定ちゃんの部屋

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(from 2006.1.18)

『無罪モラトリアム』 椎名林檎

2007年06月01日 | 私的ロックの名盤 邦楽
1999年発表の椎名林檎の衝撃のデビュー作。
思い起こすに、当時のFM802のヘヴィローテーションでシングル「ここでキスして。」がバンバン流れてた時、「アラニス・モリセットに似てるけど、何て強烈な歌唱で個性的な曲を歌う人や!」と思って嬉々として聴いていたものでした

その時は、「椎名林檎=ここでキスして。」の1曲だけのイメージだった。
ところが、友人と「ここでキスして。歌ってる椎名林檎ってなかなか良いなあ」という話をしてると、「いやいや、彼女はこの曲だけじゃない!是非アルバムを聴け!久々に凄い新人が現れた!」ということで買ってみたわけやけど・・・

確かに、アルバム通じて聴いたインパクトは凄かった!
巻き舌を交えた人を喰ったような歌唱、超個性的な歌詞、ある意味、「ここでキスして」は彼女にとっては至って普通のLOVE SONGなわけで、本領を発揮してるのは他の曲。
ギターのハウリングのイントロから始まる「正しい街」から強烈なインパクトを放ってるし、ちょっと懐かしい雰囲気の「歌舞伎町の女王」は歌詞が鮮烈!
ダンサブルなノリの「丸の内サディスティック」もかなり強烈!
歌詞もエロさに加え、「リッケン、マーシャル、ラット、グレッチ」とギターやってる奴でもないと、何の単語が全く分からんと思う。
(ちなみに、リッケン、グレッチはギターで、マーシャルはアンプ、ラット(RAT)は歪み系のエフェクターです)

「幸福論」はエフェクトをかましたノイジーなヴォーカルが凄い!
この喧しい曲のあとの「茜さす 帰路照らされど…」のイントロの静かなピアノで癒されるという流れになっております。
とにかく、全11曲が全て個性の塊のような曲のオンパレードで、これまでの邦楽シーンには無かった突然変異的な傑作です

たぶん、世間一般に「椎名林檎」の名前が知れ渡ったのは、看護婦の格好で有名になったシングル「本能」やと思うんやけど、この「本能」を収録してる2ndアルバム「勝訴ストリップ」も悪くない。
椎名林檎ではラストアルバムとなった「加爾基 精液 栗ノ花」(なんっちゅータイトルや・・)は前2作とは気色を変えた作風で、これまた悪くない。

でも、僕にとってこのアルバムは何物にも変え難く、ここ最近(10年間)で鬼のように聞きまくった唯一の邦楽アルバムなのです


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