佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

合唱団senza Nome第34回合宿(その3)

2006年02月16日 23時14分21秒 | 合唱

 

 (その3)

 

 長岡さんがいらっしゃったので、

とりあえず、演奏を聴いていただく。

今回からの曲は後にし、比較的歌えている3曲を先に。

 

 話して頂く前に、長岡さんから逆に、

パレストリーナ、ビクトリアについて、

どういうことを知っているかについて質問される。

団員の中でも知識がバラバラなので、

その話を元に、長岡さんから話していただく。

 

 その後、新曲3曲も歌う。うち2曲は、ほぼ同じテキストに

パレストリーナとビクトリアが曲をつけたもの。

両者の作風の違いや歩みの違いなどもお話いただく。

詳しい内容はここに書かないが、話は多岐にわたり、

非常に興味深い話が多かった。

ある意味一番盛り上がったキーワードは「甥っ子」。

これが何のことかわかる人はすごいです。

 

 長岡さんの姿勢というか、希望というか。

日本では、両者の作品は、

限られた作品しか取り上げられない傾向があり、

その他の作品にも光を当ててほしいということ。

そういう意味では、今回の作品を取り上げたのは、

とても意味のあることで、団員にとっても貴重な経験。

これからも演奏していきたい。

 

 あと長岡さんは、僕たちが歌っているときも、

楽譜を見て一緒に歌ったりしていた。

演奏と結びついてこそ研究の意味があるという立場に立っておられ、

その点は見習うべきことだと思った。

だからこのような合唱団にきてレクチャーして下さるのだろう。

僕たち歌い手こそ、音楽を良くするために、

もっと知識を欲さないといけない、と強く感じる。

 

 話は盛り上がり予定をオーバー。とても有意義な時間が過ぎた。

今後も、ぜひ来ていただき、お話を伺いたいものだ。

長岡さん、ありがとうございました。

 

 簡単な話し合いの後、夕食。その後、日本語の作品に切り替えて練習。

喉をやられている人がいたので、21:00過ぎに終了。

帰る人がいるので早めに懇親会に。1:00過ぎには切り上げて就寝。

明らかに昔ほど無茶をしないようになった。

3日目もいい状態でちゃんと練習するように(当り前か。。)。

 

(まだまだつづく)

 


一言ブログその14

2006年02月16日 00時33分33秒 | ポピュラー

 

 録画しておいたNHK総合「音楽・夢くらぶ」を見る。

ゲストは、一青窈と僕のアイドルである德永英明。

いやー良かった、「ハナミズキ」のデュエット。

最新アルバムでカバーしているのだが、

お互いの良さが引き出されたアレンジと素晴らしい歌唱。

新潟のライブが本番と重なり行けないのだが、

こりゃどこかのライブに意地でも行きたくなった。

 


合唱団senza Nome第34回合宿(その2)

2006年02月16日 00時20分37秒 | 合唱

 

 (その2)

 

 合宿へ合流。皆朝食中。

今回は直前に体調を崩した人が多く、参加人数がやや少ない。

 

 2日目練習開始。体操発声。

 曲に入る。

今日のメインは、午後。

電気通信大学非常勤講師、長岡英(めぐみ)さんをお迎えして、

ルネサンスの時代の作曲家、

作品等についてレクチャーしていただく。

長岡英さんは、つい最近、立教大学の

第18回「辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金」音楽部門で、

ジョヴァンニ・アニムッチャの論文が高い評価を受け受賞。

新進気鋭の研究者。

 

 取り上げる作曲家はパレストリーナとビクトリア。

長岡さんにお聴かせする曲を練習する。

作品名については、HPを参照して頂きたいが、

すでに練習している作品3曲と、

今回初練習の作品3曲。

 

 練習してある作品の音はいい感じ。

よく鳴っている。

新曲のうち2曲は5声、1曲は6声。

両方とも男声は3部に分かれる。

一番下パートの音を取ってきたが、

人数バランス上、真ん中を歌うことに。

 

 実を言うと、内声の経験は非常に少ない。

しかも音域が広そう。大丈夫だろうか。。。

 

 歌う。

音がすっきりしない。整理されてない音が鳴る。

女声が特に苦戦。とにかく慣れるしかないが、

もう少し最初からいい音が鳴れば、、、と。

斯く言う自分も、真ん中パートは初見なので必死。

男声の3パートのバランスは2,2,2。

もう1人の人の声に耳を傾け寄り添う。

 

 慣れるのに時間がかかったのが、高い音。

僕の音域よりはるかに高い。上のAまで出てくる。

当然、ファルセットで対応する。

普段そこまで高い音を歌わないので、

どこまで実声でいって、どこからファルセットにするかがちょっと大変。

いけそうだと思って出してみたら実声ではきつかったり、

訓練不足で、母音によってファルセットの鳴りが違う。

 しかし、最近合唱以外でも頻繁に声を出していて、

音域を伸ばすためファルセットの練習もしていたので、

今までテノールを歌ったときよりはコントロールできている。

ベースがいい音を鳴らしていたので、とても合わせやすい。

 

 テノールとベースの違いは、他パートを聴きながらも、

 

最終的には「俺に合わせろ」と歌うのがベース(僕の場合)。

 

しかし、テノールは、常にベース他を聴いて「俺が合わせる」と歌う。

 

 慣れない耳と筋肉と頭をフル回転して対応。

しかし、自分の状態がまずまずだったので、これが思いのほか楽しい。

何とか対応しながらひと通り歌う。昼食後もいらっしゃるまで練習。

 

 今回の新曲は、多分日本でほとんど演奏されたことのない曲。

なので慣れるのが大変だが、随所にパレストリーナ、ビクトリアらしさが

出ていて、いろいろな発見をしながら歌う。

新曲は、不十分ながらも何とか形にする。

そうこうしている内に長岡さんがいらっしゃった。(まだつづく)