TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

読書メモ:『最速123キロ、僕は40歳でプロ野球選手に挑戦した』

2017-01-30 22:53:00 | 読書
 『最速123キロ、僕は40歳でプロ野球選手に挑戦した』(そうすけ 360°モンキーズ著、KKベストセラーズ)

 著者は独立リーグを知り、一週間のトライアウトがあることを知り、挑戦を決意する。いまいちブレークしない倹lとして飛躍を果たすため、そして諦めた夢を思い出して。相方に迷惑が鰍ゥること、冷やかしと思われることを懸念しながら。

 さて。小生が著者を生で見たのは、トライアウトの5日目だったと思う。小生が志度球場に到着した時は、著者が登板後であった。冷やかしちゃうのん?と正直予想していた。が、登板後、彼女さん?に撮ってもらっていた投球ビデオをチェックする姿は、全く冷やかしではないものであった。真剣そのものである。そして、その姿は野球小僧がそのまま中年になったものであった。この本でも、徳島の相澤選手が証言している。ちなみに馴染みの常連さん(Hさん)によると、「テンモヘいいけど、球速はせいぜい120km/h、スライダーかカットが決め球、取るところあるのかなあ」という評価であった。

 トライアウトで陽気な西田さんが「おじさん、頑張ってや」と叫んだのは、西田さんらしいね。ちなみに、西田さんは著者の挑戦を好意的に見ていたのは、当日のスタンドで見ている。伴ちゃんがアイシンググッズを著者に渡したのもらしい話。この本、とても身近に感じるのだ。香川の伊藤コーチ(元ヤクルト)がカットボールを教えたのはさすがだね。そして、この中年の野球少年を獲得しようと思った人がいた。愛媛の加藤コーチ(元ヤクルト、投球の八割がカーブという投手だった)である。級ェ監督に進言して快諾され、愛媛に入る。

 さて。当時の「外野」の声。OBは「NPBに行ける可能性のない選手を取るのは、可能性のある人の可能性を奪うこと、何を考えているのか」という人がいたらしい。それはファンにもあった。だが、練習生制度があるので、ここを突破できるかだよね、と小生は思った。そして愛媛は2015年に悲願の総合優勝を遂げ、それを卒業と位置づけていたように多くの主力が去った。高田、櫟浦、宏誓、小林のりさん・・・。というわけで、2016年は最下位でもおかしくないよね、というファンの評価。「試合内容より客寄せパンダかよ!」という声があったのは確かだ。だがそんなこと、著者は十分に分かっていた。

 で。レクザムスタジアムでの開幕戦こそベンチアウトしていたが、その後はベンチでチアアップしているのは、ネット裏からも分かったし、試合後のお見送りでも爽やかにお客さんに対応し、サービスをしっかりしていたのは皆が知るところ。ファンはこういうのをしっかり見ている。そこでファンに受け入れられたと小生は思う。本拠地開幕戦には山田邦子さんが来られるなどして観客動員にも貢献。次の日には「ファイト、ファイト、サブロク」という声に送られて登板。四球と、犠打。最後は送球やばいし。その試合のメモは以下に。
http://ameblo.jp/tamo2-2/entry-12149603507.html

 その後、チームは快進撃。デニングは野球に真摯で、惜しみなくアドバイスする。試合前の整列では、著者の帽子を取ってグータッチ。縁起物らしい。柴田投手は元NPBで相談相手。正田、加藤コーチ、級ェ監督は飲み仲間? 著者はちょくちょく出番があるが、結果が良くない。私見だが、ボールの勢いより精度が問題だったと思う。そんな試合のメモの一つ。
http://ameblo.jp/tamo2-2/entry-12158315967.html

 苦しむ著者が「ワンナウトを取るのは難しい」とつぶやいたところ、正田投手が「いや、向こうのバッターのほうが絶対にプレッシャーを感じていますよ」と言い、著者は「なかなか結果が出ない日々に差し込んだ明るい光のようだった」(p102)と感じる。だが結果が出るのはまだ先の話。不安に襲われる。そのために結果がほしい。「一度生きると書いて一生。動き出さなきゃ何も見えてこない!」(p105)

 さて。前期愛媛が優勝できていなければ、確実にャCントとされたであろう試合について書いている。台湾の英雄、張泰山が満塁本塁打を放った東予球場の試合だ。
http://ameblo.jp/tamo2-2/entry-12159593925.html

