昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し、ブログ・カテゴリー「懐かしい故郷の方言」に、書き留め置くことにしている。
当時の北陸の山村の実家の近くの風景
村落で自動車を保有している家等無かった時代、
当然、現在のような除雪車両等無く、
根雪になると、雪解け時期までは、雪上をかんじきで踏み固めた一本道を
長靴でズブズブ埋まりながら往来、登校したものだった。
今日あたり、こんな風景になっているのかも知れない。
No.96 「ぐざる」
「駄々をこねる」「むずがる」「愚図る」という意味合いで使われていた言葉のような気がする。
例えば
「コノコ、サッキカラ グザッテバッカリデ、ヤンナルワネ」
(この子ったら、さっきから駄々をこねてばかりで、嫌になりますよ)
「グザルコハ、ココニ オイテクゼネ」
(駄々をこねる子は、ここに置いて行ってしまいますよ)
一番目は、ぐずる、幼児がむずかる、むずかり泣く、だだをこねる、甘えて泣く、ぐずぐず文句を言う、等。
二番目は、怒る、どなる、叱る、悪口を言う、我意を主張する、等。
我が家では一番目の意味ではこのぐざるを使った事は無く、二番目の中の「叱る・怒る」という意味で父母は使っていました。
私もぐざるは、「叱る・怒る」の意味でしか使った事が有りません。
いつも楽しみにblogを拝見させていただいております。
mt77さんのブログの松本地方の方言集、毎度拝見していますが、今や、そのまま、書籍に出来るような?、郷土資料館の展示物に出来るような?、量、質、
素晴らしいことだと思います。
これからもよろしくお願いします。
コメントいただき有難うございます。