TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

珍しく(失礼)守備の力で勝利

2008-08-31 21:01:04 | 野球
2008年8月31日(日曜日) 14:00試合開始
高知2≠R愛媛
高知東部球場
晩夏の青空、地平線近くに入道雲、風ははじめレフトへ途中は舞って後半はライトへ

 こういう勝ちは大きい。首位に勝ったというだけでなく、守備力で勝利したと言えるからだ。目立ったのは外野だけど、内野も負けていなかった。ギリギリを図ったようなショート大地の送球、決められたと思ったドラッグバントを連携良く処理したし。愛媛に今まで見られなかった勝ちパターンだ。

 初回、高知の先発野原君は先週の新居浜と同じく、ボールが来ておらず、真っ直ぐも高かった。先頭、インハイを詰まりながら長崎君がレフト前へ。安達君は簡単なバントはせず、一塁側にプッシュバント。しかし、それが小飛球となる。ファーストマサキ君がダイビングキャッチ。これはどうなんだろう。取れなかったら傷を広げるプレーだ。ともあれ、「ファインプレー」で進塁できず。続く大津君は強く叩いて跳ねたが、ファーストゴロ。進塁できず。続く大島君はアウトコース高め真っ直ぐに対し、バットが内側から出るナイスバッティングでライト線2塁打。但し、ランナーは本塁へ帰れず。続く檜垣君は若干こすったレフトライナー。中々かみ合わない打線だ。野原君を乗せるとスイスイ行くからなあ。

 1回裏。先発は篠原君。今日も慎平会の方多数来場。うわぁ、凄い声援と野次(?)だ。で、140近いと思われる真っ直ぐが抜けまくり。力入り過ぎ。バス旅で妙に体が軽かったりするんだろうか。そんな気がする。そして、リードはその真っ直ぐに偏りまくり。いきなりインローボールで(今日は左のインローは広かったと思う)YAMASHINフォアボール。梶田君のときに盗塁、スタートも悪いしアウト!と思ったが、最近ショートに復帰した田口君が落球。ここからが今日の愛媛は違った。梶田君は真っ直ぐ狙い撃ち。ライト後方にドでかい飛球。打った瞬間三塁打を覚悟。まあ、少し、蛇行した気もするが、ライト大島君は球際強く、腕を精一杯伸ばすファインプレー。龍夫さんはちょっと詰まったセンターフライだけど、距離はかなり出た。タッチアップで2死3塁。で、マサキ。ここも真っ直ぐを痛打。これも抜けた!と思ったが、センターはあの安達君。小生が勝手にNPB1軍クラスの守備と思っている選手。ダイビングキャッチでピンチを切り抜ける。

 2回表は野原君が徐々に安定してきた。で、2回裏。真っ直ぐ狙い撃ちが分かっているのに真っ直ぐを続ける配球に、ネット裏スタンドの愛媛ファンがキャッチャーを野次る(俺じゃないよ?)。でも、真っ直ぐを投げ続けさせ、古卿君レフト前、オ君はレフト線二塁打。たまらず梶原君に交代。確かに雰囲気が変わり、落ち着いた。まあ、2点は仕方ないかとこの時点で覚悟。さて、変化球を投げさせると、結構良いところに決まる。とはいえ、飯田君四球で無死満塁。そして、流君も追い込んだけど上手くライト前に打たれて先制される。但し、大島君のチャージと肩で2塁走者は突っ込めず。不振の大西君は三球三振。YAMASHINはレフトへ犠飛。長崎君は送球を叩き付けてしまったが、本気で殺すならあの位置ならショートカットじゃなく、サードカットだね。2点目。ここで見事な連携と思われる牽制でセカンドランナーアウト。2点で済んでよかった。

 3、4回の野原君は落ち着いてフォークも真っ直ぐもスライダーも低く来ていた。3回はツーアウトから大津君が回転の鰍ゥったファーストゴロを打つ。マサキ君は打球を殺すことが出来ず、エラー。こういうのは投手のスタミナを消耗する。次打者の2球目に盗塁するが、これはバッテリーが鰍ッに出たようで、アホほど速いクイックと、捕手が前に出ての捕球でセカンド楽々アウト。こういう読み合いがこのリーグではある。一方の篠原君も変化球が決まれば浮ュない。相変わらずの真っ直ぐの速さ。篠原君は5回まで危なげない。

