしょうが

(作ってくれる人いないし(爆)。自分で作ればいいのだがそれも面倒だし)。

 

 さて、なぜここの弁当にしたかというと、

市内業者の卸す弁当より安くボリュームがあって、野菜が多いから。

隣の市の業者ですが、たくさん請け負っているようで、安くなる。

利用している方もいるのでは。

値段にして320円!おかずだけなら240円で食べられる。

野菜の足りない自分にはうってつけ。

味に関しては、まあ普通だが、これで少しでも食生活が改善できれば。

 

 仕事の日の昼食、みなさんはどうしてますか?

 


うがい考

2006年02月23日 21時21分46秒 | 健康・病気

 

 昨日、のどが痛くて久しぶりにうがいをしたのだが、

それで思い出したことがある。

 

 

 

 みなさんは、どうやってうがいしますか?

 

 

 

 告白します。

 

 

 

 

 私のうがいには、音程があります。

 

 

 

 

 私のことを良く知ってる人は、これ読んでツボに入る人いるのでは。

 

 

 大学生のとき、僕は合唱団の学生指揮者をしていたが

学生控室で、ぼくがうがいをしているとき、

1つ下の後輩が笑いながら(驚きながら)言った。

 

 

 

「○○○さんのうがい、音程がある!」

 

 

 

 「へっ?」

 

 

 僕はなぜ彼が笑い驚いているか一瞬分からなかった。

音程をつけているのは、僕は習慣でしていたので分かっていたが、

そんなに珍しいことだとは思っていなかった。

 

 後々考えて、何が彼のツボだったかというと、

僕が当時学指揮で音程にうるさく、

彼のパートに「ピッチ低い」「ピッチ高い」と

散々言っていたからのようだ。

 

 つまり、

 

 

 

 

音程にうるさい男には、うがいにまで音程があった。

 

 

 

 

 ということだ。

 

 

 普通の人は多分、うがいを意識することはないと思うので、

 

「音程のあるうがいとは、どんなうがいなのか???」

 

という素朴な疑問を持つだろう。

 

 

 説明します。

 

 

 私はイ○ジンを薄めてうがいするのだが(原液でする人はいないだろうが)、

液体を作って口に含む。

最初の音はC(ヘ音記号のヘ音(F音)の4度下)から始まる。

そして、

 

 

 

「C~~~~G(5度上)~~~~C~~~~G(4度下)~~~~C~~~~」

 

 

 

 これが基本形。

 GからGへオクターブで移ったりもするが、

なぜだか、CとG以外は使わない。

 

 これ、いつ開発したかというと、記憶にない。。。

が、多分、

 

 

声帯の色々な部分を洗浄したい 

 

 

という強い思いの表れではないかと考える。

 

 

 良ければ、みなさんのうがい話を教えて下さい(何だそれ)。

音程のあるうがいをする私って、ヘンですか(笑)?

 

 


ベスト盤の功罪(その2)~SPITZ「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」に見る~

2006年02月22日 22時43分38秒 | ポピュラー

 

 長らくお待たせしました(待ってないって。。。)。

その1は1月28日の投稿参照。

 

 前回は、ベスト盤の功罪について、

勝手に類型化してまとめてみたところで終わった。

勝手に考えて書いた割には面白い内容だったのではと自分でも思う。

 

 なぜこれを書こうと思ったか、その動機となった出来事が、今日の本題。

 

 スピッツのベスト盤「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」をご存知だろうか。

 

 私はレンタルしたのを持っていて、一時期非常に良く聴いていた。

私はスピッツ自体は好きで、最近はあまり聴いてないが、

アルバムもそこそこ持っている(全部レンタルだけど。。。)

 このRECYCLEは1999年にリリースされ、

今現在まで売れ続けている大ロングヒットCDである。

オリコン調べだと、今まで累計で200万枚を超え、

100位以内に220週以上ランクインしている。

220週ということは、ざっと計算しても丸4年。

ロングセールスのランキングにおいてトップである。

 

 実はこれがリリースされた当時、僕はポピュラー音楽から

離れていたので、知らなかったのだが、いわくがあったらしい。

詳しくはスピッツのHPを見て欲しいが、

メンバー、所属事務所ともに、

このベスト盤は納得して出されたものではないというコメントを

当時出したらしい。

メンバー内でも、「ベスト盤を出すときは解散する時」

という意見であったようだ。

まさに、前回その1で書いた、バンドとしての死活問題に関わる

ことだからだろうが。

 

 ただ、レコード会社とは色々な契約もあるだろうし、

揉めること自体はアーティストにとって非常にマイナス。

それの結果が、「不本意」という内容のコメント発表に表れたのでは。

 

