古い写真から蘇る思い出の山旅・その57
「白馬三山と白馬鑓温泉」(再)
(5)
「白馬鑓温泉で一浴後、猿倉へ」
10時15分頃、白馬鑓温泉小屋に到着、
白馬鑓温泉は、標高2,050mに有り、
標高2,100m付近で湧き出す日本最高所の天然温泉。
登山口猿倉から直接向かっても、4時間は掛かる雲上の温泉。
登山者だけが、味わえる至福の温泉。
長年の願いが叶った瞬間だった。
中途半端な時間帯の到着で、入浴する人も少なかったが、
まずは、露天風呂で一浴。(入浴料=300円)、
苗場赤湯温泉の女将さん?(74歳)等、女性3人等と混浴。
小屋の裏の巨大な岩の割れ目から勢い良く湧出する、43℃~45℃の源泉掛け流し、
日焼けした肌には厳し過ぎ、飛び上がってしまったが、
次第に慣れ、至福のひととき。
(参考・参照)
👇️
白馬鑓温泉小屋公式ホーム・ページ
(2024年現在)
白馬鑓温泉滞在、約1時間、
11時15分頃、猿倉に向かって出発、
小屋直下の雪渓の下に、温泉が無尽蔵に潜り込んでいる風景、
モッタイナイナー!、等とつぶやきながら・・・、。
周辺には、ミヤマキンポウゲの群落
カライトソウ?
ミヤマトウキ?
クガイソウ
ミヤマダケブキ
オタカラコウ? ウサギギク?
ニッコウキスゲ
シモツケソウ
雷岩、山腹をトラバースする緩い登り、
周辺は、お花畑、
ミヤマトリカブト
オオバギボウシ シナノオトギリ?
12時30分頃、小日向のコル、 小日向のコル下湿原で昼食タイム、
イワギキョウ
ヤマジノホトトギス キヌガサソウ?
白馬鑓温泉から猿倉までは、下りでも、長い長い道程だった。
白馬鑓温泉で一浴し、気をよくしたこと等ご破算?、
全身汗だく、ヘトヘトに疲れ切って
15時頃、猿倉に帰還したようだ。
1日目、大雪渓を登り詰めた葱平付近で、登山靴の靴底が突然パカーンと剥がれ、一瞬泡を食った山旅ではあったが、なんとか応急処置で最後まで歩くことが出来、お目当ての高山植物にも出会え、念願だった白馬鑓温泉一欲も叶い、大満足の山旅だった気がする。
当時はまだ、多少は、「また来る時にも、笑っておくれーー♪」的な気分だったはずだが、今となっては、白馬岳もまた、二度と訪れること叶わない遠い思い出の山となってしまっている。
(おわり)