偉人賢人先人の名言あれこれ・その12
日野原重明著「人生百年私の工夫」より抜粋
「体を ”いたわる” ことと、体を ”甘やかす” こととはちがう」
2017年(平成29年)7月18日に、惜しまれながら105歳で亡くなられた日野原重明氏の記憶はまだ新しい。
氏は、聖路加国際病院の理事長・名誉院長を務めておられ、晩年、100歳を超えても尚、2~3年先までスケジュールが一杯という多忙な日々を送られていた。
生涯現役を標榜し、生前、「少なくとも、110歳までは現役を続けることを目標にしている」と、語っておられたことが、特に印象に残っている。
故日野原重明氏が、まだ現役医師として 日々の睡眠時間が4時間半、週に1度は徹夜するといった活躍をされていた頃(90歳の頃)、2002年に、幻冬舎から発行された書、「人生百年私の工夫」が書棚に収まっている。
多分、発行された当時、話題になり、興味関心を持って買ったような気がするが、当時はまだ、自営業を続けていた頃で、読書の習慣等まるで無く、ほとんど斜め読みしていたに過ぎなかった。
数年前、八十路過ぎてから、改めてじっくり読んでみて、その真髄を読み込めたような気がする。
本書の「目次」自体が、すべて、氏の名言と言っても過言ではなく、抜粋して、いくつかを、書き留め置くことにした。残された人生のバイブル?として・・・・。
第六章 人生後半の健康づくりは、「怠けず」「慌てず」「油断せず」
「体を ”いたわる” ことと、体を ”甘やかす” こととはちがう」
(前略)
人間の体は、動くことを前提につくられています。長いあいだ体を動かさないでいると、筋力は低下し関節は硬くなり、いざ動かそうとしても、いうことをきかなくなるのです。まるで長年乗らなかった自動車のエンジンのように、体のあちらこちらがサビついてしまうわけです。
(後略)