田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「ムービープラス」『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』日本語吹替版

2022-03-27 15:32:31 | ブラウン管の映画館

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)(2019.7.31.ソニーピクチャーズ試写室)

きっとタランティーノは”シャロン・テートが死ななかった世界”を描きたかったのだ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日会見 クエンティン・タランティーノ監督&レオナルド・ディカプリオ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/611c842e4b036d72a5e5a089e2d40c98

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/77fe291b1e5df96374005044b25ff199

【インタビュー】『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』マーゴット・ロビー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f68d6feefe67190181d776737a86431c

 

 

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「クリント・イーストウッド監督作品ベスト3」

2022-03-27 07:27:29 | 俺の映画友だち

 さる映画同好会で、「クリント・イーストウッド監督作品ベスト3」のアンケート結果が発表された。最多得票を集めたのは『グラン・トリノ』(08)だった。

「クリント・イーストウッド監督作品ベスト3」の結果は
1.『グラン・トリノ』
2.『許されざる者』(92)
同.『恐怖のメロディ』(71)
4.『運び屋』(18)
同.『チェンジリング』(08)
同.『ミリオンダラー・ベイビー』(04)
7.『ミスティック・リバー』(03)

自分は
 『グラン・トリノ』(08)『運び屋』(18)『クライ・マッチョ』(21)(脚本ニック・シェンクによる“晩年三部作”として)。
(裏は西部劇で)『アウトロー』(76)『ブロンコ・ビリー』(80)『ペイルライダー』(85)

「クリント・イーストウッド監督の全盛期はいつか」というお題もあった。

 若い頃は作品の出来不出来にむらがあった。だから、普通なら、監督として成熟した『許されざる者』(92)『ミスティック・リバー』(03)『ミリオンダラー・ベイビー』(04)あたりを全盛期とすべきなのだろう。だが、自分としては『ジャージー・ボーイズ』(08)から『クライ・マッチョ』(21)に至る、余裕のある映画作りと作品の出来の良さを見るにつけ、今こそが監督としての彼の全盛期なのではないかと思っている。

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小田原文学館 北原白秋童謡館

2022-03-26 16:08:29 | 雄二旅日記

 小田原文学館を訪れた。ここは、土佐藩出身の政治家・田中光顕の旧別邸で、北村透谷・尾崎一雄、川崎長太郎、牧野信一、北原武夫、薮田義男、福田正夫、谷崎潤一郎、坂口安吾、三好達治、北條秀司ら、小田原ゆかりの文学者の資料を展示している。 

 別館は北原白秋童謡館になっており、小田原に長く住んだ白秋に関する資料が満載されており、見応えがあった。白秋については、映画『この道』(16)公開時に、白秋を演じた大森南朋にインタビューする際に、いろいろと調べ、ちょうど妻が白秋に興味を持っていた時期とも重なったので、江戸川沿いの白秋ゆかりの地を訪ねたりもした。

 まさか、ここで再会するとは思ってもみなかったので、感慨深いものがあった。ちなみに白秋は、ここ小田原で、「雨」「赤い鳥小鳥」「あわて床屋」「待ちぼうけ」「ゆりかごの歌」「あめふり」「ペチカ」「からたちの花」「この道」「砂山」など、代表曲の作詞をしているそうだ。

『この道』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9be77f36660312ec7a9fd72ad5e00c8b

【インタビュー】『この道』大森南朋
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6a0357d45424357d96e2762f539ce774

北原白秋ゆかりの地を散歩
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e06ee889711ae744e947069eb600211f

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【ほぼ週刊映画コラム】『ナイトメア・アリー』『ベルファスト』

2022-03-24 09:01:26 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
“デル・トロ・ワールド”全開の『ナイトメア・アリー』
ケネス・ブラナーが愛した場所、愛した人たちの物語『ベルファスト』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1321741&preview=true

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映画評論家・佐藤忠男

2022-03-21 23:02:09 | ブックレビュー

 この人の映画評論も随分読んで、勉強になった点と、共感できない点が、相半ばするところがあったのだが、言い換えれば、それだけ主張が強かったということだろう。学歴のない、叩き上げの映画評論家という点では尊敬に値するが、その分、映画学校の学長(権威)になったときは、ちょっとがっかりしたものだ。