 これは引きずるぞ、と、感じたが、それはチームも同じだった。ずるずると連敗をする。そこでキャプテン鶴田は、流れを変えるべく試合前の声出しを著者に頼む。著者はほかの選手よりも年配で、一歩引いた視点がある。「後手後手に回っているよ、攻めていこう」と訴える。そして、その日は快勝。佐藤宏樹投手の好投が光る。
http://ameblo.jp/tamo2-2/entry-12162149708.html

 そして愛媛は初の前期優勝。小生らの勝手な予想を覆した(笑)。
http://ameblo.jp/tamo2-2/entry-12165208493.html

 アイランドリーグは、選抜組のアメリカ遠征はあるが、二ヶ月のインターバルがある。その間、著者はまっすぐの遅いのを覚える。これが後期の結果につながる。が、小生は大阪に引っ越していたので、それを詳しくは確認できていない。ただ、ブルペンでの投球練習を何度か見たら、前期よりもキレが出ていた。そして、フォームにも安定感が出ていたし、体つきが「らしく」なっていた。8月20日の好投は、偶然ではないと思う。状態が良くなると、いろいろなものが近く見えるものだ、投手は。著者の先発を見たかったが、高原君の「最後の」好投も見たかったなあ。高原君はけがをして引退することになる。著者の初先発は、5回投げ切るのに1死を残し、連続四球で降板。ただし、ノーヒットであった。実質勝利投手。リベンジは、5回勝ち投手の権利を残すも逆転されてしまう。結局、通算0勝であるが、後期優勝に貢献する内容であった。後期も優勝し、チャンピオンシップでも優勝して年間完全優勝。独立リーグ日本一の対戦相手は、群馬。第二戦に奇跡的な勝利を収めるも、第三戦でちょっとしたミスから試合が壊れ、流れを止めることはできずに2勝3敗で群馬の優勝。

 第四戦まで、小生は観戦していた。試合後、著者と挨拶し、がっちり握手を交わした。著者は引退するのだろうな、とその時思った。著者はその後、甲子園でのトライアウトを受けるコムタン(古村)、北方の応援をする。しかしNPBの壁は厚い。


 明日がどうなるかなんて誰も分からない。
 ただ、自分に挑戦する意思があるかないか、それに向かって実際に動き出すかどうか、それだけだ。


 最後の一文、とても心に響く。小生は半年前に会社を変わって大阪に戻った。その会社はベンチャーで、誰もやっていないことをやろうとしている。従来のセオリーだけではどうしようもない壁に小生は突き当たっている。で、この文章に出会った。

 この本を読んでいる途中、印象深い試合や選手が何度も出てきた。そして、アイランドリーグのそばにはもういない、ということを感じさせられて、何度も涙を流しながら読んだ。そして、こういう人生のタイミングで、著者が愛媛に来て、こういう本を出してくれたことに感謝する。

 そうすけさん、(元)新居浜の白髪です。この本を本当にありがとう。そして、野球小僧そのものの姿で愛媛で野球に真摯に取り組んでくれてありがとう。また独立リーグの試合のどこかでお会いしましょう。そして、野球の話をしましょう。あと、バースの応援歌じゃなく、たまにはパリーグの応援歌も使ってください(笑)。パットナム~大島の歌、好きだなあ。

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17971km

2017-01-29 23:59:00 | クルマ
17971km、通算燃費17.4km/L

高速に乗ると燃費が良くなるね。
土曜日は伊丹、日曜日は堺市へ散歩。途中で雨が降ってきて、チンチン電車に駆け込んで天王寺へ。

伊丹は、もう、「誰か」という認識がないようである。仕方がない。

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17786km

2017-01-22 23:59:00 | クルマ
17786km、通算燃費17.3km/L

土曜日内職(謎)、日曜日は平野へ。
遠出は出来ない。


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17756km

2017-01-15 23:59:00 | ノンジャンル
17756km、通算燃費17.7km/L

9日の月曜日に和歌山との県境にドライブ。風景は素晴らしい。山から大阪平野を臨むと、まだまだ田園風景が広がっていた。意外と車が多い。また、途中は結構混んでる。よって、燃費が下がった。

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17568km

2017-01-08 23:59:00 | クルマ
17568km、通算燃費18.0km/L

土曜日に癒しを求めて四国へドライブ。途中、淡路島の南端の店で食事。肉も魚も獅「のである。ご当地バーガー日本一だが、この日は食べず。ほんの少し新居浜によって、広瀬公園へ。白鳥は元気。それにしても、何歳なんだろう、この白鳥。新居浜に来た15年前には既にここにいたと思う。まあ、104歳まで生きた白鳥もいるらしいからなあ。


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