TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

2020年8月の行動

2020-08-31 23:59:00 | よしなしごと
流体解析がメインだが、某プロセスの解析仕事のためには化学工学の知見をフル活用しないといけない。また、分子動力学をしなくてはならないかも知れず、さらに、構造力学のフォローと電磁-流体解析の深化も入って来そうな俺の明日はどっちだ?
2020年8月1日(土曜日)

和歌山へドライブ。和歌山ラーメンを久しぶりに食べに。ネットで「ばり嗎」という店が良さげなのでそこへ。大正解。とろみのある鶏とんこつの醤油ラーメンはオーソドックスにして適度に濃厚。食べ放題の漬け物も美味。今度は白ごはんも頼みたい。その後、高野山にドライブ。なお、橋本から山を目指すとき、310号線以外の山道に入ってしまったが、絶景。カーナビを見るとかなりの時間を要しそうなので、途中で帰阪。


2020年8月2日(日曜日)

正月以来となる、家内の実家に挨拶。義理の父は足を悪くされているが、それ以外はお元気そう。流石?、初代征夷大将軍の子孫、頑健。杭全神社や住吉大社の色んなお下がりを頂いて帰宅。途中、心斎橋に立ち寄りアランデュカスで冷たいショコラドリンク。暑さに参っていたがキリッとした。勿論他にも買って応援。大丸でそのまま買い物。とうもろこしで良さそうなものがあったので、それが今夜の主食。いやあ、美味。半沢直樹を笑いながら見る。笑いながらも、ビジネスマンとして色々気づかされるのは原作が素晴らしいからか。まあ、セクハラとかコンプラとか、「昭和かよ」という突っ込みどころは一杯あるが。でも、弘兼漫画ほどの嫌さはないね。原作は4つとも読んでいるし。


2020年8月3日(月曜日)

大阪本社。何とか計算できた結果一つを報告。色々と興味深い。DEMは基礎検討に入るw 19:30退社。山本珈琲でサンドイッチとホット珈琲。とてもくつろげるひととき。下剤?代わりに辛めの一蘭も。お腹の調子が良くなるのはなぜ? 『労働者の味方をやめた世界の左派政党』読了。そのとおりだが、労働者の世界的大同団結が必要だと思いつつ、その困難を思い知らされる書物でもあった。読書メモは必須だな。


2020年8月4日(火曜日)

大阪事業所。計算継続。反応温度が「触媒温度か? ガス温度か?」で悩む。普通一緒だけど、一緒にしてはいけないのが弊社プロセスw 19:30退社。結構疲れているので散歩さえせずに寝る。


2020年8月5日(水曜日)

大阪事業所。計算継続。反応を入れると組成の収束が爆発。緩和係数を入れて何とか。また、触媒上の反応速度を設定すると、有効数字2〜3桁にされてしまう。何故? 20:00退社。久しぶりにちょっとジョギング。雨と暑さで余り走れない日々。


2020年8月6日(木曜日)

大阪本社。反応の設定、難しい。吸熱反応なのに温度が上がる。比熱を真面目に入れないとね。DIADEM(DIPPR)の出番。この計算にかかりっきりだったが、新規案件の来客対応の場にお呼ばれ。かなり難しい流体解析をしないといけないだろう。20:00退社。会社の建屋を出たら、たぬき様6匹が行列。人間を余り浮ェらないんだなあ。


2020年8月7日(金曜日)

大阪事業所。打ち合わせで午前中はほぼ終わる。12時からも打ち合わせ。13時、用事があって退社。で、心斎橋。だが。「本日分の営業は終了しました」時間余るやん。アランデュカスではなく、大丸2階でチョコレートなお店でお茶。ルビーチョコのパフェ。甘酸っぱい。良し。下の売り場では、ちりめんじゃこと明太子がアホみたいに安い値段。夜はこれを大量に頂く。


2020年8月8日(土曜日)

青森の独身時代、「桜玉吉病」が良く発症し、一日中ドライブしたものだ。今回はコロナ自粛の中、発症。午前八時から午後12時までドライブ。自宅→箕面北→三次(広島)→(三江線廃線跡沿い)→江津→浜田→広島→水島→下津井→岡山→自宅、ざっとこんなルート。三江線沿いの風景は素晴らしかった。特に江の川が良かった。緑も美しい。ただ、途中トイレ休憩出来そうなところは少なかった。広島の北側には、赤茶色の瓦屋根が多かった。夕方から夜にかけての水島のプラントの夜景も良い。瀬戸大橋は大きいな。


