ロックスターに憧れる高校生のビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーブス)が時空を超えて冒険を繰り広げる姿を描いたSFコメディ映画『ビルとテッドの大冒険』(89)と『ビルとテッドの地獄旅行』(91)に続く、29年ぶりの新作。昔も今もタイムマシンは相変わらず電話ボックスだ。
ビルとテッドはロックバンド「ワイルド・スタリオンズ」のメンバーとして活動していたが、今はすっかり落ちぶれ、新曲が書けずにいた。そんなある日、未来からの使者が現れ、2人が「世界を救う曲」を完成させなければ、あと77分25秒後に時空が歪み、人類が滅亡すると告げる。ビルとテッドは曲を完成させるため、タイムマシンで新たな冒険に出る。
バンドメンバーにするため、時空を超えて、ジミ・ヘンドリックス、ルイ・アームストロング、モーツァルト、そして前作にも登場した死神(ウィリアム・サドラー)を連れてくるというハチャメチャな展開を見せる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をルーズにしたようなおバカ映画だが、前作を見ていないとちょっと苦しいところがある。スターになっても、こういう映画に平気で出てしまうキアヌを素晴らしいというべきなのか…。