 さて、5回表。田口君の何の変哲もないと思われるセカンドゴロ、やや難しいバウンドにしてしまった流君が胸に当ててエラー。これで野原君のリズムが狂う。無死二塁から、梶原君が比較的良い当たりのセカンドゴロ、長崎君はドン詰まりだけど前進守備の内野を超えてライト前タイムリー。ちょっと真っ直ぐが高かったかな。安達君はセフティー気味のバントを三塁線に試みたりして、愛媛も以前のように判で押したようなバント攻撃を今日はしない。最後は打って出るがセカンドゴロ、2塁フォースアウト。安達君が盗塁した後、大津君はピッチャーゴロ。1点返したに留まったが、色々やったのが良かったと思う。この調子で頼みますよ、監督。

 6回表。野原君は投球練習のときからしんどそう。真っ直ぐもフォークも抜けている。いきなり連続四球。頂いたチャンス。比嘉君はバントの構え。投球。高めの球に対してギリギリまでバットを引かない比嘉君。昔「マスキング」と言っていたフェイク技術だ。キャッチャーが見えなかったようでパスボール。これ、単にボールが来そうなところに足を運ぶだけで防げるんだよなあ。無死2、3塁となり、比嘉君が彼独特の技でライト前に。同点。続く高田君は力強く振り、大きな犠飛。逆転。更に田口君はバスターでレフト前に。流れは完全に愛媛。そして、勝負強い梶原君。放たれた打球はグングンと伸び、風にも乗って右中間へ。完全に抜けたと思った。しかし、オ君が精一杯体を伸ばし、大好捕。比嘉君はタッチアップの構えに入っておらず(腰痛が効いているのだと思う)、飛び出してゲッツー。嫌な感じがした。

 6回裏。立ち直っていた篠原君であったが、いきなりインハイ抜けた真っ直ぐで梶田君にデッドボール。龍夫さんはタイミングが合わず、カーブを空振り三振。ちなみに、真っ直ぐはどでかいファールをレフトに連発。続くマサキ君のとき、2球目に盗塁。梶原君握りなおしたか、異様に遅い送球で悠々セーフ。マサキ君とはマトモに勝負せず、1死1、2塁。ここで古卿君。詰まった打球がピッチャー足許を抜け、ベースのやや右を襲う。こういうとき、内野はボールとベース、両方目に入ってくるのでちょっとオタオタする。しかも、ショートから見たらベースの向こうの打球だし。田口君、ベースを踏みながら捕球し、矢鱈強い肩を活かして送球、ダブルプレー。勝利の女神は愛媛を応援しているようだ。

 7回表は長崎君が3安打目。で、以前ならば判で押したようにバントだが、グロッキー気味の野原君なら揺さぶったほうが面白いだろう。野原君、ストライク入らずノースリー。ヘロヘロの真っ直ぐ、ストライク。どうすんだろ、と思っていたら、普通に強攻。これもありだ。安達君は強い打球を1、2塁間に打てる打者だ。そういう打球だった。けれど、一番簡単なノックのような打球となり、ダブルプレー。だけど、スタンドは「しゃあないなあ」という感じ。これでいいと小生も思った。

 7回裏は入野君。安定感がある。今日も良いところにボールが行っている。流君が2アウトからヘッドを返さずにイチロー張りのバットコントロールでレフト前。センスあるね。ここは走るだろう。今度は取ってから素早く、ストライク送球で梶原君がアウトにし、スコアリングャWションにランナーを進めさせない。これも大きかった。

 8回、9回は上里田君。max144kmのまっすぐと、出し入れ出来るフォークの使い手。FDファンによれば、ランナーが出たときに課題があるそうだが、愛媛から見ればランナーを出すのが大変だ。ナントカしようという意思は見えたが、どうにも出来なかった。その中で、高田君、梶原君がフルスイングしていたのは好感が持てた。

 さて、8、9回の裏のほうは西川君。今日も速いね~。しかし、ネット裏で見ていたら逆球多く冷や冷やしていた。マサキ君への4球目は、インロー構えてたのに一番大好きなアウトコース真ん中の高さ。読みが外れたのか見送ってくれた。最後の古卿君も、真ん中近く。やられたと思ったけど、球威、いや、逆風でレフトフライに。最後の最後も勝利の女神のおかげとしかいいようがない。