うちの本棚に残っているものを。

『黒澤明の世界』(69)三一書房
『現代アメリカ映画』(70)評論社
『映画をどう見るか』(76)講談社現代新書
『長谷川伸論』 (78)中公文庫
『現代世界映画―1970年-1978年』 (79) 評論社

『映像の視覚』(83) 川本三郎共著・現代書館
『黒澤明の世界』(86)朝日文庫
『みんなの寅さん-「男はつらいよ」の世界』(88)朝日新聞社
『黒沢明解題』(90) 同時代ライブラリー新書
『アメリカ映画』(90)第三文明社
『映画の中の東京』(02)平凡社ライブラリー

『天国と地獄』『黒澤明の世界』(佐藤忠男)『黒澤明の映画』(ドナルド・リチー)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/288cc39acc9763ba35cc3522e7530541

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「日本映画専門チャンネル」『杉原千畝 スギハラチウネ』

2022-03-21 13:54:14 | ブラウン管の映画館

『杉原千畝 スギハラチウネ』(15)

 今の、ロシアのウクライナ侵攻と重なる部分も多々あり、改めて興味深いものがあった。

“日本のシンドラー”とは何者だったのか
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ed2c89992edb832cca98ce8bf939f69f

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「ザ・シネマ」『テキサス群盗団』

2022-03-20 15:42:43 | ブラウン管の映画館

『テキサス群盗団』(66)

 早撃ちで名高いジェス・カーリン(オーディ・マーフィ)は、町を牛耳るルーク(ブロデリック・クロフォード)の策略でお尋ね者となりメキシコで暮らしていた。

 ある日、町から来た男から、新聞社を営む兄が殺されたことを聞く。彼は敵討ちを誓い、真相を確かめるため、再び町に帰るが、ルーク率いる手下たちが待ち構えていた。

 戦場のヒーローから映画スターとなったマーフィ主演の劇場未公開の西部劇で、原題は「THE TEXICAN」。何も考えずに見られるようなB級西部劇の典型的な1本だが、アメリカとスペインの合作故か、マカロニウエスタンのにおいがぷんぷんする。相手役のスペイン女優ダイアナ・ロリスも、けばけばしい感じがして、甚だ西部劇には似合わない。

 この映画のマーフィは、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)で、レオナルド・ディカプリオが演じた、イタリアに流れる落ち目の西部劇スター、リック・ダルトンとイメージが重なるところがある。もしかすると、タランティーノ頭の中にはマーフィもいたのかもしれない。

 早撃ち、乗馬に加えて、ボクシングの経験もあるというマーフィは殴り合いのシーンも、なかなか迫力があるのだが、ベビーフェイスと小柄な体格が邪魔をして、どうしても小粒に見えてしまうところがある。この映画の頃は、すでに映画スターとしては黄昏を迎えており、71年に飛行機事故で亡くなっている。

 それにしても、この邦題はひどい。群盗団などどこにも出てこないのだから。

オーディ・マーフィ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7c1e8b069bfd49fdc2dfb30708b6e0e9

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ウィリアム・ハートの映画 その12.『ニューヨーク 冬物語』『栄光のランナー/1936ベルリン』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』

2022-03-20 07:16:18 | 映画いろいろ

『ニューヨーク 冬物語』(14)(2014.3.18.ワーナー試写室)ヒロインの父

 ニューヨークを舞台に、1人の男の100年の時を超えた愛を描く。監督・脚本アキバ・ゴールズマン、撮影キャレブ・デ・シャネル、音楽ハンス・ジマー。

 2014年、冬のニューヨーク。約100年にわたり若き日の姿のまま生かされた男ピーター(コリン・ファレル)は、全ての記憶を失くし、生きる価値さえ見いだせずにいた。そんな中、余命わずかの美しい令嬢ベバリー(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)との運命的な恋と、はかなく散った命についての記憶がよみがえる。