2020年8月9日(日曜日)

この日もドライブ。三輪山本でそうめんを食べようと思って行ったが、食堂の営業はなかった。仕方なく近所のスシローへ。ネタは面白いが、シャリがべちゃっとしていてダメだった。その後、石上神社へ。ひよこはいなかったが、小さい鶏を含め、可愛い鶏多数。親切な人に菜っ葉を貰ってあげる。久々に鶏に手を突っつかれた。また、隙を見て?少しもふもふ。ああ、かわいい。なお、ちょっと隔離された所に一羽いたので近寄ったら、「ギーッ!」と怒られた。雰囲気からは「近寄らないで」という感じ。聞けば、他の鶏にいじめられて傷だらけだそうだ。来年の五月か六月にはひよこだらけらしいので来たい。なおここの鶏も、近所の狐なんかに食われるらしい。その後、奈良の東をドライブ、西名阪で新堂に出てそこから北上、水口へ。そこで「蔵四季」という素晴らしい喫茶店を発見。キリマンジャロも美味しかったが、モンブランのクリームが最高。だがコロナ対策で滞在は1時間が上限。その後、近江八幡のイタリアンレストラン、凛じろうへ。ああ、ここも良い店だ。食後のわらび餅は、奈良の名店天極堂に劣らない。喫茶店としての利用も歓迎とのことなので、そういう利用も是非したい。夜は半沢直樹で大笑い。大和田常務の煮ても焼いても食えない感を面白く表現している香川照之が素晴らしい。


2020年8月10日(月曜日)

朝昼兼用の食事を堺・伏尾の珈琲加蔵で。その後、ドライブで和歌山県橋本市のコメダへ。コメダで、ジェリコを悼ウせるというヘマを。注意力が落ちている。帰宅後、夜はジョギング。まあ、半分くらいしか走れなかったが、我孫子道、そこから阪堺電車で姫松、そして帰宅。半分くらいしか走れないせいか、足は痛くない。


2020年8月11日(火曜日)

資産見直しミッション。生涯はじめて、数百万円単位の売却。緊張するので、黄色い神様コウペンちゃんをお守り代わりに。心斎橋で無事完了。はなまるうどんで昼食。コウペンちゃんとのコラボメニュー。久しぶりにはなまるうどんに入ったが、昔と違って麺に腰がある。帰宅後、岩波書店の「確率・統計」の勉強を。夜はジョギング。家~粉浜~安立町~家。やっぱり半分くらいしか走らず。


2020年8月12日(水曜日)

ドライブ。家内と一緒なので若干ゆるふわ。家→天理→亀山→大府→豊田→中津川→下呂→パスカル清見→郡上八幡→尾張一宮→多賀→西宮→家。亀山で、伊勢うどんと津餃子。どちらも久しぶりで美味。名古屋近辺の道路は開放的で、また雲も美しく心地よいドライブ。下呂温泉で温泉に入ろうかと思ったが、帰りに汗だくになると嫌なので見送り。パスカル清見では、久しぶりに「車から出て涼しい」と思った。多賀SAはかなり大きいが、関西展開レベルのチェーン店多め。


2020年8月13日(木曜日)

大阪本社。反応速度を組み込んだ解析。何度も見直し、再計算。19:30退社。天神橋筋で「いぶき」に行くが、お盆休み。そこで懐かしの「洛二神」。変わらぬ味だが、周囲に美味しい店が増えたせいか苦戦しているのかな。お客さん少ない。


2020年8月14日(金曜日)

大阪事業所。流体解析で矢鱈反応が速い結果になっておかしいと思い、文献を精査して入力し直したら、まずまずの値に。間に合いそうで良かった。もう一つの伝熱計算は、こちらとしては予想通りだったが、依頼者の感覚とずれているので、色々振った計算が必要そう。20:00退社。夜は久しぶりにジョギングしようと思ったが、暑すぎて住之江公園前あたりでダウン。


2020年8月15日(土曜日)

