「아줌마(アジュンマ)」を日本語に訳すと「おばさん」。
ただし韓国の場合は、若くても結婚すると自動的に아줌마(アジュンマ)になります。
つまり未婚のお嬢さんの次は아줌마(アジュンマ)、というのが韓国女性の伝統的なライフステージです。
とはいえ、30代くらいまではまだまだ아줌마(アジュンマ)として初心者です。
40~50代と年を重ねるにしたがい、強烈な貫禄を備えた真の아줌마(アジュンマ)に進化します。
例えば市場の商店や食堂を切り盛りする아줌마(アジュンマ)たちは、外国人観光客にとってカルチャーショックの洗礼だ。
威勢よく大きな声で話しかけてお節介を焼いたり、かと思えばつっけんどんにあしらったり、観光客は常にマイペースな아줌마(アジュンマ)たちに翻弄されてしまいます。
市場や食堂、また屋台や行商などで働くおばさんが多いのは、伝統的な男女観、職業観が一因だ。
朝鮮半島の古い儒教的な考えでは、男性がせかせかと客商売するのは体裁が悪いとされた。
そのため夫は店の切り盛りを妻に任せて、自分は事業拡張や投資などに専念したがるわけです。
ただ実際は何もせずゴロゴロしているだけの夫も多く、古い男尊女卑の表れともいえます。
いまはエプロン姿で店頭に立つ中年男性も多く見かけますが、これはようやく1990~2000年代にかけて広まった風潮のようです。