 あ、そうそう。8回、先頭打者の保延君のフォークは、ネット裏から見てても「消えた」。スカウトさんが来たら、コントロールがあるところも見せて欲しい。球威は先日ホークスの試合で見た人に負けていないと思う。

 以下、思いつくまま。

・屋根がないスタンドでは、やはり辛い。ナイター設備とは言わない。屋根、何とかならないものだろうか。
・トリム水、4杯飲む。このサービスは嬉しいね。
・帰りに見た高知の田園風景、物凄く美しく、豊かさを感じさせてくれた。この県が貧しいとは、やはり何か間違っているんだろう。理論じゃなく直観。
・ブルーベリーを凍らしたもの、美味しい。
コメント (4)
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読書メモ:『港区ではベンツがカローラの6倍売れている』

2008-08-30 23:50:53 | 読書
『港区ではベンツがカローラの6倍売れている ~データで語る格差社会~』(清水草一著、扶桑社新書)

 データとインタビューや現地調査で格差社会の「実際のところはどうなの?」を追求した意欲作と思う。ただ、結論に相当する部分については、かなりの反発があると思う。

 今回の取材を通じて私は、今日本が大きな変化のただ中にいることを実感した。日々、市場が流動化し、状況が変わり、新しい何かが生まれている。それを目の当たりにするのは実に楽しかった。
 それは、多様化の許容であり、本質的には良いことに思えたのだ!
 もちろん、そこにはさまざまな問題もあるわけだが、それでも私は、皮肉でもなんでもなく、多少の思い込みを込めてこう叫びたい。
 「日本はいい方向に向かっている」
(p230)

 この文章だけを読めば、ワープア問題に取り組んでいる人は怒るだろう。しかし、小生は、大枠では同意する。そして、これは取材を通じた著者の実感だと思う。というのは、近代資本主義における大衆の夢=モナド化=自由 を、今、完遂しようとする過程と見ることが出来るからだ。明治維新からこの方続いてきた 農村から都市への人間の流入は、マルクスが描いたような「自由な労働者」を、結果として日本には齎さなかった。企業、労組、新興宗教にそれぞれ組み込まれ、都市の中にムラを作ったからだ。第八章に描かれる富山の「豊かさ」を構築した原動力だが、しかし、それは自由を犠牲にするものだった。それに対するチャンスは、書物名は忘れたが、例えば共産党系の新日本出版社の書物が明らかにしている。その方向と、この本が示す傾向は一致する。これは現在の肯定的側面。

 一方、それでもなお、セーフティーネットの崩壊という危険がある。また、ロスジェネの問題もある。だけど、同時に、「革命」のチャンスもある。それは決して、かつての左翼が夢見たものではないだろう。むしろ、脱構築・再構築に属するような、関係性の革命、小さな物語のパイルアップによる社会革命だろう。そして、それは、かつての社会が強制した規範(=良い学校、良い大学、良い大企業)を形式的にも、内面的にも無化することでなされよう。ちょっと道は遠そうだが、それを言う資格が著者にはあると思った。

