TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

来ている選手のレベルが上がった

2024-08-18 23:02:14 | 野球

 最近年に数えるほどしか見に行けなくなっている四国アイランドリーグ。昨日は徳島と愛媛の試合を見た。投げた投手のうち、徳島は4人、愛媛は2人、150キロを超えた。あぐりあなんは、記憶ではやや厳しめだ。始球式で37歳の現役アマの野球選手が投げた。多分内野手。でも、肩は強そう。それが106キロだったが、見た印象は110くらいかな、と。

 さて、試合が始まると徳島の先発投手は150キロだったが、とにかくスライダーがNPB一軍レベル。こういうレベルが続々と集まるチームになった。また、野手も寺岡は素晴らしい。見送りかな?と思った瞬間、凄まじいスイングでセンター前にはじき返したのが忘れられない。相変わらず柏木は良いセンスを見せているし。愛媛では、浅井の存在感とスイングだな。また、矢野捕手も強肩もさることながら、取ってからが速く、寺岡を刺した。

 徳島の最後の宮路投手の球威も素晴らしかったが、圧倒的だったのは愛媛の廣澤。155キロ。ド迫力。これは本指名だろう。肉体的素質だけなら、社会人チームよりも両チームとも上な選手が集まっているのではないか。

 ただ、10年前よりも確かにレベルアップはしているが、野球の躾けという点では退化しているのかも知れない。大体、夏の終わりともなれば、チームがこなれてきてミス合戦がなくなるのが独立リーグなんだが、細かいところで満足いかないプレーが両チームとも見られた。徳島のほうが少なかったから、徳島が勝ったという感じである。

 NPBへの登竜門としては十分なレベルにはなっているが、観客は少ないなあ・・・。勿体ない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暴力がべっとりと張り付く世界をどうするか?

2024-08-15 23:12:28 | 幻論

 

 敗戦記念日。唯物論について改めて考えるために、20年前に一度読んだ「「テロル」と戦争」を引っ張り出す。この本は、支配的イデオロギーたるリベラリズムが、今や全体主義の主要な柱であることを暴いていると思う。

 ぱら読みしていただけでも、支配的イデオロギーの背後の暴力を感じざるを得ない。この本が描かれた時は、「反テロリズム」という言葉の前に人間は沈黙する様子を描いていた。テロに反対するという言葉の背後には、反イスラムイデオロギーが張り付き、それに異を唱えることは、テロリズムへの加担とされた。今や、欧米においてはムスリムに関する象徴・意匠はテロを想起されるもので覆われていると伝え聞く(知人にイランの高官を持つ人間がいて、そこからの情報)。「日本人は欧米のプロパガンダに騙されないで」と間接的に懇願されるので、せめてアルジャジーラの英語版は時折チェックしている。

 今は事態はもっと深刻だ。シオニズムに反対することは、反ユダヤと結び付けられ、それはとりもなおさずイスラエル国家のありようを批判することへの口封じにつながっている。そしてガザの惨状を訴えることはレイシストとされる。ここに、欧米のダブルスタンダードを見ることは容易であり、日本人は欧米と距離を取る必要があることを痛感する。だって、マラッカ海峡って、ムスリム圏ですやん。

 そんな次第で、ムスリム国家は中国やロシアと距離を縮めつつあるようだ。欧米の、イデオロギーを口実にした暴力よりも、洗練されていないけれども、そこと距離を置く中ロがマシというわけだ。

 いずれにせよ、ダブルスタンダードを欧米が貫徹できるのは、経済力・軍事力に支えられた暴力ゆえである。それが残念ながら未だに世界を支配しているのだ。

 因みに、暴力について一番考えて来たイデオロギーってのは、小生はマルクス主義だと思う。その最先端の人物の一人がジジェクだと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本のメダルラッシュやね

2024-08-11 22:04:27 | よしなしごと

 オリンピックという大会は歴史的使命を終えていると思うし、腐敗の極致であるIOCなんか解体しろ!と思うけど、選手の頑張りは別。

 僕らが子供の頃、スポーツ選手になるってのは、「勉強をはじめ、色々なことを諦める」こととほぼ同値であった。特に酷いのは、監督コーチの理不尽な体罰を受入れ、どんなにおかしいと思う「指導」でも受け入れるということで、それが耐えられないというのならば、「根性なしだからスポーツをやる資格がない」ということであった。

 縁あって大学から野球をはじめ、当時から徐々に変わっていった「体育会体質」は、今はもう、多くの分野で解体していったようだ。それが今のメダルラッシュに繋がっているのだろう。

