TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

スターリン主義関連メモ

2009-11-30 23:39:00 | 幻論
旗旗コメント投稿分

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こんばんは。小生は広く暴力の問題として、スターリン主義とファシズムを捉えています。暴力は剥き出しの物理的なものという姿なら脅威は少ない――なぜならあからさまだから――のですが、しかし権力という姿態を取ることにより、底知れぬ脅威を、圧涛Iな脅威を与えます。

申し訳ないですが、小生はファシズムを左翼の思想の一つと見なしています。勿論、スターリニズムと同様に、「ありうべき様態」からすれば反対物へ転化したものです(弁証法)。

で、なぜ、反対物に転化するのか。そしてそれは、保守から派生した数々のイデオロギーに基づく思想よりも酷いものになり果てるのか。


ここに三つのキーワードがあると思います。上に書いた「暴力」、そして「権力欲」と「恐武S」。スターリン主義の場合、きっかけは勿論ロシア革命でレーニンが状況に応じて取った戦時共産主義が発端だと多くの識者に示されています。種籾まで奪うエクス(レーニン)は農業集団化(スターリン)を思い起こさせますし、次々と反ボリシェヴィキに行き着き、内戦およびテロでもって反レーニン・ボリシェヴィキを闘った闘志に対する赤色テロは、スターリンの大粛清を思い出させます。しかし、レーニンが生きた時代の暴力と、スターリンの時代の暴力は違うんですよね。レーニンはファニー・カプランに危うく殺されそうになりましたが、あけっぴろげとも言える「警備」状況でのテロ、あからさまな状況でのテロ。カウンターでカプランは確か2日後に殺され、同時にSR左派もかなり殺されたと記憶します。やるか、やられるか。暴力が戦時共産主義を産み、拡大し、スターリンへの途を曹ォ清めました。

で、スターリンの時代。こちらの暴力はシステマイズされ、誰の上に降り注ぐか分からない不気味さがあります。いつ、スパイとか人民の敵として粛清されるのか。告発者・密告者は少しでも「敵」よりも優位に立ちたいという「権力欲」から、あるいはこちらのほうが圧涛Iに多いのですが告発される前に密告してしまえという「恐武S」。

マルクス主義は、理想主義的な文脈で語られることが多かった気がします。マルクス自身、あるいはもっと強烈にはレーニン自身が言うように、そのような理想主義的なものは「ナンセンス」なんですが。しかし、理想主義的にこれらが捉えられるならば、「善∴ォ」二元論に立たざるを得ないし、プロテスタンティズム的なキリスト教解釈が世界の多くを支配している現在、これは「敵は死ね」という、カールシュミットが論じた政治世界を現出します。そうなると、「敵に剥き出しの暴力を行使することは善」と簡単に言えますし、また「敵」規定さレルかもしれないという「恐武S」も、「敵に対して頑張った」という認められたい心、より多くの敵をやっつけるために他の仲間を自分の絵に従わせたいという「権力欲」が亢進します。マルクス主義者が権力を握ると、殆どがスターリン主義――国家権力だけではなく!――になるのは、こういう心理なのではないでしょうか。それが極限まで進んだのが革マルかな、と。

どれもこれも無縁ではないので、スターリン主義を「外在的」に取り扱う人はスターリン主義を理解できないし、克服することなんか不可能ですね。個人的には、マルクス物象化以前の議論=疎外論を徹底的に踏まえることがマルクス主義者にとって非常に大事だと思っています。観念論者としてのマルクス万歳!!
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鬼に笑わせよう

2009-11-30 20:46:00 | 野球
来年度の野球の予定。

・選手は多分出来ない。筋肉が繋がる目処立たず。
・審判2級合格しそうなので、日曜日は審判の日々かもしれない。
・しかし、大阪GVが四国に結構やってきそうなので、その時は土日は言うに及ばず金曜日さえもつるむかも知れない。そのときはS団長とアホンダラの皆様側でIL相手にGVの声援。愛媛戦はとあるところに強烈な野次を飛ばすこと必定。選手には野次こそ飛ばさないけど、特徴くらいはGVの選手に教えるよ。高田君覚悟(謎)。
・一方、愛媛が大阪、三重に行く場合は愛媛の遠征についていくと思う。大阪にメチャクチャ美味い串かつ屋さんがあるのだけど、車じゃいけない(笑)。地下鉄でご一行のご案内かな。アホンダラの皆様とはこの時は敵。

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某任務をサボって

2009-11-28 17:07:00 | よしなしごと
銭儲けの仕事関連でお勉強中。制御工学。知らない言葉(20年前に学生時代に受けた授業と比較)が教科書にてんこ盛り。一応、隣の人たちが専門なので「ああ、あれな」という感じ以上には知っているので、そんなに戸惑わないのだが、やっぱりお勉強となると色々と知らないことが書いている。

で、やっぱり、ウヨサヨ関連よりもエンジニアリング関連のほうが本当は楽しい。

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不可解!

2009-11-26 20:46:00 | 野球
森脇 森脇 男前!!

それ行け森脇 ボールに喰らい付け 鉄壁のディフェンスだ そして勝利に繋げ!

それにしてもなぜこの季節に?
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スターリン主義関連メモ

2009-11-25 21:08:00 | 幻論
スターリン主義を避けて通ることは、人間が「組織」を作る以上不可能なのである。
で、あるメールの転載からはじめる。ある人に追加で答えて曰く、左翼という文脈
を離れ、主として宗教の分野に踏み込まないとスターリン主義は解明できないと
思う。


葉寺同志が適任と実は思うのだが、葉寺同志が最もやらなさそうでもあるww。

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TAMO2です。お世話になります。

小生は根っこが極右ですので、人間の命よりも貴重なものがある(と、少なくとも
幻想を抱く生き物が人間である)と考えているし、人間は他人のことは結局のところ
分かり合えないという諦めがあります。レーニンもそういう感覚を有していたと
思います。彼の場合は、人間の命よりも貴重なものは多分に観念化された
「プロレタリアート」だったと思うし、「おしゃべり機関」として、議会を時として
軽蔑したのは、結局「おしゃべり」に耐えうるインテリという「人間」への不信感
に理由があったんじゃないか、と。

特にロシアは汎スラブ主義に代表されるメシア思想――メシアニズムは往々にして
自身のみの救済=他者のジェノサイドを内包します、なぜなら信仰を一にする集団
だけが生き残るとは、他者のジェノサイドなくしては不可能ですから=同ずるか、
しからずんば神の御前に皆殺しか悔い改めよ!――があり、これがマルクス主義の
持つ一種のメシアニズム(階級闘争の解釈の図式がユダヤ教的になされるならば、
当然メシアニズムの持つ「ジェノサイド」になります)と共鳴することによって、
上に書いたような「小生なりの極右性」がレーニン=スターリン主義として固着する
「おぞましいもの」を生み、育み、定着させてしまったんじゃないかと。

また、スターリン主義の時代に自分から進んで処刑を受け入れ、共産党を擁護した
マルクス主義の知識人たちがいます。これは、マルクス主義というもので多分説明
できません。マルクス主義なら、トロツキーのように徹底的に党と闘うでしょう。
まさにロシアの風土を考えなければならない。スターリン主義というものに、
小生は強くロシアというものを感じています。

そうなると、汎スラブ主義なるメシアニズムを産んだロシアについて考えざるを
得ません。長い長い冬をウォッカで耐え、短い春夏秋には精一杯仕事をし、仕事の
後には放埓に似た「野蛮な」生と性の衝動を満たすロシア。ミールでは乏しいものを
分かち合って生きてきました。これは、いわゆる唯物史観だけでは説明できない、
否、唯物史観を否定・あるいは唯物史観に反発する共同体でした。ロシアの民は
大地と繋がっており、大地は個人ではなく「民(=ミール構成員)」としての人間を
育みます。すなわち、マルクス主義が前提にするような個体的プロレタリアートは、
革命直前・後のロシアでは極々少数に過ぎませんでした。ってか、ロシアの
プロレタリアートはせいぜい2代目だったのです。

トロツキーが言うように、社会の仕組みは比較的容易に変えられるが、意識はそうは
いきません。社会革命党を「殺して」しまったロシアは、ボリシェヴィキ共産党に深く
帰依し、その帰依はまさにツァーリへの忠誠を何十倍も濃くしたものでした。
党=ロシアの大地なのです。彼らにとって。そして、イコンはいうまでもなく
聖ニコライ・レーニン@世襲貴族です。

そのような心性を踏まえなければ、スターリン主義の少なくとも由来は理解できない
と思います。

スターリン主義の他のことについては、自前ブログに書くと思います。




----- Original Message -----
>
>xxxxxxです。いつもありがとうございます。
>レーニンは例えばトロツキーなどの国際主義的感覚と比較して
>「特殊ロシア的」「土着的」と評されることがあります。
>たしかに帝政ロシアという当時のヨーロッパ先進諸国と比較して
>マルクスが想定したような組織されたプロレタリア集団は少数で
>農民が圧涛Iに多い国でしたし、政治的にも遅れた国で、
>その中でのレーニンの活動は「特殊ロシア的」でした。
>だからレーニンが実際に採用した戦略戦術を
>現代の日本や世界の状況にそのままでは適用はできない。
>しかし、それでもなおレーニンからは汲み取るべき多くのものがあります。
>彼の「行動そのもの」の模倣ではなく、その行動をもたらした「論理」について
>検証し現代世界に適用していくべき事がたくさんある。
>レーニンの中から「何を学ぶか」は左派活動家にとっても重要です。
>TAMO2さんの今後の活動に期待します。
>

コメント (3)
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