ドライブ。家→高速で池田の北→亀岡。亀岡に至る道は、「大阪にもまだこんなところが残っていたんだ」という昔ながらの田園風景。もし、箕面から20分ほどの距離の電車が出来たら、一気に宅地化しそう。昔の泉北ニュータウンの周辺のような風景。千代川のコメダで昼食。本、忘れた。亀岡からは美山へ。美山に到着したとき、合掌造りに圧唐ウれる。この辺は日本海側なんだな。美山から折り返し、篠山へ。そこで昔入ったカレー屋に。メニュー変わってる。篠山からは三田を経て176号線にて萱野から南下、帰宅。夜は御崎までジョギング。とはいえ、暑すぎて1/4程度しか走れず。お風呂で「なすべき実験」を思いついたので、寝床から同僚に発信。そういう時代。


2020年8月16日(日曜日)

平野にお墓参り。昼は湊町で、ハンバーグ。平野、、、、、暑い。家内の実家のお墓で水を撒きまくり。水というよりお湯やん。まあ、アホほど撒いて、風が吹いたので涼しくはなったw その後、自分の実家へ。建物が出来て日陰になってるので、散水はそんなにせず。あと、集会所には「霧のいけうち」の一流体モデルが。ありがたい。帰りは阿倍野の近鉄百貨店でお蕎麦。半沢直樹を見て就寝。


2020年8月17日(月曜日)

大阪本社。報告しまくりの日w 新たな解析依頼。計算時間がかかりそう。20:00退社。天神橋筋商店街の「いぶき」で夕食。ああ、ここのラーメンは大阪で二番目に好き。「仁義なきキリスト教史」を、天六のコメダで食べながら読み進める。宗教家と革命家と極道は結構似ていると思う。


2020年8月18日(火曜日)

大阪事業所。新たな解析依頼に注力。スキンテンペラチャー(謎)だけで説明していいのだろうか?(独り言) 19:30退社。夜、ジョギング。とはいえ、暑さ対策で200歩走っては一休み。だったんだが、我孫子道あたりで思いっきり熱中症の症状が。塩の多そうなドリンクを飲んだが、甘さしか感じない。塩が甘いという感じ。結構やばい。以後、時折休みながら歩いて帰宅。


2020年8月19日(水曜日)

大阪事業所。半分横になりながら、各種業務。その前の日の夜は熱中症だったんだろう。色々と悩ましいプロセスの検討、だがこれ、上手く行ったら石油化学プラントに革命が起こせる。頑張ろう。17:30退社。というわけで、家でゆっくり。散歩もなし。あと、阪神の野手陣、野球が甘いぞ。だからエラーが多いのではないか。ロッテの和田康士朗は、わくわくさせてくれる選手だ。敵ながらあっぱれ。


2020年8月20日(木曜日)

大阪本社。会議だらけの合間に解析。石化プラントに革命を起こすための打ち合わせ。大きな仕事になりそう。他にも色々。20:00退社。まだ体調は戻らない。


2020年8月21日(金曜日)

大阪事業所。計算にてんてこ舞い。資料作成にてんてこ舞い。計算業務は計算が安定するまで張り付くことも多い。この日は21:00退社。そりゃあ、帰って寝るだけ。


2020年8月22日(土曜日)

ガチ乗り鉄。新幹線、6:09発の東京行きひかり、在来線で静岡県の金谷へ。車内はがらがら。大井川鐵道に乗るが、途中はバス代行。また乗り直したい。なお、千頭から井川の山岳鉄道は風景が素晴らしかった。もし別子銅山鉄道が残っていたらこんな感じだったんだろうな。とてもこじんまりとした車体。立てば頭が天井に当たる。山の中は涼しかった。なお、騒音と振動は浮「くらいだったw 金谷から蒲郡は在来線、そこから名鉄乗り唐オのはずが。夕食で蒲郡のラーメン屋へ。そこまでで迷子に。なお、ラーメンは煮干し系の流行もの。ああ、美味しかった。青森の「マルカイ」を思い出す。駅に着いたら30分待ち。吉良吉田まで出て、知立へ。もう、風景も見えないので諦めて知立から名古屋へ。そして近鉄特急で帰阪。中々愛知県征服は遠い。


2020年8月23日(日曜日)

昼食は堺のコメダ。そこからドライブ。山下達郎のサンデー・ソング・ブックを聞きながら。弘田三枝子さん追悼。駐烽ワりやさんがかなりお世話になっていたらしい。それを聞いて、彼女の「砂に書いたラブレター」を聞くとなあ。泣けるね。なお、「かっこういいツイスト」が良い。パンチのミコちゃん、日本歌謡史で忘れられることはないだろう。帰宅後、家で素麺。そして「麒麟が来る」の総集編で今川義元が負けるシーン。迫力あるね。そして100年後の歌舞伎となるであろう「半沢直樹」。黒崎以外皆悪人w