 今の選手は能動的に、自分で情報を取りに行き、合う合わないを吟味しつつ監督コーチをアドバイザーにしているようだ。少なくとも、徳島インディゴソックス(野球やんw)はそういうチームだと聞いている。多大な成果をこのチームは出している。

 特に、スケボのような新興スポーツは「上」がいないので、本当に選手個々の能力が色濃く反映しているように思える。「公園の遊びで覚えた技」が「世界レベル」だと気づいて、本格的に選手をやって金メダルを取った選手なんて典型的だろう。

 そして大事なのは「体育会体質」で非常にいやな目に遭い、そういうのを解体してやろうと実は考えていたであろう僕らより少し上からの世代(団塊の世代までのスポーツ関係者まではダメだ、白け世代以降)は、こういう仕組みを作りつつ、「金は出すけど口は必要最小限しか出さない、権威主義なんてももってのほか」を結構頑張ってやっていたと思う。そして、少なくとも野球については「勉強がある程度できないと、将来困るから、赤点取ったら練習に参加させない」というところもある。具体的には同志社大学ね。

 さて。今、ダメダメになってしまった左翼最大党派の日本共産党は、友人が言うところの「ボンクラ志位のポエムを読まされるだけの赤旗」に代表されるような権威主義と、下部にすべての負担を押し付ける仕組みとなり、衰退を重ねている。個人的には、イギリスの共産党みたいに、千人未満の党員になる日もそう遠くないと思っている。

 また、金を豚積みするだけの大企業。そりゃあ、トヨタみたいに「全部やる」と宣言しているところもあるけど、総体としては、技術開発にますます金を出さないようになっている。ましてや、ベンチャーには実費さえケチりだしている。なお、ベンチャーは外資をドンドン受け入れざるを得なくなり、はっきり言って日本の将来の産業の芽は外国の産業の芽になっている。

 スポーツ業界の体質改善と資金の使い方は、日本社会に多くのヒントを与えていると思う。まあ、「学ぶ気があれば、学ぶであろう」(by レーニン)だよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書メモ:『再生可能エネルギー熱』

2024-08-04 20:24:44 | 読書

 『再生可能エネルギー熱』(柴芳郎著、幻冬舎)

 再生可能エネルギーと言えば、太陽光や風力が思い浮かぶ。ここでは、その言葉に「熱」とついている。これは、地熱や太陽熱のことをまず思い出す。が、それだけではない。温度差があれば、原理的にはエネルギー源として利用できるのだ。世界のエネルギー消費の半分くらいは熱源である。単に化石燃料を燃やして熱源としているのは熱力学的にとても勿体ないのだ。

 キーテクノロジーはヒートポンプと制御工学。特に、日本はヒートポンプの能力と価格に優位性がある。専門用語の解説は検索に譲るとして、COPは世界では3程度だが、日本では加熱で5、冷却で4程度である(得られる温度によって異なる)。

 冷暖房で広まっているが、活用はまだまだであり、日本の技術もまだまだ世界で展開される余地がある。

 廃熱利用と温泉系の利用はエンジニアの間では結構知られているかな。雪の利用も30年くらい前の化学工学でちょっと流行したかな。面白いのは、10m以下の地面の安定領域を活用するという「地中熱活用」。井戸水も良い。バイオマスなどを組み合わせ、地産地消。

 評価の仕方としては、ZEB、ZEH、BELS、CASBEE。工場クラスでもエネルギーを40%削減(アレフ北海道工場)。透析装置はエネルギーを大量に消費する(体温まで水を加熱する必要がある)が、その温度の水の熱をヒートポンプを用いて熱回収。(八戸の平成会八戸平和病院) 勿論、温泉での熱回収も。離島では海水淡水化と給湯に。(竹富島、「ゼネラルヒートポンプ工業株式会社、株式会社エナジア」)。再生可能エネルギー情報提供システムREPOSを環境省は立ち上げている。

 多種多様な熱回収システムがされている。この経験を世界に広めると、脱炭素にかなり貢献できるだろう。なお、著者は「ゼネラルヒートポンプ工業株式会社代表取締役」。エンジニアとして共感した文章をp174より。
----
 次世代へ引き継いでほしい技術も当然ありますが、いちばん伝えたいのは「診立ての力」です。名医の診立ては、勘や気分で出てきているわけではなく、積み重ねた症例に裏打ちされたひらめきによってもたらされています。

 技術は常に更新され、今の先端の知識や技術はあっという間に古びていきます。画期的な新発見により、常識が根底から覆されることもあります。しかし、そのような激流のなかでも、本質を見失うことなく――再生可能エネルギー熱の特性を徹底して突き詰め、熱利用の意義を考えて、膨大に広がる情報に立ち向かってもらいたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする