「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

「朝ズバッ」 JCJ 8月15日

2006-08-15 22:36:56 | Weblog
◆「朝ズバッ」のスタッフルーム
 
 「朝ズバッ」のスタッフルームに ぼくの拙いコラムが拡大コピーで
 貼られていたようです。
 赤旗日曜版の『メディアをよむ』という欄の 第一週はぼくの担当です。
 ここで みのもんたの「社会性」と 何気ない「呟き手法」を評価させてもらったので す。
 きっと担当者は 番組に関する記事があれば読むようにしているのでしょう。
 そのことを聞いて うれしかったですよ。ぼくの記事を目にとめてくれたという単純な
 ことではないのです。
 よく 「番組に物申しても 暖簾に腕押し」と 多くの人はテレビ局に物申すことを諦 めている向きがあるじゃないですか。
 実は そんなことはないのですよ。各局には「視聴者サービスセンター」があって 寄
 せられた意見は冊子になって配られる仕組みになっているのです。担当者がその気にな
 れば 視聴者の「声」を知ることができるのです。だから どしどし言った方がいいの
 です。
 ぼくのコラムが貼られていたということは たとえ僅かでも コミュニケーションが成 立したということです。うれしかったのは そのことなのです。
 いろいろ工夫して放送しても 反応がなければ担当者もがっかりするものです。
 「朝ズバッ」も いまの手法が飽きられるときがくるでしょう そんなとき また書こ
 うと思っています。「朝ズバッ」頑張れ!ですよ。

◆『明仁さん 美智子さん 皇族やめませんか』

 JCJ(日本ジャーナリスト会議)は 毎年8月15日に「JCJ賞」を贈って優れたジャーナ リスム活動を激励しています。ことしは8月12日(土)にやりました。
 本来なら15日ですが 集まりが悪いだろうと土曜日にしたのです。

 最近の特徴は 地方のメディアが元気なことです。大手メディアに元気がありません。
 ことしのJCJ大賞は東京新聞特別報道部の「共謀罪キャンペーン」
 JCJ賞は北海道新聞「沖縄返還密約・元外務省高官証言スクープ」
    元宮内庁記者・板垣恭介さんの本「明仁さん 美智子さん 皇族やめませんか」
    テレビ朝日 朝日放送「サンデープロジェクト」取材班の「シリーズ・言論は
    大丈夫か」
 JCJ特別賞は長崎放送記者だった伊藤昭彦さんの録音構成「ヒロシマ ナガサキ 私た
    ちは忘れない」
    熊谷博子さん監督作品「三池 終わらない炭鉱の物語」
 JCJ市民メディア賞は 女優斎藤とも子さんが書いた「きのこ雲の下から 明日え」
 黒田 清JCJ新人賞は 堤 未果さんが書いた「報道がおしえてくれない アメリカ弱
    者革命」
    堤さんは 放送ジャーナリスト・ばばこういちさんの娘です。知らなかった。

 板垣さんの本を(会場で買って)読みました。タイトルにインパクトがありますから
 ね。
 昭和天皇の戦争責任を いろんな角度から論じています。皇族の「人権」についても
 心配しています。おすすめの本です。大月書店です。

◆靖国は 戦争神社なのだ!
 
 ことしほど靖国問題が熱く議論されたことはないようですね。
 きっかけは いまの首相が参拝するかどうかどうかでした。
 誰もが「15日に参拝する」と思っていました。総裁選の公約です。予想どうり 彼は靖
 国にいきました。「最後っ屁」のような参拝です。
 多くの番組が かなりの時間を費やしてとりあげました。
 
 かって 昭和天皇が亡くなった時 長時間追悼番組が放送されましたが 結果は「昭和
 の歴史は 戦争の歴史だった」ことをあらためて教えてくれたという効果をもたらしま
 した。
 今回も それに似たような感じではないでしょうか。
 おかげで 靖国の歴史 A級戦犯合祀の経緯 靖国の性格 戦争責任 の勉強に役立っ た と思うのです。
 靖国の性格は 付属の建物「遊就館」を見れば(太平洋戦争は自存自衛の戦争 侵略戦
 争肯定)の宣伝の場であることはあきらかです。そのことを承知の上での 首相の参拝
 ですから 単なる「慰霊」の参拝ではありませんね。
 靖国の性格に触れ 首相の参拝を批判したコメンテーターは何人かいましたが 自民党
 の加藤紘一さんの発言が印象的でした。
 その加藤さんの山県の実家と事務所が放火されたようです 加藤発言にたいする嫌がら
 せ 政治的テロではないかと・・・直感です。
  
 多くの番組の議論の中心は「A級戦犯」の分祀論で 靖国の性格についての議論が少ないのにはがっ
 かりでした。
 「A級戦犯」問題は 戦争責任の問題です 結局うやむやに終わってしまうのは「天皇
 の戦争責任」にいきつくからでしょう。議論するいい機会です。

 靖国の国家護持という意見が持ち上がっていますが 憲法九条を変えたいという勢力
 と一体ですね。
 靖国問題と「九条を護る運動」 大事な時期にきていますね。