 また、シングル一つとっても、RECYCLEの発売前にも6枚、後に11枚の

リリースがあり、一時期のシングルのみが収録されたCDが、

今2006年になっても売れ続けることへのジレンマがあったとのこと。

 

 それらを解決する方法として、

「CYCLE HIT 1991~1997 Spitz Complete Single Collection」

「CYCLE HIT 1997~2005 Spitz Complete Single Collection」の

リリースがあると説明している。

 

 これはデビューシングルから最新シングルまでの

15年間30曲を網羅したCDで、

デビュー15周年記念日にあたる3月25日にリリースされる。

それに伴い、RECYCLEと、1~20枚目のシングルは

製造中止となるとのこと。

メンバーの希望通り「封印」される。

 

 私の言葉からでは真意が全て伝わらないかもしれないので、

ぜひHPを見て欲しいが、

これを読んだときに、以前からベスト盤に対して漠然と感じていた疑問が、

再出して、ブログに書くに至ったわけである。

 

 これは、レコード会社にとってみれば、

新たなベスト盤発売で、明らかにメリットがあるし、

バンド、事務所にとっても、当時出したコメントの解決を、

15周年に絡めて、30枚のシングル集、という、

キリの良い形で図ることが出来る、

両方のメリットが合致した結果だろう。

名前に、CYCLEと使うあたりも、明らかに前作を意識しているし。

 

 スピッツの宣伝みたいになってしまったが。。。

 

 ただ、アーティストのあり方と、

売らないといけない資本主義のあり方とのせめぎ合い、

それが、ベスト盤という、一見甘い蜜、

しかしそれが諸刃の剣であること、

そこに全てが集約されているなと思い、

ブログのネタにさせて頂いた。

ちなみに僕は買うと思いますが。

 

 この「ベスト盤の功罪」は、

近いうちに番外編があると思う。お楽しみに。

 


松之木天辺 Mono×Poly Opera Theater NIIGATA

2006年02月21日 23時45分54秒 | 音楽

 

 日曜日、松之木天辺の公演を観る。

 

 松之木天辺は、新潟県(現)新発田市出身。

新潟大学を卒業後、1998年にオペラシアターこんにゃく座へ入座。

数多くのオペラの舞台に立つ。

2004年退座後、本格的にソロ活動を開始。

ジャンルの枠を超えた活動を行っている。

 

 松之木氏とは、大学が同じで、

合唱団関係で繋がりがあった。

こんにゃく座への入座に伴う上京と時を同じく、

僕も東京へ行った関係で、

彼の出るこんにゃく座の芝居は数多く観させて頂いた。

新潟でのソロ公演に際し、若干の情報提供をさせて頂いた関係で、

プログラムに名前を載せて頂いてしまった。。。恐縮です。

ソロの公演を観るのは初。

会場はりゅーとぴあスタジオB。新潟への凱旋公演。

2日目の公演を観る。

 

 「モノポリオペラ」とは、

歌と芝居とダンスが混然一体となった独自の舞台。

 

 まず、シューベルトの「魔王」(松之木天辺訳)。

風を受けながら4役を演じ分け、独特の衣装を着て演じる。

 衣装の効果が非常に高かった。

演じ分けに関しては良かったと思う。

ドイツ歌曲の古典とも言うべき作品。

あともう一歩の歌唱の安定があればなお良いと思う。

 

 転換の後、

「鏡」(作/岸田今日子 曲/松之木天辺)。

 本人の作曲だが、

(分析的ではなく)印象的には、

こんにゃく座の林光や萩京子の作風に

影響を受けている気がした。

 これは、次の作品でも感じたのだが、

松之木氏は、中性的な部分の幅広さを持っている。

これは、多分、持って生まれたものだと思う。

なので男女の演じ分けに関しては、一日の長がある。

彼の演技の幅広さ。

岸田今日子をリスペクトしているだけあって、

観る者を惹きつける集中力ある演技になった。

 

 休憩後、

「シグナルとシグナレス」(作/宮澤賢治 曲/萩京子)。

 不勉強で、ストーリーを追いきれなかった。

しかし、こんにゃく座で数多くの役を経験したものが

演技に生きていると思った。

役の演じ分けと安定感。

男女の交代が非常にスムーズで自然。

 

 全体を通して、

松之木氏のやりたいことは観客に伝わったのでは。

これまで積んできた経験を、余すところなく魅せた舞台だった。

一人で舞台をやり切るということは、想像以上に大変なはず。

しかし、このモノポリオペラの

可能性や方向性は示せたのでは。

これで、より一層表現力を磨けば、

より説得力を増していくと思う。

 

 これからの歩みは大変だとはと思うが、

ずっと注目していきたい。

東京をはじめ、また新潟でも定期的に

公演を打って欲しいと思う。

松之木天辺の更なる飛躍に目が離せない。