草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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指導の糸をたぐること

2012年02月12日 15時26分06秒 | 
 やはり厳しく目の前で問題を解かせて「解けるのかどうか」をいちいち確かめながら進めるのがベストの「糸のたぐり方」だということを今年は思い知らされた。子どもたちを信じて家庭でやらせて「できた」結果をそのまま信じることの危険性を思い知らされた。子どもというのは、決して信じてはいけないというのが、私の信条であったはずではないか。子どもは信じると「甘く」なる。その結果もたらされる悲劇を考えるとやはり信じるべきではない。子どもの申告を額面通りに信じるのはあまりにも危険過ぎたのである。
 子どもの「やった」という言葉を信じたがために、そこは「できている」との前提で進めることは、「甘くて」危険なかけとなる。
 合格者が出ない年というのは、指導がしにくくなることは確かである。その年の指導の内容を為すどの指示(糸)がどのように効果をなしたのかが、感触としてないのである。合格者が「ない」年には、それなりの受検生がいなかったからというのがあります。たとえば、平成20年がそうでした。「それなり」のとは、きちんと指導できる受検の子という意味です。全く「勉強をやらない」子が、仮に受検したとしても、受検はないのです。21年の結果はなしでした。
 平成21年の指導では、平成22年都立両国、都立桜修館合格という結果でした。このときの指導の糸の何が功を奏したのかはどれと特定できるものではありませんが、その年になした指導の糸の総体として漠然と捉えられたということでしょうか。
 平成22年の指導はどうか。結果は23年です。都立小石川、都立桜修館合格でした。このときの指導の糸はどの糸が有効だったのか。あまりにも糸が多くて特定できない。総体として効果を考えるべきか。ただ、22年と比較して、有効な糸の抽出はある程度可能かもしれない。
 今年の結果の分析は、もし合格者がなければ効果の判定が不能であった。そして22年、23年と違い「合格の確信」がない子たちばかりであった。だから私には今年の合格はこれほど貴重なデータはない。私の指導の糸があまり繰り出せていなかった。たぐった糸があまりにも少なかったので、有効な糸が絞りやすいのです。算数、過去問全国版、適性虎の巻の3本の糸は有効であったことは疑いない。去年からの指導でたぐった糸は少ない。今年の合格がどれほど今年の小5の指導に貴重なデータをもたらすか。
 合格者には、祝福のことばとともに感謝のことばをも捧げなければならない。

合格おめでとうございます。
 
合格 都立富士高等学校附属中学 
       
渋谷区立本町小学校 女子

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