 で、内容。非常に簡単に。第一章と第三章。車についての価値観が、地域やライフスタイルでバラバラになっている。高知は軽で十分。フェラーリは意外と安い。金持ちの上流は女(あるレベルを超えると釣り放題)よりもカジキマグロを追いかける。第二章。芦屋の金持ちは中途半端、、と、大阪人として思う。メ[ルファッセルの『階級』を補助線にして考えると、自慢など一切しない帝塚山の金持ちが最強。それから、阪神芦屋駅から西に行った海沿いには、日本最古のテニスクラブが何気なくある。芦屋侮り難し。第四章。苗場の別荘は格安。300万円でゲット!維持費は年20万くらい。不動産という欲望まみれの産業は、欲に敗れた良い物件が探せばありそうだ。湯沢がお勧めとか。あと、風景保全や町並み保全に熱心なところが勝ち組に入り易いようだね。道後もそろそろ頑張って欲しい。アメックスは選民意識をくすぐるんだね。だけど、伊良部事件でイメージががががが。グリーン、ゴールド、プラチナ、ブラック、そしてチタン。何が何やら。予め入金しておけば、ジェット機も買える。信用を積み重ねたら、それも要らないようだ。一方、自己破産する人も今やあっけらかーのーかー。だけど、それが正しいと思う。金持ちは投資が必須なんだね。第六章。白人鰍ッるイケメン=日本では勝ち組。モデルでウッホッホ。日系人は昭和30年代の日本人のよう。健気で働き者で、しかも未来は大抵勝ち組。その希望のありようが、苦しい生活を苦しいと感じさせないようだ。第七章。花魁(おいらん)から夜鷹(よたか)までの日本の伝統。月収600万の夜の女は顧客もかなりの地位の人たちで、物凄い教養とプライドと仕事への誇りを持つ。一方、場末のヌキ産業の人は、月収は60万あるが、心を壊しかねないありよう。メンタルでの格差が気になる。第八章。釜の1年、娑婆の10年は昔話か。大昔よりもセーフティーネットが充実しているのは事実だけど、アブレのキツさは直に聞いた15年前よりも酷いと思うのだが、結婚してから支援行ってないし。あと、西成署の警察官は人権意識高そう。奥の院は低そうだが。あと、富山は古き良き日本っぽい。公務員is best。この本によると、小生の学生時代の寮の友達(上級国家公務員、ベンチャー社員)は宇宙人なので結婚対象外のようだ(笑)。

 まあ、真面目な議論に直接役立つとは思わないが、今の社会の断片を知る上で、面白い。特に、勝ち組のあり方について。で、個人的にはやっぱり型に嵌められている人たちのことほうがが気になる。
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デトロイト・メタル・シティー

2008-08-30 22:11:51 | 映画
 「こうありたい自分」による夢と、自分の資質は異なる場合がある。往々にして、そういう場合は自分の資質は開花することなく、一生を終わる。気づいても、Berufにするにはどうも、という場合もある。

 主人公根岸は幸運と言えば幸運な男。歌をやりたい一心で飛び込んだレコード会社のエキセントリックな女社長に、デスメタルの才能を見いだされ、その世界のカリスマになっていく。しかし、そんな自分に耐えられない。好きな女(相川さん)もそんな自分を認めてくれない。彼はバラードが好きで、デスメタルを音楽と認めていなかった。デスメタルではなく、バラードで路上ミュージシャンとしての本来の自分は全く才能を認められない。キモいもんなあ。

 しかし、デスメタルも音楽であり(その形式美の素晴らしさは「鬼畜と呼ばれるナイス・ガイ、現K大学教授の某氏に嫌と言うほど熱く語られた)、それに導かれて「No Music, No Dream」に生きるマスがいるのだ。 様々なアクシデントが主人公の伝説化を齎し(しかし、チェーンで宙吊りなら首の骨折れるぞ(笑))、メジャーシーンに上り詰める。

 とはいえ、相川さんに正体を気づかれ、失意のうちに主人公は故郷の大分に帰る。そこではDMC信者と化した弟が。仕事も学校もノーフューチャー。主人公は弟の前でクラウザー様に変身し、諭す。母にも正体がばれる。クラウザー様は実はいい人、人々に夢を与える大切な人だと。

 そんな頃、伝説のジャック・イル・ダークの引退が。女社長の狂気を炊き付けたグループ。世界中のデスメタ野郎の中、DMCに挑戦状をたたきつける。母の言葉と、応援の手紙に、自分の夢とは違う形ではあるが、「No Music, No Dream」が出来る自分を自覚し、闘いの場に戻る。伝説の名曲を歌い、ダークのギターに付いて行く。最後は電気のショートによる事故があるが、対決を通じた友情で(ジャンプかよ?)で、「後は任せた」とダークに主人公は託される。

 ここでキモい歌を歌うシーンは、映画館全体が爆笑。まあ、女社長の檄で事なきを得るんだが。


・夢は自分だけのものじゃない。夢を与えられる人は幸いだ。
・KISSのジーン・シモンズが出ることを知らなかった。普通、映画は「役者がスターを演じる」んだが、これは「スターがそのまま映画に」である。やっぱかっこいいわ。
・大分から東京へのシーンは圧巻。ちょっとエイゼンシュテイン。実際にああいうのあったら、凄いだろうなあ。
・キモい歌、普通にいい歌やん。クレジットで実感。
・エロスとタナトスの交差点がデスメタの生息地。バラードや演歌はそれらの温暖な場所が生息地か? 《生》はキツい。
・「この恨み 晴らさで 置くべきか」は、いいなあ。喪だ。
・熱心なファンが伝説を作り、グループを作る様子が表現されていた。しかし、タワーレコードの視聴コーナーのアレは、やりすぎだろう(笑)。
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面白いもの発見