 例えば、ジャック・フィニイの『ふりだしに戻る』と『時の旅人』、リチャード・マシスンの『ある日どこかで』(映画版のテレサ・ライトの役割を、この映画ではエバ・マリー・セイントが演じる)をほうふつとさせるところもあるが、現実とファンタジーの合わせ方がいまひとつ。

 というか、このロマンチックな話にファレルは合わないし、薄幸のヒロイン役のフィンドレイが重症の結核患者には全く見えないし、空飛ぶ白馬が出てきてさらに興ざめさせられた。そんな中、楽しそうに悪役を演じるラッセル・クロウが印象に残った。


『栄光のランナー/1936ベルリン』(16)エレミア・マホニー

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b56add6eef7fdcb9119a325be7dd320c


『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』(16)ロス国務長官

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a47c57cde2a63988a56921f948398f31


『ブラック・ウィドウ』(21)ロス国務長官

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a43b51a419cca1646231d43faabb8646

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『ツユクサ』

2022-03-19 09:08:08 | 新作映画を見てみた

『ツユクサ』(2022.3.18.オンライン試写)

 小さな港町で暮らす五十嵐芙美(小林聡美)は、断酒会に入り、気心の知れた友人たち(平岩紙、江口のりこ)とたわいのない時間を過ごしたり、年の離れた小さな親友・航平(斎藤汰鷹)と一緒に遊びに出掛けたり、車の運転中に隕石がぶつかるという信じがたい出来事に遭遇したりと、楽しい毎日を送っている。

 だが、彼女が一人で暮らしているのには、ある悲しい理由があった。ある日、彼女は町に引っ越してきた謎の男・篠田吾郎(松重豊)と運命的な出会いをする。

 安倍照雄のオリジナル脚本を基に、平山秀幸監督が映画化。ロケは主に西伊豆で行われたようだ。小さな隕石が芙美の車にぶつかる以外、劇的なことは何も起こらず、小さな港町に住む、限られた人々の日常を映すだけの地味な映画だが、温かみと悲しみが同居したような不思議な味わいを感じさせ、思わず笑ってしまうようなユーモラスなシーンもある。小学生の航平が語り部になっているのもユニークだ。

 また、港町の風景の良さに加えて、隕石、酒瓶、草笛、ネックレス、写真などの小道具も効いている。
 
 小林と松重が体現する大人の恋にちょっとドキドキし、絶妙なタイミングでエンディングに流れる名曲「あなたの心に」(中山千夏)に、思わず目頭が熱くなった。小品の佳作という表現がぴったり当てはまるような映画だった。

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ウィリアム・ハートの映画 その11.『A.I.』『グッド・シェパード』『ロビン・フッド』

2022-03-19 07:30:26 | 映画いろいろ

『A.I.』(01)ホビー教授

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f91a5c22366435b6562bed2e4f17447d


『グッド・シェパード』(06)(2007.8.16.東宝東和試写室)CIA長官

 第2次大戦前夜のアメリカ東海岸。名門イェール大学のエリート学生だったエドワード(マット・デイモン)は、軍からスカウトされCIAの前身である戦略事務局(OSS)の一員として国家の諜報活動に従事していくが…。

 CIAの裏面史が描かれるロバート・デ・ニーロ監督作。2時間47分という長尺ながら飽きずに見せるところは、マーティン・スコセッシに少しは見習わせたい感じもする。

 この映画は、『JFK』(91)『ミュンヘン』(05)(脚本はこの映画と同じくエリック・ロス)、あるいは『グッドナイト&グッドラック』(05)あたりの系譜に属するか。

 デイモンに絡むウィリアム・ハート、ジョン・タトゥーロ、アレック・ボールドウィンが目立つ。タイトルは新約聖書の「私はいい羊飼いだ。いい羊飼いは羊のために命を捨てる」から来ているらしい。つまり国家とCIAの関係が暗示されているわけだ。

   


『ロビン・フッド』(10)ウィリアム・マーシャル

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0412d5c78ac9f32165fc7b71e8fd4994


『ラブストーリーズ エリナーの愛情』(13)ヒロインの父

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1e94642c26cc20d250bab64b414c2375

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