2020年8月24日(月曜日)

大阪本社。打ち合わせの合間に数値流体解析。新社会人の頃のように反応解析。FLUENTを使うと、ホンマ楽。BASICでコードを書いていたなあ。懐かしい。20:30退社。阪急三番街に出来たフードコート(地下二階)でフレンチの一皿。ああ、上品で獅「。でも量が少し少ないかなあ。散歩も何もなしで帰宅。家に着いたら23:00過ぎてた。


2020年8月25日(火曜日)

大阪事業所。打ち合わせ多数。かなり複雑な反応解析。20:00退社。家ではだらだら。


2020年8月26日(水曜日)

大阪本社。反応の元文献を精読。やっぱり、元の文献の反応もしたいところ。あと、別件で伝熱計算。採用面接。実力はありそうだが、癖もありそう。20:30退社。南方の北側で担々麺。まずまず。コメダで読書。


2020年8月27日(木曜日)

大阪本社。ほとんど打ち合わせ。あと、ANSYS Mechs.のレクチャーヒヤリング。まあ、材料力学を再勉強せんと、使えそうにない。何をしたいかははっきりしているのだが。15:30退社。気分転換でドライブ。北摂のさらに北を一度ドライブしたかった。亀岡に抜けるのだが、しかしまあ、大阪府側の道が酷かったw 京都府に入ったらいきなり良くなるw 「大阪は衰退しました」感が半端ない。コメダで「仁義なきキリスト教史」読了。はだしのゲンの乗りで(おい)、読めた。ヤハウェはロクでもないな、と、人類の半分以上に怒られる感想。だが、肉体という現実=物質的制限に生きる人間の、生きにくさという現実とどう向き合うか、で、ヤハウェ大親分とイエス親分の人への態度は分かれるのかな、と、思いつつ、だがいろいろなことでキリスト組の組員は、ヤハウェ大親分のエピゴーネンになったり。個人的にはエンゲルスの「ドイツ農民戦争」でしっくり来なかったことがしっくり来たのが良かった。ルターとパウロは確かに似ている。なお、その後、長岡京の天天有に行ったが、昭和59年までの味を思うと、数段落ちるなあ。お客さんはほとんどいなかった。下道で帰宅。国道1号線沿いに美味しそうな店多数。


2020年8月28日(金曜日)

大阪事業所。伝熱解析が主。19:00退社。大和川沿いを散歩。風はまだまだ温い。



2020年8月29日(土曜日)

車検で乗用車をディーラーに。代車は電気自動車のリーフ。フルスロットル出来ない加速。浮キぎる。未来を感じる。別のディーラーで充電。色々と親切に教えて貰う。ネットで情報を得ると、遠征組が購入するのはまだ早いかな。


2020年8月30日(日曜日)

京都へ。DariKという注目しているチョコレート屋へ。カカオドリンクでソーダ系。レモンがカカオに合うとは。新しい世界が。にしても、暑い。


2020年8月31日(月曜日)

大阪本社。熱解析続き。反応系をどうすべきか悩む。電気自動車(代車)返却のため17:00退社。いつもの車に戻って、松原のコメダへ。本を軽く読む。夏バテしている。

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読書メモ:『社長って何だ!』

2020-08-10 22:26:00 | 読書
 『社長って何だ!』(丹羽宇一郎著、講談社現代新書=2552)

 バブル崩壊後、大手企業の先陣を切って不良債権を一括処理した伝説の伊藤忠社長。また、60年安保の闘士でもあった。

 この本は、社長の孤独、二面性についてページを割くとともに、エリートと言われる人間は社会全体のことを考え、特にみんなが飯を食えるようにすることを考えなくてはならないことを力説している。特に圧涛I高給取りに価値があるのではなくて、地道に働く圧涛I多数の人々こそが尊いことを忘れてはエリートじゃない、という指摘は大事。コンビニ店員が忙しく働いても1分で20円程度の賃金だが、社長はトイレにいても1分1000円の報酬。これを「1ちゃりーん」という表現でしていたのは特に印象深かった。

