草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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推論能力を鍛えるに尽きる

2014年02月06日 22時23分06秒 | 
 わたしの経験則では理解できないことが起きるとわたしは訝しくも首を傾げることになる。わたしの算数レジュメを順調にこなしてきた(はずの)子が、新レジュメをほとんど解けないというのは、わたしの経験則に反する。それはないのである。
 ほんとうに思考をめぐらして自分の頭で解き重ねてきたのであればありえない。その過程になんらかの問題があった、つまり実際には実は解いていないのではないか、そういういう疑念が生じることになる。そしてその疑念は「あれ、こんな問題が解けないの」という事態がたびたび出るに及んで、確信に変わる。子どもというのは「できた」と言ってウソをつくものである。だから「式を書かせて」チェックする。わけのわからない式を書いて答えだけなぜか合っているということをやる子もいる。25が正解だとする。すると「30-5=25」という式を書いてくるのである。子どもというのは真似をする天才である。だから同じパターンではできても信用できない。わたしが解答集を見ているときにいっしょに見る子に前には気にもとめていなかったけれど、答えだけ書いてきて「合っている」という事態が頻繁になるに及んで、答えは隠して見るように気をつけている。そのせいかどうか、隠すようになって、解答率が悪くなったような気がしている。
 指導というとき、そうした子どもの一般的な性向は想定内に入れてある、つまり織り込み済みである。
 勉強というのは、正直な子、素直な子が伸びていく。これは真理である。正直というのは自分に正直でなければならないということである。できもしない問題をできたことにするというのは自滅につながる。素直というのは指導者に素直にしたがう心のことである。指導者に批判的な子は落ちるものです。得てして頭のいい子ほど自分のやりかたというものにこだわりというか、自負があり、指導者の言うとおりに従わない傾向が強いものです。その結果は99%失敗しています。
 倍率8倍ないし10倍という難関試験を勝ち抜く子というのは、推論能力(それは当然前提としての観察力、読み取り力をふくむ)において際立つ。
 わたしは子どもたちをこの推論能力に着目した指導に重点を移す必要性を痛感していた。2012の指導は期せずして推論能力を徹底して鍛えるレジュメに力を入れることとなった。2013年でもその精神は不変であった。ただわたしはもっともっと指導の早期に推論鍛錬を意識した指導ができないものか、いや絶対に必要なのではないか、とこのところよく思う。通例秋の指導あたりから推論鍛錬をたたみかけていくけれどもっともっと早くしていいのではないか、いや早くしなければならないのだと思うようになりました。
 最近のわたしの執筆するレジュメがその主旨にそうものであることはもちろんです。
 ところで、この8倍ないし10倍という難関を戦い抜く子というのは、思考鍛錬過程を順調に、つまり合格はんこをとりながら進められる子である。
 そして順調に鍛錬過程に入るには、割合訓練過程を順調に進められことが前提となるでしょう。ここでも合格はんこをとりながら、進めていくことが必要です。
 さらにその前段階としての計算訓練過程でも時間をとられないことです。
 総じてわたしの経験は学校で「よくできる」をそろえてる子ほどこの順調な過程に乗れるということを実証してきました。
 「よくできる」がすくないほどに理解に苦労するというのが経験則です。
 さてこうしてこれからの竹の会は子どもたちの「推論能力」を徹底して鍛えることに重点をおいた指導を展開することになります。
 竹の会はレジュメ指導が指導の要ですから、当然そうしたレジュメを次ぎ次に創作していく、つまりは実施していくことになるかと思います。
 わたしは本番の試験が「やさしい」と思えるほどに竹の会のレジュメを最高度に仕上げることに心魂を注ぎ込む所存です。
 竹の会のレジュメが本番の試験をはるか上に行く、凌駕することを目標として、これからのレジュメ創作に意欲を燃やしています。
 竹の会のレジュメを解けば本番の試験がやさしく感じる、そういう問題をこれから創作していきます。
 竹の会のレジュメの質をさらにさらにあげていきたい。
 ちなみに竹の会のレジュメはわたしの詳細な、カラフルなオリジナル解説を必ず作成しています。
 子どもたちを思考の淵に、奈落に落として苦しめ悩ませ、そのあとにお釈迦様の蜘蛛の糸を垂らしてみようではありませんか。わたしのこれまでの指導経験の粋を尽くした、微に入り細にいる解説で深い理解を可能にして見せようではないですか。
 

 
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