2008-08-25 23:45:10 | ノンジャンル
星野さんのせいとは思わないが、責任はある。短期決戦をするには、彼は優しすぎる。以下、2ちゃんねるからコピペ。
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稲尾和久著「神様、仏様、稲尾様」日経新聞社2002年
1 :名無しさんにズームイン!:2008/08/25(月) 23:39:03.10 ID:5P7ZccDq
こんなことがあった。星野先発の試合、3点リードで七回まできた。球威が落ち始めていた。
ピンチを招いて私がマウンドに向かうと、右のこぶしでグラブをバンバンたたき、いかにも
元気いっぱいの様子。ところが「どうだ」と話すと「見てわかるでしょう。駄目ですよ。リリーフを用意してください」。
いったい一体この態度と会話のズレは何なのか。引っ鰍ゥりを覚えながらも、行けるところまで
ということにしてベンチに帰った。


2 :名無しさんにズームイン!:2008/08/25(月) 23:39:32.19 ID:5P7ZccDq
>>1
八回またピンチになる。さすがにもう限界だ。再びマウンドに行くと、そこでも彼はピンピンして
いる様子で、疲れなどおくびにも出さない。しかし話はもう次の投手のことだ。
「だから駄目だって言ったでしょう。ところで次は誰ですか」などと平気で交代を前提とした話をしてくる。
「孝政(鈴木)だよ」というと「あいつ調子悪いですよ、大丈夫ですか」などと実に冷静だ。
とにかくマウンドを降りるのは本人も納得だと思い、監督に交代の合図を送った。
私がマウンドで手を頭にやったら続投、後ろ手に組んだら交代、腕組みをしたら監督の判断に任せる、
という取り決めだった。



3 :名無しさんにズームイン!:2008/08/25(月) 23:39:52.54 ID:5P7ZccDq
>>2
交代となって、鈴木が出てくる。マウンドを降りていく星野。ここで彼の態度が一変するのである。
憤然とベンチに向かったかと思うとグラブを地面にたたきつけた。納得の交代ではなかったのか。
おまけに鈴木が打たれて追いつかれたのがまずかった。無念を示した星野のパフォーマンスに
興奮していたファンから「なぜ星野を代えた」と野次の集中砲火を浴びて、こちらもほとんど
火だるま状態になってしまった。


4 :名無しさんにズームイン!:2008/08/25(月) 23:40:13.17 ID:5P7ZccDq
>>3
翌日星野を問い詰めた。「おい、昨日の態度は何だ。あれじゃまるで無理やり代えたみたいじゃないか」。
その答えがふるっていた。
「稲尾さんはまだ名古屋にきたばかりで知らんでしょうが、私は燃える男といわれとるんです。
どんな状況でも弱気なところは見せられんのです」

稲尾和久著「神様、仏様、稲尾様」日本経済新聞社2002年より

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読書メモ:『マンガ 物理に強くなる』

2008-08-25 23:03:53 | 読書
『マンガ 物理に強くなる ―力学は野球よりやさしい―』(関口知彦原作、鈴木みそ漫画)

 マンガ 化学で小生の業界では少し有名になった実録漫画家(笑)鈴木みその作品と聞いて、買わないわけにはいかない。

 物理学ってのは、気づく人には説明なしで気づくことが、気づかない人には言葉を重ねても気づいてくれない。そういう難しさがある。そして、そういう人にいくら数式を説明しても、無駄なのだ。

 この本は、気づきの部分で成功しているんじゃないかなあ。最後のほうのコリオリの力の説明(大学教養レベル)は、今まで読んだどの本や教科書よりも見事だった。力学が分からなくなったとき、何度でも読み返す価値があると思う。

 そして、丸覚えの苦しさ、虚しさを描いているところは漫画としても秀逸。

 この調子で、解析力学や流体力学、電磁気学にも突き進んで欲しい。いや、マジで。テンソル(それも4階)を説明できたら、科学技術の発展に寄与すること間違いなし。正直、良く分からないのだ。
コメント (1)
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