 社長だけでなく、社会全体に影響を与える立場の人間は自らを律し、社会全体のことを考え、特に弱者への共感を忘れてはならない。ネオリベ糞理論に支配されたかのような現代社会に対する、反時代的な社長論、リーダー論に見えるかも知れないが、これこそ必要な社長論、リーダー論と言えよう。



 ではいつも通りの言葉の羅列を。

・社長は会社のため、社会のため自分を捨てる必要がある。
・単に事業を切るだけでは将来の飯の種がなくなる。リストラは将来の飯の種を作るために実施するもの。
・いざというときに動いてはいけない。先に動いたほうが負ける。
・一旦決断したら絶対的な自信をもってやり遂げなければならない。それは孤独なことである。
・クリーン、オネスト、ビューティフル。見たくないことから眼を背けない。
・社長たらしめる核心は「社員との信頼関係」。

・社長は二重人格者でなければならない。温情と冷酷。冷静と情熱。論理と感情。それらを使い分けなければならない。どんな人ともつきあうべし。
・会社の最大の財産は人。最善の時に最悪をイメージする。人の逆をする必要。日々勉強の継続。読書は必須。これからはリベラルアーツが必要。オンタイムの情報収集も。
・日本の企業は撤退戦が弱いこと。日々ベストの判断を下す癖を。無理と思ったらするな。すると悔いは残らないはず。日々の積み重ね。
・最も大事なことは誰にも相談できない。
・同調圧力に屈し、「沈黙の螺旋」に与してはならない。強い心で弱者の立場に立つ。(以服務人民!) 弱者(部下)が実力を発揮出来るようにするのがリーダーの仕事。「戒石名」(南宋の高宗が官吏に配布したもの)、強欲資本主義は資本主義に必要な倫理(ヴェーバーが述べた)を除いたもの、ソ連崩壊の負の遺産。
・「商売は菩薩の業」(伊藤忠兵衛)、「クリーン、オネスト、ビューティフル」(著者)、そういう根拠はカント的だな。

・責任と権限が明確で、失敗したらクビという欧米の厳しい基準を持ち込まずに、収入額だけをグローバルスタンダードに近づける今の日本は異常。
・業績の向上には社員の貢献がある。日本企業は全員野球。公平を心がけた制度設計が必要。
・交際費は大企業のためじゃなく、中小企業のために使うべし。中小企業の社長は自腹だ。大企業の幹部は金銭感覚が狂いやすい。
・著者の自宅と車はしょぼいw ヤカラ企業がぐずり代を諦めるほどの。社長業は報酬を当てにするためにするのではなく、大企業の場合は恩返しのつもりですべし。たすきを次代に渡すことが使命。
・2019年8月19日、アメリカの「ビジネス・ラウンドテーブル」がステークホルダー全体の利益を重視すべきという声明を出す。かつての日本企業の理念だ。
・フレデリック・ラルーの『ティール組織』は面白そう。フラットなティール組織としての企業が増えている。

・普通の暮らしをしつつ、一流と接しなければならない。「凄い」と思えるものに触れること。
・一流は自らを律することが出来る。自分を客観視出来る。普段から一流に触れていないと、いざ出会うとおたおたする。一流料亭でも同じ。
・社長にはもう、会社員としては未来がない。若い人に一流に触れる機会を作るべき。
・欧米のエリートは寸暇を惜しんで勉強している。ベストは読書。上になるほど広い分野の読書が必要だろう。
・世界中で人間は義理人情で動く。相手と一緒に遊ぶことも大事。穀物取引の教訓は、短期的に会社の利益を損ねても優先すべき付き合いがあり、それが長期的には会社の利益になる場合がある、ということか。約束を果たすには進退を賭ける覚悟が必要な場合もある。
・とはいえ、付き合いが広く深い社長業では、不義理が出来ないと時間も身体も持たない。
・健康管理は毎日の積み重ね。社長業は健康第一。精神の健康維持には他人に過度の期待をしないこと。個人的なことは自分でする。
・廻りがイエスマンでは新しいことは見えなくなるね。社長は6年限り。そのくらいしか同じ情熱は続かない。代わらないと会社は停滞する。新しい社長が新しいことに挑戦できなくなる。
・「会長の『かい』は快適の快。副社長の『ふく』は幸福の福」。責任の重さが社長と違う。
・相談役、社外取締役は本当に必要か吟味して置くこと。社外取締役は扱いを間違うと「他律他省」に陥りかねない。また、社外向けのイミテーションになっている例もある。
・「元社長」「元会長」の肩書きは一生ついてまわる。同時に、それに拘って下で汗を流せないのは間違ったプライド。

