田中雄二の「映画の王様」

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ビデオ通話で西部劇談議『決断の3時10分』

2023-03-25 17:15:54 | 駅馬車の会 西部劇Zoomミーティング

 今回のお題は、デルマー・デイビス監督、グレン・フォード、バン・へフリン主演の『決断の3時10分』(57)

 デイビス監督とフォードのコンビ映画は、ほかにも『去り行く男』(56)『カウボーイ』(58)があるが、どれも一風変わった西部劇という感じがする。そして、『シェーン』(53)の農夫スターレット役もそうだが、へフリンには無骨な開拓民の役がよく似合う。

 フォードの子分にリチャード・ジャッケル、へフリンの妻にレオラ・ダナ、そして酒場女にフェリシャ・ファー(ジャック・レモンの奥さん)。

 また、フランキー・レインが歌う主題歌がオープニングとエンディングに流れるが、これは『真昼の決闘』(52)『OK牧場の決斗』(57)と同じパターン。列車の到着が重要な鍵を握るところは『ガンヒルの決斗』(59)が、この映画をまねたか。

 そんなこの映画は、後に『3時10分、決断のとき』(07)としてリメークされた。

『決断の3時10分』『3時10分、決断のとき』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/85144b58904929188d67f496b94f3696

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「帰ってきたウルトラマン」郷秀樹=団次朗

2023-03-25 09:56:22 | テレビ

 「帰ってきたウルトラマン」が放送されたのは、1971年4月から72年の3月とある。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」との違いは、自分が小学校の高学年になっていたことだ(サブキャラの次郎を演じた川口英樹は同い年)。

 だから、「そろそろ怪獣物は卒業しなくちゃ」何て思って、ちょっと斜に構えて見ていたのだ(嫌なガキだ)。

 すぎやまこういち作曲の主題歌や冬木透の音楽にワクワクさせられたものの、中身は結構暗くシビアな話が多かった。団次朗が演じた防衛チームMAT隊員の郷秀樹(=ウルトラマン)も悩み多き若者で、私生活も含めた彼の成長物語がドラマの核であった。

 「ウルトラマン」のハヤタ(黒部進)とも、「ウルトラセブン」のモロボシダン(森次晃嗣)とも違う、発展途上の郷秀樹というキャラクターは、団次朗によく似合っていた。見た目のカッコ良さと悩む姿のギャップが魅力的だった。

 で、このドラマには、ウルトラセブンや初代ウルトラマンが出てくる回があって、後に確立される“ウルトラ兄弟”という設定の萌芽が見られる。

 当時は、子ども心にも何だか妙な感じがしたが、今となっては「これはアベンジャーズみたいなものだったのか」などと思ったりもする。

 それにしても、自分が見ていたヒーローを演じた人が亡くなっていくのは、時の流れとはいえやはり寂しいものがある。

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