先日チラシ挟みの件(というよりtek310の本性として)で
少し書いたこの7月6日の演奏会。
後半だけ聴くことが出来ました。
この弦楽アンサンブルは、
新潟ゆかりの若手演奏家による新潟発のクワルテットとして、
2003年に誕生。03年、05年に続き、今年が3年目。
前半は、ショスタコーヴィッチとモーツァルトでした。
後半は、メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20」。
弦楽八重奏曲という編成は、結構珍しいようで、
僕自身も聴くのは初めて。
最近メンデルスゾーンを歌っているので、
興味を持って聴かせて頂きました。
結論として、僕にとっては、とても楽しい時間になりました。
ここへ来るまでの悪しき気分は吹き飛びました(笑)。
この曲、とてもスケールの大きい曲。
何というか、オケ的というか、大きい弦楽作品のよう。
メンデルスゾーンというと、
何となく裕福で幸せな人生を歩んだというイメージだが、
何というか、振り幅の大きい作曲家であることを、
改めて認識しました。
この曲はとても素晴らしい作品で、
それにちゃんと光を当てられたのは、
演奏者の功績が大きいと思います。
何故だろうと考えた時、
それは、この8人が、
極めてソリスティックな演奏家であることによると思いました。
ソリスティックな演奏家って、おかしな表現ですが、
ソロ活動をベースにされている方が多いということ。
そういうソリストとして確固たる実力を持った人たちが、
アンサンブルにしっかり目を向けた結果ではと思いました。
合唱でもそうですが、
どんな実力でも、「合わせにいく」と、
それなりのアンサンブルにはなります。
でも、それぞれの実力が高い人たちが
「合わせにいく」だけでなく、
「一演奏者として表現する」レベルで
アンサンブルを行うと、
より高次なレベルでの演奏が出来る、
そういうことだと思います。
それが求められる大きな作品で、
見事に8人が刺激しあいながら表現しきった、
そんな気がしました。
まあ、僕は、弦楽については相当な無知なので、
違う感想を持った方もいるかもですが、
そんなことを思いながら、良い時間を過ごさせていただきました。
色々な編成の演奏をこれからも聴いていきたいですね。