・危機管理は社長の姿勢そのもの。不正を知らないこと自身、その構造が問題。短期的利益史上主義こそが小さな嘘を隠すために嘘を重ねる原因である。ずっと変わらず好調が続くことはない。そういうデータは不正があると思った方が良い。(優等生の罠)
・事業部制には縄張り意識が発生するリスク、不正を隠蔽するリスクがある。監査が機能しないことも。
・過度の成果主義も隠蔽の理由になる。若手は小さな不正やミスを重大なことと思い違いをしがち。自浄が機能するには保身や出世を考える必要がない状況、コミュニケーションがあること、そして些細なことでも情報共有。顔を見よ。
・内部告発者は貴重な財産。護るべし。また、不正を糺すには周囲を巻き込むのがャCント。一人で突っ走っては失敗しやすい。
・上部から現場に無理難題を押しつけられる時に不正は発生しやすい。それを謔゚る人は貴重。魏徴のような。そういう人を取り立てるべきである。
・今は超低金利で、優良上場子会社の下部の買い増しで見た目の利益上昇をするところが多い。社債・国債で皆似たところにお金を寄せている。「みんなで渡れば浮ュない」という感じだが、「マイナス金利の罠」であり、逆転したら悲惨なことになりそう。リスクヘッジすべしと謔゚る側近が多くの会社にいないのか。
・責任と権限の曖昧さも不正の要因。問題の先送りと隠蔽に繋がるから。本物のエリート、瀬島龍三はそれを明確にすることで成功した。陸軍組織論由来か。
・「どんなものでも3枚、3点にまとめろ」(瀬島龍三)。 経営にはどこか社長の本性が出る。
・良いときは三分の一、悪いときは三倍。
・不正行為があれば、事後処理期間は社長代行を立て、自らは身を引くべし。現場に責任を押しつけてはならない。そういう事態に追いやった幹部が悪いに決まっている。調査期間は完全な部外者にヘゲモニーを握らせること。嘘はいずればれる。

・社長の最大の仕事は「最大の資産である人間をどのようにして生かし、動かし、活用するかだ」。
・将来に明るい展望を持っている日本の若者は一二%。世界中半数以下だが、日本は特に低い。その状況でいかに若者のやる気を引き出すか。実力主義を実践すること。高卒の役員クラスを出すこと。チャンスを与えること。若者は何かを見つけてチャレンジして欲しい。会社はそれに応えること。
・権限委譲で責任を持たせること、意識を変えること、ビジョンと目標を共有すること、そのためには夢を持つこと。
・(本書の言葉ではないが)浪花節が日本の組織には合っている。が、滅私奉公や付和雷同にならぬよう。職場の雰囲気が大事。
・非正規社員をなくしてすべて正規社員にするべき。人財の使い捨ては長期的には企業はおろか、国家社会を腐らせる。
・女性が働きやすい環境を整えるのが女性の社会進出のために大事。女性の社長比率は13%、女性役員の比率は4.2%。多様性の観点から企業の論理としても女性の社会進出は歓迎すべきこと。
・社長就任時は皆、未熟者。未熟者だから任せられないは、形容矛盾。後継者指名は誰にも相談しないこと。人物を観察せよ。面談ではなく酒席。
・激動の時代に組織を変えるには、世代(大体6年)を飛ばした抜擢が良いと俺も思う。年寄りは若い社長のサメ[トに。組織の大小関係なしの真理。
・周囲が嘘をつかざるを得ない状況をトップが作るからこそ、裏切りが生じる。トップこそ「清く正しく美しく」を愚直に実践する必要がある。
・社長は人を動かすのが仕事。喜びも苦しみも人の何倍もあるのが醍醐味。経験すれば知見が広がり、人に優しくなれる。本当に強い人は力を誇示する必要はない。何万人の人を喜ばせることが出来る仕事はそうはない。
・感動、感激を得るために仕事はあると考えられる。
・人知を超えた「サムシング・グレイト」はある。それが「動物の血」を抑える。
・業界での自分たちの地位に汲々としていると危機意識がなく、小さくなる。「経営者は自ら嵐の海を突き進む船長である」(ダニエル・カールマン)。自分の器以上に会社は大きくできない。国家・世界百年の計に何が出来るか、それを見て行動するのが社長という動物なんだろう。

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