山歩き2日目
最初の予定では違う道で戻るはずだったが、昨日の予定変更のため、駐車場所へは
同じ道を通らなければならなかった。
このメンバーの中心人物のポリシーは同じ道は通りたくない、違う道をなるべく
選ぶこと、人通りが少ないこと。
2日目の予定は大菩薩嶺。ここは登山口もコースもいろいろとある。予定としては
雲峰寺→上日川峠→石丸峠→大菩薩峠→介山荘
翌日小金沢山(秀麗富嶽12景の2番目)からの富士山を眺め、大菩薩嶺の頂上に立ち、
福ちゃん荘を経由して駐車場へ のはずだった。
が、歩く時間が短い?からか、別のルートをたどることになった。
地図とにらめっこし、小さな林道を見つけ(後から知ったことだが、ここは地元の
タクシー運転手も知らないところだった)、登山道途中の六本木峠から丸川峠を
経由して大菩薩嶺をめざす。途中の道はハイキングコースのように明るく高低さも
なく、薫風かおる快適な道を楽しむ。
ドクターの足は、動いたからか収まるところに骨が収まって調子が出てきた。
風のごとく歩き始めたから、悲しいかなもう追いつかない・・・
おお~!!真っ白な富士山 清々しい やっぱり大きい!
丸川峠からみる富士山に感動しきり。
明日のご来光が楽しみになってきた。
ここから大菩薩嶺までの1時間半は北側斜面。丸川荘を出て2分くらいのところから登りに
入ったのだが、「アイゼン必要」の文字。ほんとかなあ~と半信半疑で歩いていると、
だんだん見えてきました白いもの。
結局1時間は雪の上を歩くことになったのだが、雪国育ちのみんなはあまり気にせず
アイゼンなしで普通に上がれる。さすがだなあ~と東京育ちの私は感心ばかりしていた。
ここまでくると、南アルプスの山々と富士山が・・・
標高2057m
殿、記念すべき百名山79頂目 拍手!
賽の河原(旧峠)を経由して大菩薩峠(1900m)の介山荘に到着したのは2時頃だった。
まずはビールでのどを冷やし、明日の予定を確認。しかしこのころからもやがかかり、
どうもすっきり日の入りは見えなかった。
明日の日の出もこの調子だと・・・と心配。
この山小屋、小屋に入る時に一人ひとつプラスチック(使い捨て)コップを渡される。
これを食事のときも持参する。
廊下に設置したお茶をこのコップで自由に飲めること、布団を敷いてくれること、
そしてさすが山梨県甲州市!食事の際にワインがついた!
それぞれの山荘でさまざまな努力と工夫がなされている。快適な山荘宿泊
翌朝は思っていたとおり、富士山の陰も見えないほど霞がかかり、
ご来光も見れず空はあっという間にしらけてしまった。
これでは小金沢山へ行っても富士山は拝めないと、また予定変更。
二手に分かれてたくさん歩きたいチームと車を取りに同じ道を帰るチームとに
分かれることになるはずだった。が
もう上りの道を歩きたくない人、昨日上った雪道をアイゼンなしで下りたくない人・・
2度同じ道は通りたくない人・・・といろいろ意見があがりすべてのわがままを取り入れた
折衷案をはじき出した。最初の登り口に予定していた場所へ全員で下り、
車のところまではタクシー利用で戻るという案。全員一致で可決(笑
いいねえ~こういう融通の利く仲間は。
下山後一目散に立ち寄り湯、今日のお宿は温泉ではあったが、やはりその前に
この汗は流したい!
ブドウ畑を抜けワイナリーを横目にドライブを楽しみ塩山温泉甘草屋敷の観光を
して宿へ入ったが、やっぱりまだ歩き足りず、腹ごなしに結局約1時間裏山を
散歩した。
それぞれのペースでそれぞれの想いを抱えてこうして歩くこと。
雄大な景色に感動し、登山道に記憶を留める。それぞれの記憶、思い出。
こうやってうまく年を重ねていくことの楽しさを味わいつつある。
4日目にみた白州市からの甲斐駒ケ岳
あれは、きっと日本のK2
なんだか胸がキュンときた